まほろばで学んだ火の大切さと必死に生きること

必死に生きるということを体感したひだち教室長の安藤です。

【ひだち教室の教室長がお勧めする「古代体験の郷まほろば」第2回】

>>>第1回 まほろばの体験の記事

第1回ではまほろばの体験について書きました。

今回は火に関する活動について書きたいと思います。

私の中では「まほろば=火」というぐらい、強く印象に残りました。

まほろばの宿泊施設情報

まほろばの宿泊施設は管理棟から少し離れています。

車で2分ほど進んだところに宿泊施設が点在しています。

まほろばの宿泊施設は二種類。

竪穴式住居(3000円)と高床式住居(6000円)。

私とK君(大学生)は竪穴式住居。

E君(大学生)とF君(大学生)は高床式住居に宿泊することに。

両宿泊施設のコンセプトは「古代の人達の暮らしを体感」。

そうは言っても、そこまで本格的なのは無理だろうと思っていました。

がしかし・・・。というのが今回のお話しです。

それぞれに固有の魅力があるので紹介したいと思います。

高床式住居の魅力は室内BBQ

高床式住居は見た目はロッジといったところ。

しかし高床式なだけあって、地面から少し高く設置されています。

ロッジに初めて宿泊する私と生徒達はテンションが上がりました。

高床式住居は竪穴式住居と比べると、利便性が良いです。

・電気が通っている

・台所がある

・鍋やガスコンロ、炊飯器がある

・水洗トイレが設置されている

・ユニットバスがついている

・小さなストーブがある

・足下を冷やさないためのアルミシートがある

・BBQをするための囲炉裏がある

因みに、高床式住居も竪穴式住居も寝袋で寝ます。

翌朝首が痛くなるので、枕か枕の代用品を持って来ることをお勧めします。

BBQ初心者の宴

全員BBQは何度か経験あるが、スキルも知識もないメンバー。

薪だけを購入し、炭は買いませんでした。

これが後々痛い目にあいます。

手軽に楽しみたいということでガスバーナーを用意していましたが、薪に火がつかない。

急遽、外に落ちている枝木を拾って囲炉裏にくべ、それに火をつけることにしました。

それでもなかなか火がつきませんでしたが、ここでK君の隠れた才能が開花しました。

部屋に用意されていた竹製の火吹き棒を使い、巧みに火力を上げます。

数分後、見事火をつけることに成功しました!

それ以降、K君は他の生徒達から「火吹き名人」と呼ばれることになりました。

自己肯定感の低いK君は自分の才能に驚き、自信がつく様子が見られました。

近隣(車で20分)のスーパーで購入した食材を使ってBBQ開始。

肉を囲炉裏に落としたり、火をつけ直したりとハプニングは多かったですが、非常に楽しかったです。

最後に焼きそばを作ろうという時に、油を購入するのをすっかり忘れていたことに気が付きました。

肉も全て平らげていたので、私達は困り果てました。

必然的に話し合いが始まりました。

E君:「そのまま焼けばいいやん」

F君:「危ないやろう」

K君:「鍋にこびりつくから無理やて」

お互いの意見をぶつけあうこと15分。

K君:「あ~、もう、じゃあ水入れてやろう!」

K君の突然のアイディアに皆同意。

上の画像が出来上がり。

全員、絶対不味いだろうと内心思いつつ一口。

E君:「あれ?結構ええやん」

F君:「食べられなくないな」

K君:「俺のおかげやな」

奇跡とはこのことですね。

ハプニングが多かったですが、それら含めて楽しかったです。

これほど楽しい食事はいつ以来だろうか?と思えたひと時でした。

竪穴式住居の魅力は「生きる」を実感

高床式住居は現代のニーズに合わせた施設。

それ故、古代人の暮らしを体験となると少し薄れます。

反対に、竪穴式住居は本気です。

外観からして本気度が伺えますね。

部屋の中は弱々しい電球がついているだけで、それ以外は古代の暮らしを忠実に再現しています。

・土と砂の匂いが強め

・部屋の真ん中に焚火をするための粗雑な囲炉裏

・作りが雑な扉

宿泊施設としてはどうなの?

と思うかもしれませんが、むしろコンセプト通りです。

隙間風が入り寒かったので、寝袋とアルミシートを高床式住居から持参。

さらに薪に火をつけて部屋を温めてから就寝しました。

戦いは早朝から

朝5時。

あまりの寒さに、私とK君は目が覚めました。

上着を着て、寝袋に入っていたのにも関わらずです。

死にはしないが、このままでは本気で風邪をひくと感じました。

私達は話し合い、火を起こそうという決断をしました。

寒い中、私とK君は必死になって枝木を拾いました。

そして囲炉裏に枝木をくべ、火を起こし。

すっかり火起こしスキルが上がった私達は、容易に火を起こせるようになりました。

ところが、薪だけでは30分ほどしかもちません。

その時に初めて木炭の重要性に気が付きました。

管理棟はまだ開いていないので、枝木を拾っては火の中に放り込むを繰り返しました。

そのおかげで身体はすっかり温まりました。

必死になって動いていたK君と私はしんどかったけど、「生きる」を実感できました。

帰り際、生徒達にまほろばでの感想を聞きました。5段階評価。

E君:「星3.5」

F君:「星2」

K君:「星4」

E君は色々体験できたのが高評価の要因。

F君が低評価なのは、宿泊施設としてどうなん?という考えからでした。

K君は火起こしスキルが上がったことと、コンセプト通りの宿泊施設だったことが高評価の要因でした。

因みに、私は星4つ。

火起こしスキルが上がったことと、必死になっている自分達を客観的に見てるのが楽しかったです(笑)

3月がお勧めな理由と注意点

今回、3月にまほろばを利用させてもらったのですが、個人的には3月が一番適していると思っています。

理由はいくつかあります。

・虫が出ない

・汗だくにならずに過ごせる

・火のありがたみを実感できる

・火起こしスキルが上がる

なんといっても、虫がでないというのは大きなメリット。

暖かくなると虫が大量に発生すると思われるので、寒さが残る3月が良いです。

暖房器具はついていない(小さいストーブはある)ので、寒さをしのぐためには火を起こすしかない。

必要に迫られるので、否応なく火起こしスキルは上がります。

宿泊する時の注意点として2点あります。

・服やカバンに煙の匂いが染みつく

・思っている以上に寒い

室内でBBQをすると煙が充満します。

換気をしても、長時間部屋に匂いが残るので、確実に匂いが染みつきます。

匂いはリセッシュしても完全にはとれません。

匂いが染みついても良い服を着たり、クリーニングを出すのが良いです。

カバンを外に置いておくのも一つ手です。

3月だから冬ほど寒くないだろうと思っていると、痛い目に合います。

寒さ対策を用意しておきましょう。

家族で利用するなら高床式住居が良いと思いますが、親子の絆を深めるなら竪穴式住居の方がお勧め。

人生に一度は来る価値のある施設。まほろばはそんな所です。

ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にし、新しいことにもチャレンジしてもらいます。また、必要を迫られる(今回は火起こし)ことでスキルや自尊心が高まるようサポートしています。

活動に関するご質問、お問合せもお気軽にどうぞ。

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