蛇谷ヶ峰でスノーシュートレッキング【滋賀県高島市】
雪山登山は意外とハマると思っているひだち教室長の安藤です。
生徒と共に雪山へスノーシュートレッキングをしてきました。
雪も降り、寒い日が続いていますが、当日は晴天でスノーシュートレッキングをするにはうってつけの天気。
正直しんどかったですが、感動的な景色を見ることができ、非日常体験としては最高な体験でした!
今回はそんなスノーシュートレッキングについてお話しします。
スノーシュートレッキングとは?
スノーシューを使い、雪原や冬の森を散策(トレッキング)します。
冬以外だと草が邪魔をして歩けない場所も、雪が積もることで歩けるようになります。
雪が生活の一部のような地域に住んでいる人には面白くないかもしれません。
しかし、雪を見ることが珍しい地域に住んでいる人にとっては、刺激的で面白いです。
雪山を安全に登れるよう、スノーシューというかんじきのような物を履いて、トレッキングをします。
底には棘がついていて、一見すぐに脱げそうに見えて、雪の中でもしっかりと歩けます。
そしてかんじきよりも大きく、鉄を使っているのにも関わらず軽いです。
雪の少ない地面では非常に歩きにくいのですが、不思議なことに雪が深い所では非常に歩きやすくなります。
雪面から浮力を得られることにより、沈み込みが少なくなるためです。
スノートレッキングツアー
素人が雪山に入るのは危険です。
よほど雪山に慣れていないと遭難するので辞めた方が良い。
それでも雪山に入りたい人には、スノートレッキングツアーを企画している会社にお願いすべきです。
プロのガイドをお願いする方が安全に楽しめるからです。
スノーシューを履いて雪山を登るには、降雪量が多い地域に行くしかありません。
近畿で降雪量が多いのは、滋賀県の北部と西部。
今回私達が行ったのは滋賀県西部に位置する蛇谷ヶ峰。
ツアーということで私達以外にもお客さんがいる予定だったのですが、集合場所の山科駅に着くと私達だけでした。
急遽キャンセルになったとのこと。
スタッフが運転する車に乗って出発。
近くに朽木スキー場がありますが、今回はそこには寄らず。
地図には載っていない別ルートで行きました。
車で50分程かけて進むと、とても雄大な蛇谷ヶ峰が見え始めました。
そして蛇谷ヶ峰の麓に駐車し、登るための準備をすることになりました。
普段雪山に行かない人は、わざわざ道具や雪山用のダウン等を購入するよりレンタルする方が便利。
私は一応ダウンや手袋は持っているのですが、雪山対応かと言うと自信はありません。
また、トレッキング中に破けたりする可能性を考えた結果、レンタルを選びました。
ツアー側も客自身のダウン等が破けてブーブー文句を言われたりするので、出来ればレンタルをしてくれる方が助かるようです。
真冬の雪山は想像以上に過酷
山の麓は雪はありますが、思ったよりも少なかったです。
ガイドさんいわく、1月中旬あたりから本格的に降るとのこと。
しかし、私と生徒にとっては十分多く、歩くのに四苦八苦しました。
雪で倒れたのか、風で倒れたのかは分かりませんが、木が倒れていて、それをまたいで通るわけです。
スノーシューは歩く分にはさして影響はないのですが、足を上げるとなるととても重い。
足を上げる時は思わず「よっこいしょ」と言ってしまいました。
ガイドさんはプロなだけあり、自然のことがとても詳しいです。
山を歩いているとキノコが生えた木が数多く見かけたのですが、キノコが生えてる木は死んだ木なんだそうです。
テープを巻いてる木が何本もあったので、気になって質問しました。
鹿が木の皮を食べて木を傷めてしまうため、それを防止するために巻いているとのこと。
そんな興味深い話を聞きながら、歩きました。
2時間経過し、休憩していると、『レスキューポイント』と書かれた見た事のない貼り紙が貼ってありました。
この辺りは、何かあった時にヘリコプターが来やすいポイントを意味するそうです。
これを見て初めて気づいたのですが、携帯電話が繋がる。
山なので繋がらないものだと思っていたから、びっくりしました。
体力がなくなると何でも美味い!
お待ちかねの昼食はカップラーメンとおにぎり2つ。
これだけ?と思いましたが、受け入れるしかありません。
私達はかなり歩いていたので、お腹は減っていました。
正直足りませんが、それよりも食べられる喜びの方が大きく、非常に満足しました。
普段の生活でラーメンの汁を飲み切ることはないのですが、人生で初めてカップラーメンの汁を飲み切りました。
身体に悪いなんて一切思い浮かばなかったですね。
これを食べないと歩けない、そこまで私達は心身ともに追い詰められていました。
童心に帰るって楽しい!
登り始めて3時間。ついに頂上に着きました!
結構限界に近かったので、喜びもひとしおです。
頂上では絶景を見れると聞いていましたが、映画のワンシーンのような絶景でした。
本来なら写真を貼りたいですが、これは実際登って見て欲しいので、あえて貼りません。
一生に一度は見るべき光景なので、ぜひ生で見てください!
登りは辛かったですが、帰りは楽です。
道中、写真のように新雪が広がるエリアがあり、そこをズカズカと歩きました。
これがまた楽しいのなんの。
童心に帰るとはこういう事なんだと、体感できました。
日常生活ではまず味わえない感触なので、自然と笑顔になりますよ。
さらに、急な斜面をソリを使って滑りました。
気を抜くと崖に落ちてしまうので注意は必要ですが、刺激的でテンションマックス!
大人でもテンションが上がったのだから、子どもはその何倍もテンションが上がることでしょう。
1時間ほどで下山しました。
行きは3時間もかかったのに、帰りは早いですね。
車に乗る前に着替え、水を飲んで椅子にもたれかかり、深い呼吸をするとフッと気が抜けました。
すると一気に筋肉痛と疲労感に襲われました。
思わずうめいてしまいましたが、筋肉痛がすぐにきたからまだ若いのかなとポジティブに捉えています(笑)
今回の活動は、達成感がとてもありました。
自分で自分を褒めたいですね。
生徒も疲労の色が見られましたが、目は活き活きとしていて、明日の活力になったことでしょう。
本当に貴重な体験でした。
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