びわいち再び~超回復を実感できる二日目~
びわいちはお風呂のありがたみを実感できる活動と思っているひだち教室長の安藤です。
びわいち一日目を何とか乗り切った生徒達。
A君(中学生):運動は好んでしないが、やれば出来るタイプ。〈ペルソナにはまっている〉
G君(大学生):良くも悪くも頑張るタイプ。〈暗算が大得意〉
S君(大学生):就労移行支援を受けながら将来を考え中。〈素直さが武器〉
二日目はどうなったのか?
今回は、びわいち二日目のお話しです。
Contents
二日目のびわいちは楽だった
「二日目の方が楽だった」
これまでびわいちを経験した生徒達は、同じことを言います。
びわいちを経験したことのない人には、絶対分からない感覚。
経験した者だからこそ分かること。
二日目の朝、生徒達は起床した瞬間に実感します。
超回復を実感!いけると確信する
よく動き、よく食べて、よく寝るを実践した生徒達は、翌日超回復しました。
超回復することで体力もサイクリング仕様に。
太ももの痛みはない。
あれほど身体は疲労していたのに、疲労が残っていない。
生徒達は万全な状態。
「いける」
生徒達はやる気に満ち溢れていました。
ガス欠が起きないよう、朝食もしっかり食べました。
いざ、出発!
湖北は頑張り過ぎない
まだ陽が昇らない内にサイクリング開始。
真っ暗な中、経験者である私の案内で進みました。
サイクリングをしていると、つい頑張ってしまいます。
ただ、その頑張りは下手したら自分の首を絞めかねません。
特に注意点がいくつかある湖北~湖西のサイクリングロードは、危険性を孕んでいます。
・湖北は上り坂が多い
・ローソン西浅井塩津浜店からコンビニがない
・安曇川の道の駅周辺で食事をとらないとエネルギー切れを起こす
湖西や湖東は基本的には平地が多いが、湖北は山を越えたりするので上り坂が多い。
ここで無理をすると体力を奪われて、後々影響が出てきます。
湖北の坂道は頑張らずに歩くことをお勧め。
私達は真っ暗な上り坂をひたすら歩きました。
暗いから怖いという気持ちはありません。
「本当に現実なのか?」という錯覚に陥りそうになるのが少し恐怖でした。
山を越えた頃には、すっかり明るくなりました。
西浅井塩津浜にあるローソンでパンやおにぎり、飲み物を購入。
ここで買わないと、下手したら4時間近く補給することができません。
前回ここで補給しなかった私は、その後エネルギー切れを起こしかけました。
大暴走を反省した上でチャンスを与える
西浅井塩津浜のローソンを出発し、しばらくは平たんな道を進みます。
私:「よし、しばらくは距離を稼ぐで」
A君:「分かりました!」
メンバーの中で一番スピードを出せるA君。
だから、スピードを出したい時の先導役にA君を指名していました。
A君は私の号令に呼応して、猛烈なスピードで漕ぎ始めました。
私達を置き去りにして、あっという間に遠くに行ってしまいました。
びわいちを複数人でする場合、約束があります。
①安全が第一
②先頭の人は時々後ろを気にする
③他の人と離れ過ぎたら待つ
A君は距離を稼ぐという事で頭いっぱいな状態に陥りました。
そのため、上記の約束を忘れていたもよう。
A君の行為は大暴走と言えます。
しばらく、A君の行方が分からなくなりました。
途中で初心者コースと上級者コースに別れています。
私達は初心者コースを進みましたが、一向にA君と合流できない。
A君は上級者コースに行ったのではないかと皆で心配しました。
電話をしても、自転車に乗っていると気づきにくい。
だからA君からの連絡を待つしかありません。
20分経過したぐらいに、A君から私に電話がありました。
A君:「先生今どこ?」
声のトーンからして、非常に危険なことをしたという認識をしていない様子。
合流してから、私はきつめに注意をしました。
A君は私からの注意を受けて、シュンとしました。
A君:「僕が先頭に行かない方が良いかな?」
ここでもし先頭を変えたら、学びにならない。
私はあえて、A君に先頭を続行してもらいました。
それ以降A君は後ろを見る意識が高まり、暴走することはなくなりました。
失敗したら、もう一度チャンスを与える。
それが失敗体験を成功体験にするコツです。
責任者を批難するのは許さない
私は3人それぞれに役割を与えていました。
A君は、距離を稼ぐ時の先導役。
G君は、休憩と昼食を決断する約。
S君は、より安全な走行を求める時の先導役。
一見、G君は楽そうに思えますが、実は一番責任が重大。
決断する役割というのは、責任を負います。
自分の決断によって、周りへの影響が大きいから。
今回特にG君を悩ましたのは、昼食をどこでとるか。
昼食はコンビニで購入していましたが、食べるのに適した場所が見つからない。
スマホでマップを見るが、マップでは分かりにくい。
時間が経過するばかり。
疲労と空腹でイライラしだすS君。
S君:「早く決めてや!」
S君はG君を責めました。
私:「そんなことを言うもんやない。決めるというのは凄い責任を負うんや」
私:「じゃあ、S君がやってみるか?どんだけプレッシャーがあるか」
S君:「いえ、いいです」
私は責任を負いながら決断しようと頑張る人を尊敬します。
だから、私はそんな人を批難することは許しません。
G君はマップから、食事するのに適しているであろう場所を推測。
G君は決断をし、皆に伝えました。
30分ほど走った所に、目的地に到着。
G君の読みは当たり、食事をできる机とイスが設置されていました。
G君はホッとしていたのが印象的でした。
白髭神社周辺の道路は超危険
滋賀県はサイクリングを推し進めています。
そのため、サイクリングロードは安全を考慮された所にひかれています。
ただ、一ヶ所だけ超危険な所があります。
それが白髭神社周辺のサイクリングロード。
歩道がないので、必然的に車道を走らされます。
すぐ隣を車が走るので、運転を誤ると大事故になりかねません。
私は生徒達に緊張感を持ちながら、最大限集中するように伝えました。
また、それまで先頭を走っていたA君をS君に変更。
より安全な走行が必要だからです。
40分ほどかけて、歩道のある所に到着。
緊張から解放された私達は、心の底からホッとしました。
気の抜けない40分だったので、身体は凄く固まってしまいました。
ここさえ抜けたら、後は安全な道ばかりです。
ゴールまで約25キロ。
気持ち的にはかなり楽になりました。
懐かしさに浸れる
ひだち教室は、滋賀県の至る所で活動をしています。
びわいち中に、昔活動で行った所も通りました。
なんちゃってソロキャンプで利用した六ツ矢崎浜オートキャンプ場。
S君:「ここってキャンプした所やな」
キャンプ場に気づいたS君は、漕ぎながら思い出に浸っていました。
北小松駅は、シャワークライミングの時の集合場所。
私が皆に伝えると、「ああ~、ここね」。
といった反応が返ってきました。
就活にも役立つのがびわいちの素晴らしさ
琵琶湖大橋は最後の難関。
疲労した身体には、あの傾斜はキツイ。
生徒達は上り坂を無理せず歩き始めました。
ところが、A君だけは違いました。
上り坂を自転車で登り始めたのです。
どこにそんな体力が残っているのか、不思議でなりません。
一日目はあれほど太ももの激痛に苦しんでいたのに・・・。
超回復の恩恵を最も受けたのかもしれませんね。
若さって素晴らしい。
ジャイアントストアに到着した瞬間、生徒達は「終わった~」といった表情。
時間が経過するにつれてジワジワと達成感を感じるようになります。
この経験を色んな人達に話すことで、尊敬されます。
また、就活でも役に立つと伝えました。
履歴書にも書けるし、面接でも話すことができます。
実際、びわいちを経験した生徒が面接で話したところ、面接官の反応が凄く良かったとのこと。
その後、生徒は反応の良かった面接官のいる会社から内定をもらいました。
意外とサイクリングを趣味としている人は多いです。
最後に生徒達の感想。
A君:「一日目はきつかったですね。二日目は景色が綺麗でモチベーションに繋がった」
G君:「びわいちやってみて、自分のしんどさの基準(限界基準値)が上がりました」
S君:「最初はびわいち出来るのか不安でしたが、皆のおかげでゴールできて良かったです」
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