静岡県で観光~生徒達が学んだこととは?~

富士宮焼きそばが大好きなひだち教室長の安藤です。

大学生は夏休みが長い。

せっかくの夏休みを意義のあるものにするため、私達は宿泊活動を計画。

行先は静岡県の伊豆半島。

今回参加した生徒達は以下のメンバー!

E君:バイトをしつつ、大学で高成績を残している。

F君:駅の構内でバイトをしていて、自分の考えをしっかり持っている。

K君:小学6年生。身体を動かすのが好きで、手先も器用。

K君は予定外でしたが、本人の強い希望で参加することに。

相変わらず予定通りに進まない、そんな宿泊活動でした。

何故静岡県で活動?

遠出をするとなると、二種類の言葉を聞きます。

保護者:「親の代わりに遠くに行って頂いて、ありがとうございます!」

支援者:「何でそんな遠くまでに行くんですか?」

支援者としては、理解しがたいようです。

トレーニング的な意味合いで活動をするなら、別に近畿圏で十分だから。

私は遠出をする時、下記のことをねらいとして掲げています。

・視野を広げる

・興味関心を広げる

・既に獲得している知識を分厚くする

・学習に活かす

自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は、興味関心が狭い。

ネットなどから得れる知識はあるが、現場に行って経験してこそ得られる知識が乏しい。

そのため、情報が薄っぺらくなってしまいがちです。

情報が薄いと、誰かと会話をする時に話の幅が広がりにくくなり、すぐに会話が終わります。

逆に、情報に厚みがあると自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は円滑な会話ができます。

発達障害のある子供の中には、学習でなかなか記憶できない子供もいます。

子供は体験から学ぶとエピソード記憶として残りやすい。

今回静岡で活動したことによって、生徒達は静岡関連の問題はとっつきやすくなるでしょう。

とっつきやすくなる→知識と経験が関連付けられる→理解しやすくなる

→俺できる!→勉強が楽しい(特に社会)→成績が上がる

このような一連の流れを辿った生徒が実際います。

学びの多様性にも繋がっていると言えますね。

食はエピソード記憶として残りやすい!

静岡県にはたくさんの名物があります。

その内の一つが浜松餃子。

生徒達は絶対に食べたい名物リストに挙げていました。

思ったよりも大きい。

ニラ、キャベツ、タマネギといった野菜がたっぷり入っているのが特徴。

豚肉も入っていますが、野菜の主張が強くてさっぱりとした味になっています。

ニンニクの味がしなかったので、ニンニクは入っていないのかな?

私が大絶賛の富士宮焼きそばも当然食べました。

麺はコシが強くてもっちり。

肉カスやイワシの削り粉が入っていて、独特の味がします。

近畿にはない味付けで、私は初めて食べた時は衝撃を覚えたものです。

伊豆半島は漁業が盛ん。

そのため、漁師飯が発展しています。

漁師飯というか、海鮮丼にハマっている生徒達。

金沢市で食べた海鮮丼の味を思い出しながら、食べていました。

生徒達は比較した結果、「両方とも美味い!」だそうです。

食というのは記憶として残りやすい。

エピソード記憶として、いつまでも頭の中に残ることでしょう。

これがいずれ、学習にも活かされます。

静岡県といえばお茶!

静岡と言えばお茶。教科書に載るぐらい有名ですね。

そんなお茶作りを、KADODEOOIGAWAという施設内で体験できます。

静岡県最大級の緑茶・農業・観光の体験型フードパークです。

甘味や苦みなどが細かく調整された、16種類ものお茶が用意されています。

それらを一つ選び、お湯を注いだりして最終調整は自分で行います。

美味しくなるかは自分次第なので、意外と面白い。

静岡はお茶が有名というのはよく試験にも出るので、小学生のK君には念押しで教えました。

珍しいロフトの宿

伊豆半島の南東にある宿を借りました。

宿の名はサニーサラダ。

外観はピンク色という驚きの宿です。

外観だけでなく、内観もビックリ!

部屋に入ると、ロフトでした。

一戸建てに住んでいる生徒達なので、初めてのロフトにテンションが上がります。

秘密基地みたいな雰囲気だから無理もないですね。

誰が上で寝るか、話し合いが行われました。

思わぬところで、ロフトという言葉と実物を見ることになった生徒達。

良い経験になりましたね。

大室山の奇跡!

私はブラタモリで大室山の存在を知りました。

実に綺麗な山で、一度は行った方が良い山です。

私達は9:30ぐらいにリフトに乗って頂上へ向かいました。

ところが、非常に濃い霧が発生していて視界はほぼ0。

頂上に着いても、火口はほとんど見ることができませんでした。

残念な思いで山を下りたのですが、蕎麦打ち体験を終えてから再度チャレンジ。

昼頃になると快晴になったからです。

生徒達がどうしても行きたいというので行ってみると、大正解!

最高の状態の大室山を見ることができました。

生徒達は写真を撮って、思い出を残していました。

奇妙な観光地まぼろし博覧会

大室山周辺は避暑地ということもあって、様々な施設があります。

その内の一つが、まぼろし博覧会という施設。

ネットで調べる限り、一番奇妙な施設だったので興味を持ちました。

一言で感想を言うとしたら「限界突破の奇妙さ」。

全てが奇妙過ぎて、多くの人は頭がついていかないと思います。

生徒達は圧倒されて、ほとんど感想を言えませんでした。

余談ですが、見物中にF君が行方不明になるというハプニングが発生。

建物内は複雑に入り組んでいるためです。

K君が物凄くF君を心配していたのが印象的でした。

初めての蕎麦作り体験

E君とF君は宿泊活動となると、何故か蕎麦作り体験を入れたがります。

今回も提案してきました。

蕎麦作りは観音亭というお店で体験。

E君とF君は経験ありますが、K君は蕎麦作りは初体験。

K君にとって、蕎麦を打ったり・切ったりすることは実に刺激的。

初体験ですが、K君はプロの方に褒められて成功体験にもなりました。

強く記憶として残ったことでしょう。

一泊二日なので、静岡県全てを堪能することは出来ませんでした。

しかし、静岡県という土地を生で体感できたのは大きな財産になるでしょう。

ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にしつつ、自信に繋がる活動も行っています。また、興味・関心が広がるよう日本各地に行くことがあります。

活動に関するご質問、お問合せもお気軽にどうぞ!

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