松ぼっくりクリスマスツリーをワンランク上にする方法

家庭のイルミネーションが好きなひだち教室長の安藤です。

今回の記事はワンランク上のクリスマスツリーをご紹介します。

ワンランク上の定義は『思わず作ってみたくなる子供の作品』。

これまで空気砲とプラバンを作りました。

>>>ワンランク上の空気砲作りの記事

>>>ワンランク上のプラバン作りの記事

今回の記事に出てくる製作メンバーはこちら。

A君:明るく元気でムードメーカー。(全国各地のお城を見たい)

Bちゃん:不安先行タイプだが、経験すると飛躍的に伸びる。(アイススケートを滑られるようになった)

ワンランク上の松ぼっくりクリスマスツリー作りの意義

松ぼっくりのクリスマスツリーは可愛くてお手軽というメリットがあります。

そのため、意外と色々な場所で作られています。

実際私の前職である幼児教室でも毎年作りました。

ねらいは以下のものを設定。

・科学的な現象を楽しむ

・凝った作り方を知る

・新しい表現方法を知る

松ぼっくりをペットボトルの中に入れるにはちょっとした工夫が必要。

その工夫というのは、科学的な現象を利用したものです。

凝った作り方や新しい表現方法を知ることで、今後の学校生活(夏休みの宿題等)で役に立つ可能性があります。

松ぼっくりクリスマスツリー作りスタート!

ワンランク上の松ぼっくりクリスマスツリーに使う材料は下記の通り。

・乾いた松ぼっくり

・つまようじ、筆

・ボンド

・水性エナメル塗料

・ペットボトル

・紙粘土

・装飾に使用するもの(ビーズ、シール、綿、モール、マスキングテープ)

ペットボトルは凸凹していないものが理想。

生徒達はドクターペッパーのペットボトルを使用しました。

まずは松ぼっくりの底にキリを使って穴を空けます。

穴につまようじを差し込み、ボンドで固めます。

キリで穴を空けるのは少し危険なので、子供の年齢が低ければ大人が事前にやっておく方が良いです。

生徒達は水性エナメル塗料(緑色)で松ぼっくりに色を塗りました。

松ぼっくりの色が見えないよう、隅々まで塗る必要があるので結構疲れます。

Bちゃんは肩がこるのか、時折「うう~ん」と言いながら首を回して固まった筋肉をほぐしていました。

1個塗るだけでも40分以上かかります。

手抜きもできますが、そうすると出来栄えが随分変わるので、やるからには徹底的で。

作成中にアクシデントが起きることもあるので、出来れば1人2個は欲しいところです。

乾かす必要があるので、松ぼっくりに色を塗ったら一日目は終了。

二日目は超器用な先生の指導を受けながら本格的な製作に入りました。

松ぼっくりはすっかり乾いているのでベタベタしません。

生徒にとってはそれも意外だったようで、何度も松ぼっくりを触っては指をこすり合わせていました。

ペットボトルを切って2つに分けます。

幼児はペットボトルをハサミで切るのは難しいので、予め切り込みを入れておきます。

小学生以上なら自分でカッターで切り込みをいれるのも巧緻性を高める上で良いです。

切ったペットボトルを再び重ねるのですが、普通に重ねようとすると内側のペットボトルが曲がります。

そこで、熱湯をかけてペットボトルを萎ませます。

その科学的な現象を見ていたA君は

「学校で習ったことがある!」

と驚きと納得の表情を見せました。

スポっと上手くハマる事もあれば、上手くいかない場合もあるので、何度か熱湯をかけてください。

可愛く魅せるマル秘テクニック

ここからがワンランク上にする方法です。

ペットボトルの底に、土台となる紙粘土を詰め込みます。

紙粘土はつまようじを指すためのものです。

紙粘土だけだと見た目が可愛くないので、紙粘土の周りに綿を詰め込みます。

そうすることで、綿が雪のように見えます。

さらにモールやビーズを散らすことで、見栄えがグッと上がります。

Bちゃんは目を輝かせて「かわいい~」とはしゃぎました。

その傍ら、A君は綿が上手く詰め込むことができず苦戦していました。

不器用な人は綿で少し苦戦すると思いますが、巧緻性を高めるというねらいがあるなら見守りましょう。

ボンドを松ぼっくりにつけ、その上にビーズをのせます。

作業自体は簡単ですが、幼児はボンドがついた手で顔や目を触ろうとするので、注意が必要です。

松ぼっくりのてっぺんに星をのせるかのせないかで見栄えが変わるので、出来ればのせた方が良いです。

とはいえ、子供それぞれに美学というものが存在します。

選択肢として提示するだけに留めておく方が教育的には意義があります。

A君は蓋にボンドをたっぷりつけてビーズをのせ、Bちゃんは蓋にキラキラシールをつけました。

こういうやり方があるといくつか提示し、後は各自の美的感覚に任せました。

二人ともやるべきことがハッキリ分かっているので、過集中かというぐらい物凄い集中力でした。

松ぼっくりクリスマスツリーを体験した生徒達

塗るのに40分、飾り付け等をするのに1時間30分を要して完成しました。

Bちゃんはイメージ通りの物が完成したようで、じっと眺めていました(左から二番目)。

お母さんが迎えにくると、Bちゃんは誇らしげにお母さんに見せました。

Bちゃん:「みてみて~」

お母さん:「すご~い!綺麗~」

安全面や難易度を考えると、子供がたくさんいる園では絶対作れないものです。

お母さんにとっては、子供の高い可能性を垣間見れたことでしょう。

A君の松ぼっくりクリスマスツリーは実に華やか。

私だけかもしれませんが、どこかアラブ感を感じさせるクリスマスツリーです。

ペットボトルに斜めに貼られたビーズシール、リボンなどの配置がそう感じさせるのかもしれません。

この発想力や美的感覚はこれからも持ち続けて欲しいですね。

ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にしつつ、体験を通してスキルを身に着けてもらいます。その体験によって新しい表現方法を知ったり、興味関心が広がるようサポートしています。

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