幡枝八幡宮は刀工堀川国広ゆかりの神社です【京都市左京区岩倉】

京都市の北部にある神社と言えば、上賀茂神社や貴船神社が全国的に有名ですが、地域の人しか知らないような神社も数多くあります。

私は有名所も好きですが、地域密着型の神社も好きなので、お参りに行ってきました。

刀剣がある(?)幡枝八幡宮情報

地下鉄烏丸線の終着駅である国際会館駅から歩いて20分ほどの所に幡枝八幡宮はあります。

国際会館駅からの道中はのんびりとした空気が流れていて、娯楽と呼べる店はブックオフぐらいしか見当たりませんでした。

ナビを見ながら向かいましたが、道中道に迷ってしまい、辺りをウロウロしていると、妙満寺というお寺を発見。

ここはまた後日書きます。

妙満寺を参拝した後、幡枝八幡宮の行き方を聞いて、再出発。

高校と竹林に挟まれた道をひたすら歩くと、幡枝八幡宮と書かれた石碑がありました。

その石碑のすぐ側には紙垂が巻かれたご神木が生えていました。

ご神木だから特別なのでしょうが、その他にも何か意味があるようで、小さな木板に「区民の誇りの木 ヒノキ」と書かれていました。

調べてみると、京都独自の事業でした。区民から推薦を受けて、区民の代表者、専門家からなる委員会において審議され、872本の樹木を「区民の誇りの木」に選定されたとのこと。872本ある内の1本を偶然見ることが出来て、ラッキーです。

石碑を右に見ながら、坂道を登っていくと、参拝者であろう人々とすれ違いました。

地域の方なのでしょう、遠出用の服装ではなく、普段着でした。

山の頂上には、幡枝八幡宮と書かれた石碑と鳥居がありました。

静まり返っていますが、時折風が吹くと、風の音と風によって揺れる竹の音が軋む音が辺りに響き渡ります。

鳥居の側には、幡枝八幡宮についての説明が書かれていました。

894年に、幡枝の山麓に地鳴りと共に清水が湧きました。

それを聞いた時の天皇である宇多天皇は、これは神の御神託とおぼし召され、都と人民守護のために新宮を造ることを命じられ、男山石清水八幡宮より分霊を受けてここに移して幡枝八幡宮と命名されました。

以来、祈祷を授かれば、悪運が善運に転じ、婦人は難産を避け、諸願成就、家内安全、子孫長栄の恩恵があるとされています。

特に、刀剣を鍛える人々の信仰は厚く、その道で名を挙げたことは数知れないと言われています。

御由緒には、刀鍛冶職人として有名な堀川国広が、石清水の水を使って鍛えられた太刀を奉納したとあります。

それがまだあるか期待したいですね。

鳥居をくぐると、すぐ横に案内板が立っており、そこには祭事を執り行った時の写真が貼られていました。

規模は小さいですが、地域の方々が協力しているのが伺えます。

幡枝八幡宮と針神社の御朱印

拝殿があり、そのすぐ目の前が本殿です。

本殿にかかっている御幕には鳩が描かれていて、初めて見た人はまず可愛いと思うことでしょう。

この鳩は、八幡神が黄金の鳩になって現れたのが由来のようです。

棟が連なっていますが、左にあるのは貴船社です。

御祭神は、日本史で実在が確認されている最初の天皇である応神天皇とその母親の信仰皇后です。

応神天皇は源氏の守り神として信仰を集めたので、武神という一面を持っていますが、基本どんなご利益もあるようです。

信仰皇后は女性に優しい神様として信仰を集めています。

中には果物といったものが数多く奉納されていますが、残念ながら刀を見ることはできませんでした。

貴船神社の拝殿にもお参りをしました。

貴船神社の左隣には、末社の一つ、針神社があります。

名前だけは聞いたことがあったのですが、まさかこんな所にあるとは思いませんでした。

ここには、金属の神様である金山彦神が祀られています。

12月8日に針供養という祭事が行われ、使い古した針や折れた針などが供養されます。

昔は針仕事は女性の仕事だったから、女性の参拝者が多いことでしょう。

社務所は普通の一軒家にしか見えません。昨年の台風の影響でしょうか、屋根が損壊していました。

御朱印は幡枝八幡宮と針神社があったので、両方とも購入したのですが、唖然としました。

メモ帳の紙でも使ってるのかと思うぐらい粗悪な紙で、印の押し方も適当な印象を受けます。

字も上手くない部類で、擦れているのが残念でなりません。

今まで色んな御朱印を頂きましたが、これほど複雑な気持ちにさせられる御朱印は初めてです。

帰りは階段を下るルートから帰ることにしたのですが、階段を下りた先は綺麗な広場になっていて、休憩するイスもありました。

私が行きしに入ったルートは裏ルートなのかもしれません。

気が付きませんでした。

アクセスと地図


地下鉄:国際会館駅から徒歩20分。

叡山電鉄:木野駅から徒歩15分。

6~7台駐車できるスペースはあります。

参拝はどの時間帯でもできます。

国際会館から徒歩で来る場合は、まずは北稜高校を目印に向かうと良いと思います。

私みたいに裏ルートから入ることになるかもしれませんが、気になさらずに入ってください。

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