鶴喜そば総本家は雰囲気のある店でした【大津市坂本】
テレビを見ていたら、日吉大社の近くに鶴喜そばという老舗のそば屋を紹介していました。これは行ってみなければということで行ってきました。
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鶴喜そば総本店の店舗情報
1716年に鶴屋喜八という人物が比叡山坂本に店を開き、以来300年余り続いている老舗です。
建物は築130年の入母屋造で、国の登録有形文化財にも指定されており、歴史を感じられます。
実際生で見ると、歴史だけでなく、荘厳な雰囲気を建物全体から感じられ、建物を見るだけでも一見の価値ありです。
建物に入ると、すぐ目の前に2階へと続く階段があります。
その階段の側に古い電話機が置いてあり、使えるのか非常に気になるところですが、スタッフに案内されて席に向かいました。
店内は昼前の11:30だというのに、お年寄りを中心にほぼ満席でした。どれほど人気があるか伺えます。
外を見ようとすると、ガラスではなく障子がつけられていました。昔のままを貫いている姿勢が良いですね。
注文してから、気になる2階へと向かいました。
階段を登っていると、花個紋なるものが貼られていました。村上春樹さん、明石家さんまさん、松岡修造さん、ムツゴロウさん、中居正広さんという相当たる有名人の花個紋です。
花個紋は、「日」を表す紋で、四季折々の花を紋に表したバースデーシンボルです。
誕生石は月ごとですが、花個紋は誕生日ごとなので、本当の意味で自分が生まれた日のものがあるというのは少し嬉しくなります。
そんな花個紋の一覧展示と商品展示、そして花個紋のハンコで作る「MYタグづくり」ワークショップが期間限定で開催されていました。
366種類もの花個紋のハンコがあり、自分の花個紋を探すのは大変でした。
花個紋だけでなく、色鉛筆画家尾形悦子による色鉛筆画ワークショップも開催さていました。
色鉛筆固有の繊細な線画、色とりどりの野菜や花の絵は美しくてホッコリします。
色鉛筆の種類の多さには驚かされました。赤一つにしても何種類もあるので、これらを使い分けるのも難しそうです。
素人がどこまで描けるかは分かりませんが、体験していた方は尾形さんに指導を受けながらやっていたので、きっと流行りのインスタバ映えする物に仕上がることでしょう。
グルメも唸る蕎麦メニューをチェック!
300年も営業しているとあって、蕎麦に対するこだわりは相当なものです。
蕎麦8割、小麦粉2割というのは他の店でもよくあることですが、その日の気温や湿度、蕎麦粉の状態や産地によって、水の量やつなぎの配分を微調整しています。そういう繊細な食材を機械で扱うのは難しいため、微調整が効く手打ちにこだわっています。
ただ打てば良いというわけではなく、経験が物を言うのでその技は受け継がれています。
出汁はサバ、メジカ、うるめ、鰹を削ってブレンドし、1年以上寝かした利尻昆布を使用。
醤油は天然醸造の醤油を使用しており、これらが合わさると、こくのあるまろやかな蕎麦つゆに仕上がります。
長きにわたる精進とこだわりのおかげで、大正天皇から昭和天皇がご崩御されるまでの間、東宮殿下御用達にて、宮中年越蕎麦が納入されました。
こだわりを持つって素晴らしいとしみじみと思います。
蕎麦の老舗なだけあって、蕎麦が中心のメニューですが、天丼やうなぎ丼、親子丼などのご飯物。天ぷらの盛り合わせやにしんの棒煮、だしまきといった一品物もありました。
来たからには蕎麦だけで終わらせたくないので、定食を選択。
近江結蕎麦 1760円。
天ぷら、湯葉、大根おろしという3種類の具がのったざる蕎麦です。
蕎麦はお年寄りにも優しい細麺で、喉越さわやかです。個人的には太くてモチモチした食感が好きなので、少し物足りなかったです。
蕎麦つゆは出汁が効いて美味しいのですが、他店と比べると薄味です。そのため、蕎麦独特の味が口に残ります。
そばの量は女性でも足りない量なので、大盛を注文することをお勧めします。
天ざる蕎麦 1760円。
天ぷらが絶品で、レベルが高いです。特に海老天は衣がサクサクパリパリしていて、上品な味わい。
天つゆで食べましたが、今思えば塩で食べれば良かったです。
かやくご飯 セット価格で330円。
特別に美味しいとは感じませんでしたが、見た目よりも量がありました。
切り干し大根。セットでついてきますが、数量限定です。
特製濃縮めんつゆで作られた切り干し大根。濃縮というわりにはさっぱりしていて、食べやすかったです。
みたらしそば団子 値段は忘れました。
正直全然期待をしていませんでした。期待薄で一口、身体に衝撃が走りました。これほど美味しいみたらし団子は食べたことがありません。
出汁の効いたタレで、ほのかに甘いという感じです。
そば団子との相性も抜群で、和菓子が苦手な人でもパクパク食べられる事間違いなし!
みたらしそば団子を食べにまた来たいと思いました。
お勧めのお土産
お土産売り場には、通常のそば、茶そば、秘伝の麺つゆ、そばぼうろ、そばかりんとうが売られていました。
お土産売り場の中で特にお店が推していたのは、「喜八」というそばと「近江茶縁そば」です。
北海道産の蕎麦粉を使用した新しい蕎麦
喜八
2016年に創業300年を記念して開発された喜八は、北海道産の蕎麦粉を使用していて喉越しが良く、年配の方や外国人にも食べやすくて人気の商品です。
名前の由来が、原点である初代喜八からというのは、先人を敬う気持ちを忘れないという表れでしょう。
昔からの鶴喜も良いですが、これからの新しい鶴喜の味を楽しめる蕎麦なので、一度買ってみるのも良いと思います。
値段は二人前で950円。
お茶のふるさとの味を楽しめる蕎麦
近江茶縁そば
大津市坂本は日本最古の茶園があることで有名な地で、名前の由来もお茶が関係しています。
お茶のふるさと坂本の地で近江の茶蕎麦がつくられ、その茶蕎麦を通して、素敵なご縁が結ばれますようにという想いから近江茶縁そばと名付けられました。
近江茶縁そばは、滋賀県産の朝宮抹茶を配合し香り高く、もっちりとした食感です。
無着色で自然な抹茶の味と香り両方を楽しめるので、外国人の方に人気があります。
値段は二人前1000円。
意外な伏兵だったお菓子
そばぼうろ
そばぼうろ自体は珍しくないので、なんとなしに奥さんが購入しました。
普通の知っている味なんだろうと思いながら口に運ぶとビックリ!
そばぼうろのわりには香ばしくて濃い味で、一度食べだすと袋半分まで食べてしまう美味しさです。
そばぼうろの中では一番美味しいかも・・・。
私の奥さんと母は大絶賛していたので、特に女性ウケするそばぼうろだと思います。
値段は、140g380円、160g 550円、320g 1100円。
アクセスと地図
JR湖西線:比叡山坂本駅から徒歩12分。
京阪:石山坂本線 坂本比叡山口駅から徒歩2分。
駐車場:店に隣接しています。
営業時間:10:00~18:00
定休日:第3金曜日。※売り切れ次第閉店となります。
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