発達障害と自転車

自転車は車やバイクのように速くはないですが、歩くよりも速いため、子供が遠くに行くのに適した乗り物です。

自転車は多くの効果を子供にもたらせてくれ、自転車は最高の療育の一つであると私は考えています。

今回は、発達障害と自転車についてお話したいと思います。

発達障害と診断されてても自転車には乗れる

発達障害のある子供は、極端に運動が苦手ということはよくあります。そのため、自転車の練習をするが結局乗れず、諦めたというお話もよく聞きます。

また、発達障害と診断を受けた子供に、自転車に乗せること自体危険だという事を言う方もいます。

長年我が子を見てきたからそういう結論に至った人と、偏った情報からくるものがあるようです。

確かに、信号を見ないで道路を渡ったり、自転車で人にぶつかると危険という事を予測できないタイプなら、自転車に乗らない方が良いでしょう。

しかし、ある程度判断が出来るならば、乗るのを諦めたり、乗せないという考えは子供の可能性を潰してしまい、勿体ないと私は声を大にして言いたいです。

運動が苦手でも、歩く、走る、ケンケンができる能力があるのであれば、自転車に間違いなく乗れます。

そのためには正しいステップを踏むことと、指導者と子供との強い信頼関係が必要です。

自転車指導はタイミング

保育園で勤務していた時は、3歳の子供に自転車指導をしていました。

運動能力が高いと判断できる子供なら、3歳過ぎた頃から指導を開始しても構わないと思っています。

発達障害のある子供は、基本的には年長から指導を開始するのが良いと考えています。その理由はいくつかあります。

①年長の頃に、身体を上手く使えるようになるケースが多い。

②特性がはっきりしてくる。ADHDかASDで指導方法が若干違います。

③信頼関係の強い指導者の言葉を聞き入れる姿勢が構築され始める。

※子供が自転車に強い興味を示せば、早目に指導しても良いですが、多くの子供はコマ付き自転車に乗れたら満足すると思います。

私の経験では、年長は少し時間がかかり、4時間もあれば乗れます。

小学1年生なら、早い子供で30分、遅い子供で2~3時間練習すれば乗れます。

ただし、①~③の条件が全て揃えばの話です。

以前、知的障害のある程度の重いASDの生徒(小3)を教えた際、90分程で乗れるようになった時は、我ながら驚きました。条件が揃えば乗れるようになるんだと確信しました。

小学1年になれば、だいたい①と②がクリアされています。それでも乗れないのであれば、③がクリアされていない可能性が大きいです。

どういうステップを踏むかという技術的な事は、その子の状態像によって変わってきますが、大まかには以下のようになります。

自転車を押しながら歩く→自転車にまたがってちょこちょこ歩く→自転車にまたがって両足で強く押し出す→自転車にまたがって片足で強く押し出す→片足をペダルに乗せながら指導者の補助のもと、もう片足を乗せて両足で漕ぐ。

子供を観察した上でタイミングよく次のステップに移らないと、子供はウンザリするので、指導者には観察力が問われます。

指導者の補助は子供の首襟を軽く持つ程度が良いです。しっかり持ちすぎると、子供の達成感が減少します。

もっと詳しく知りたい方は一度当教室にお越しください。その子にあった指導方法をアドバイスできると思います。

発達障害といっても、ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)のある子供の反応と指導に少し違いがあります。

自閉症スペクトラム障害(傾向含む)のある子供

ASDの子供によくある反応は、自分流で練習しようとするところです。何度注意しても、自分流にこだわるために乗れないというケースがあります。

勿論子供によっては、自分流でやったことで乗れるようになったというケースもありますが、ほとんど上手くいきません。

練習していて、すぐに諦めるケースも多いです。そこで信頼関係の強さを試されるので、勇気づけをしっかりする必要があります。

嫌になって泣き出すこともありますが、そこは毅然とした態度をとって根気よく指導していくと、出来るようになります。

ごくまれに、他人に努力する姿を見られたくない子供もいます。そういうタイプには、ある程度やり方を教えた後は、さりげなく見ておく程度で良いです。

注意欠陥多動性障害(傾向含む)のある子供

ADHDの子供によくある反応は、暴走です。ある程度やり方を知ったら、ひたすら練習します。

ただし、自転車を押しながら歩くという段階はとても嫌がります。面白くないので。場合によっては、自転車を押しながらという行程を飛ばします。

自転車にまたいで練習する段階にくると、一気に上達します。早い段階で乗れるので楽しくなり、これでもかというぐらい練習場を暴走します。

ブレーキの加減が上手くできない段階で暴走するのは危ないので、あえて緩急をつけて走ってもらう指導をします。

ADHDの子供の場合は、安全面の指導がとても大切になってきます。乗れたから指導を終えるという事はしない方が良いでしょう。

2018年南湖一周サイクリングに参加した子供達

今年の9月に、課外活動の一環で、南湖一周サイクリングをしました。詳細はこちらをお読みください。琵琶湖のサイクリング

一周は約45キロ。普段自転車に乗ることが少ない生徒達にとってはかなりの長距離ですが、歩くのではなく自転車とあって、余裕と思っている生徒がほとんどでした。

いざ始めると、前半は気持ちよくこげましたが、後半になると体力がかなり無くなりました。

最後の方になると、口数も少なかったですが、終わると晴れ晴れとした表情をしていました。

これでサイクリングに懲りた生徒が1人だけいましたが、後は全員またやりたいという思いが芽生えていました。

当教室では、ラフティング、カヤック等、様々なスポーツを体験しています。

それはそれで良い体験となったのですが、それらとは違う達成感があるようでした。

サイクリングの効果はダイエットだけじゃない!のブログ内に、発達障害のある子供に自転車を勧める理由を書いています。

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