奈良井宿は江戸時代の宿場町がそのままです【長野県塩尻市奈良井】
1日目は妻籠宿。2日目は妻籠宿からさらに北にある奈良井宿へと向かいました。
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奈良井宿観光情報
妻籠宿から電車に乗ると、予想外なことに乗客がたくさん乗っていて、座ることが出来ませんでした。そのため、約1時間立ちっぱなしでした。
奈良井駅を下車しようとすると、乗客はあまり下りず。どうやら、塩尻や松本に向かう人が多いようです。
奈良井駅を下りると、すぐそばに伝統工芸木曽漆器を取り扱う店の案内地図がありました。その地図で、奈良井宿を確認してから向かうことに。
奈良井宿は木曽路11宿の中で北から2番目にあたり、上町、中町、下町で構成されており、江戸時代の情緒を今尚色濃く残す観光地です。という事前情報はありましたが、駅から奈良井宿へ向かう道から既に私の予想を上回る情緒を残した所でした。昔のままと言っても、道はしっかりと舗装されており、歩きやすかったです。
奈良井宿観光協会に紹介されている史料館や店
帰りの電車の関係で、奈良井宿をゆっくり観光する時間がないので、見たい史料館や店等に目星をつけて、足早に行動しました。
明治天皇も宿泊された史料館
国指定重要文化財の上問屋史料館は、古文書や陶器等が400点以上展示されていて、奈良井宿に来たら必ず見学すべき所です。
現在の建物は天保十一年(1841年)に建築され、軽く150年を経過しています。しかし、手入れがしっかりなされているので、150年という感じは全然ありませんでした。
明治天皇の行在所となった部屋が残されていました。誰が利用したか分かるよう、明治天皇の写真が飾られていました。
この部屋は「会所」と呼ばれていて、毎日宿役人が奈良井宿の行政や人馬の継立等の仕事が行われました。
仕事をする部屋としてはとても狭く感じました。
2階に上がり、外を見ようとしたのですが格子が邪魔をしてはっきりと外を眺めることはできませんでした。
江戸時代の人達は不便に思わなかったのでしょうか?
この屏風に乗っている絵は何か分かりますでしょうか?
私には空想上の生き物にしか見えなかったのですが、実はアゲハ蝶です。そしてこれが家紋ときたものだから、なかなかの衝撃を受けました。
こういうのを学校の歴史の授業でウンチクとして教えてくれたら、歴史好きになる生徒が出てくると思います。
天気に恵まれた木曽の大橋と二百地蔵
奈良井宿から少し離れた所に川が流れていて、その川の上に木曽の大橋がかかっています。
総檜造りなので綺麗で丈夫そうに見えます。この太鼓橋は、橋脚がない橋としては日本有数の大きさだそうで、奈良井宿を観光した人達が次に向かう観光スポットです。
橋を渡ると広大な芝生の公園が拡がっていて、地域住民にとって憩いの場となっています。無料駐車場が隣接しているので、小さい子供連れの家族も気軽に遊びに来れますね。
奈良井宿とは逆の方角に、八幡神社があります。神社のすぐ脇に旧中山道があり、そこを歩いていくと地蔵堂があります。
そこの地蔵堂の前には、聖観音をはじめ千手観音、如意輪観音等の観音像が二百体近く祀られています。
最初からここで作られたものではなく、明治期の鉄道敷設の折に奈良井宿周辺から集められました。奈良井宿周辺だけで二百体もあったことに驚きです。
ランチとグルメ情報
奈良井宿は軽食をとれる店は多いのですが、がっつり食べられる店は限られています。
ランチにカツ丼を食べたかったのですが、その店は物凄く混んでいたので断念。
そこで、ランチは第二候補のさつき庵に入りました。
この店のお勧めは何といっても、ソフトクリーム!
ジョンレノンが愛したソフトクリームで、「こんなにおいしいバニラは食べたことがない」と大絶賛しました。
ロイヤルスウィートバニラソフトクリームという名のこのソフトクリームは、少し茶色がかっており、上品で気品すら感じます。
食べてみると確かに普通のソフトクリームとは違います。「なんじゃこりゃ!?」と言ってしまった程濃厚です。
濃厚さ故でしょうか、お腹に溜まる感覚がありました。
さつき庵のくるみ味噌の五平餅。
くるみ味噌自体は甘辛くて美味しいのですが、餅が少しベチャっとしているせいで、くるみ味噌と餅の相性が悪かったです。もっと餅を焼いてくれたら美味しかったと思います。
一口山賊焼きという変わった料理があったので、注文しました。
にんにくを効かせたタレに鶏肉を漬け込み、揚げた食べ物です。中信地方の人々にとってはソウルフードと呼べる食べ物です。
酒のおつまみとしてよりも、ご飯と一緒に食べる方が美味しさが際立つと思います。注文する時は、白米も一緒に!
たなかやの五平餅。山椒とエゴマのタレが塗られています。
カリカリに焼かれていて、香ばしくて美味しかったです。味もさることなんがら、店のスタッフの愛想の良さの方が印象に残りました。観光に来て最初に入った店がここだったので、奈良井宿の印象がグッと良くなりました。
駒屋の三色五平餅。
山椒味噌、エゴマ、黒ゴマと三種類を同時に味わえます。
山椒味噌は山椒の味が強く、エゴマは独特な味で、黒ゴマは可もなく不可もない味でした。
焼いた餅というより、ご飯の上にタレを塗ったという感じです。柔らかいので食感はほとんどありません。そのため、五平餅を食べているという気持ちにはなれませんでした。
ただ、ここのスタッフ(特に奥さん?)の愛想は人懐っこくて良かったです。少し大阪人気質があるように思え、関西人の私としては懐かしくてホッとできました。
アクセスと地図
JR線:奈良井駅から徒歩3分。
東京方面から来る場合は、塩尻駅経由。
名古屋方面から来る場合は、木曽福島駅経由。
車:名古屋方面と東京方面から来る場合、それぞれ二通りのルートがあります。
《東京方面から来る場合》
長野自動車道・塩尻ICから19号線経由で約35分。
中央自動車道・伊那ICから361号線経由で約40分。
《名古屋方面から来る場合》
中央自動車道・中津川ICから19号線経由で約90分。
中央自動車道・伊那ICから361号線経由で約40分。
駐車場情報
無料駐車場
無料駐車場がいくつかありますが、奈良井宿からは少し離れているのが欠点です。
その中でお勧めなのは、木曽の大橋 西駐車場です。
木曽の大橋 西駐車場は奈良井宿に近く、51台も駐車できるほど広いです。また、観光スポットである木曽の大橋も同時に見られるのでお得です。
有料駐車場
有料駐車場は二ヵ所あります。その内の一つは奈良井駅から近いですが、道幅が狭くて駐車しにくいです。また、駐車台数も少ないので、すぐに満車になると思われます。
もう一つの駐車場、奈良井権兵衛駐車場が良いでしょう。
料金は510円。収容台数は83台なので、混雑時も駐車できる可能性が高いです。
奈良井宿に近いのが魅力です。
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