高槻フィールドアスレチックは料金以上に面白い!【大阪府高槻市】
発達性協調運動障害のある子供にはアスレチックが一番効果があると思っているひだち教室長の安藤です。
高校受験でこれまで課外活動に参加できなかった生徒のために、振替の課外活動を実施。
運動関係の活動をしたいということだったので、高槻にあるフィールドアスレチックに行ってきました。
高槻フィールドアスレチックとは
高槻市は以前働いていた職場のある市で、しかも高槻フィールドアスレチックにある成合は私が勤めていた所。
懐かしさがありましたが、新しい道が出来ていたりして風景が変わっていました。
寂しさを感じざるを得ませんでした。
阪急高槻駅からバスに乗り、上成合で降りると、僅か徒歩5分で到着します。
しかし、生徒の勘違いで成合で降りてしまいました。
成合から歩くと結構な距離で、アスレチックに着くまでに結構疲れました。
道に迷ったこともあって、20分ほどかかりましたが、無事フィールドアスレチックに到着。
手作り感満載のゲートを通り、しばらくすると駐車場が見えてきました。
駐車場のすぐ横にある石階段を登ると、受付所があります。
受付所で利用料を支払ったら、すぐにスタッフによる説明が始まりました。
史跡コースと民話コースの2種類があり、史跡は25のアスレチック、民話は35のアスレチックがあります。
史跡コースの方が比較的楽とのことですが、子供の年齢や能力によって感じ方は違うそうです。
小さいお子さんに体験させるなら、史跡コース一択だと思います。
小学校中学年以上なら、民話コースが良いでしょう。
ビブスを着用してトイレに行くと、檻がトイレの近くにありました。
近づいて覗いてみると、まさかの猪が入っていました。山にいた猪を入れたのでしょう。
普通なら可愛いや不細工といった感想を持つのでしょうが、私は牡丹鍋を想像してしまいました。
山の頂上まで(400m)運んでくれるモノレールがあります。
足腰に自信のない人にお勧め。ただ、乗り物として楽しめるかは話が別。
保護者や子供が乗っている様子を見かけましたが、楽しいというより、微妙な表情をしている方が多かったです。
バーベキューも出来ます。
私が行った時は利用者はいませんでしたが、暖かくなってくると利用者は増えるそうです。
アスレチックが出来てバーベキューも出来るとは、大人も子供も長く滞在できるアスレチック場ですね。
口コミにある通りレベルの高い(恐怖との闘いと頭を使う)アスレチックが多い
特に意識はしなかったのですが、自然と史跡コースに足が向きました。
一発目のアスレチック。見てどういう風にやるか分かります。
しかし、経験が少なく、視覚認知の弱い生徒は理解できませんでした。
看板に書かれたイラストから推測しようとしますが、難しかったです。
たまたま他の子供達がやり始めたので、それを参考にアスレチックを始めました。
座りながら、腕の力だけで進みます。
行動自体は難しくないのですが、結構腕の力と体力を使います。
地味にしんどいアスレチックです。
仰向けになって、足と腕を使って進みます。
ある程度足が長くないとやりづらいアスレチック。
小さい子供には不向きです。
丸太を太鼓に見立てて行います。
動作自体は簡単ですが、ここで生徒は戸惑いました。
というのも、イラストと同じアスレチックが周りにないからです。
視覚認知が弱いとこういう事も生じます。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の人は視覚認知が優位なことが多いとよく聞きますが、そうでない人もいます。
視覚認知が弱い人は全体を把握する力も苦手で、目の前にあるけど太鼓を3つ見つけられませんでした。
ここのアスレチックはイラストと違うことが多いようなので、途中から視覚認知のトレーニングも取り入れることにしました。
次のアスレチックの看板を見たら、私も「?」となりました。
何となくは分かりますが、これは分かりづらいですね。
アスレチックをしていた他の子供達も意味が分からず、飛ばしていました。
これは他のアスレチックでもよく見かけます。
ロープの上を手と足を使って渡るというもの。
生徒はとても運動が苦手で、私は100%出来ないと思っていました。
だから飛ばそうとしたのですが、生徒はやり始めました。
無謀だな~と思いつつ様子を見ていると、案の定少し進んだらすぐに下りてしまいました。
これで諦めると思っていたのですが、最初からやり直し始めました。
その気持ちに驚きました。
生まれたての小鹿のように、足や手を震わせながら渡ること15分。見事渡り切りました!
感動で涙が出そうでした。
昔ならすぐに諦めるかチャレンジもしなかったのに・・・心の成長を感じた瞬間です。
笑みを浮かべながら私のもとにやってくると、私は思いを伝えました。
「ごめん、過小評価していたわ。出来たことも凄いけど、諦めなかったことが凄い。生徒としてではなく、一人の人間として尊敬したわ」
握手をすると、生徒はとても照れていました。
地面に打ち付けられた丸太を渡ります。
丸太と丸太の間隔が少し広いので、小さい子供は保護者のサポートが必須です。
生徒は身体的には出来るのですが、片足で身体を支えることが難しいため、渡ることが出来ませんでした。
仰向けになって、ネットにつかまりながら進んでいきます。
ここでも生徒は固まりました。
生徒は「ぶら下がる=鉄棒にぶら下がる」というイメージしか持っていなかったため、やり方を理解できませんでした。
そこで、一つ一つ言葉を確認しながら予想される動きをしてもらうと、ぶら下がり方に気が付きました。
教えるのは簡単ですが、他の場面でも般化できるようにしないといけません。
あえて自分で気が付くように話をもっていきました。
肩にかついで持ち上げます。
思った以上に重いので、腰痛のある人は危険です。
また、小さい子供は絶対持ち上がらないので、安全面を考慮して飛ばした方が良いと思います。
イラストが実物と違い過ぎて、混乱します。
細くて長い棒に繋げられた小さくて太い丸太を持ち上げて、別の壺(木の枠)に入れます。
長い棒の先端を持ち上げると容易に持ち上がるのですが、生徒は長い棒の真ん中あたりから持ち上げようとするので、なかなか持ち上がりません。
意外と子供だけでやらせてみると、出来ない子供は多いのではないでしょうか?
板の上に乗ると、シーソーのようにガタンと倒れたり、持ち上がったりします。
昨今では公園にシーソーが少なくなっているので、子供達にとっては新鮮なアスレチックのようです。
飽きずに、何度もガッタンゴットンと遊んでいました。
イラストと実物がこうも違うアスレチックは初めてです。
その違いを利用して、考える力をつける機会になります。ぜひ親子で来て欲しいアスレチックですね。
日本には多種多様なアスレチックがありますが、強い刺激とレベルの高いアスレチックを望まれるなら、冒険の森がお勧め。
近畿には冒険の森が四ヶ所あり、ひだち教室ではその内二ヶ所に行っています。
子供の成長と自信がつく様子を目の当たりにするでしょう。
>>>冒険の森の記事
ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にしつつ、体験を通して自信をつけてもらいます。楽しみながら身体の動かし方を学べるようサポートしています。
活動に関するご質問、お問合せもお気軽にどうぞ!
>>>お問合せフォームへ
地図とアクセス
JR:高槻駅で降り、6番のりばから上成合行きのバスに乗ります。上成合にて下車し、徒歩5分です。
阪急:高槻市駅で降り、上成合行きのバスに乗ります。
高槻市駅近くのバス乗り場は一つしかないので、JR高槻駅で乗るよりも分かりやすいです。
HPには上成合バス停から徒歩5分と書いていますが、そう簡単にはいきませんでした。
スマホのナビでは春日神社の脇の道を通るように見えるのですが、それは間違いです。
行き止まりになります。
春日神社周辺の道はYの地の道になっているので、右斜めの道をお進みください。
ひたすら道に沿って歩くと、案内板が見えてきます。
ゲートも近くにあるので、着いたと分かります。
ゴールまでもうすぐとホッとすると思いますが、ゲート周辺の山を見上げると、今にも崖崩れが起きそうな状態になっています。
雨や地震が起きれば崩れる可能性が高いので、要注意です。出来るだけ山から離れて歩きましょう。
駐車場と料金情報(団体割引含む)
JR:高槻駅にある、バスのりば6番から出ている上成合行きのバスに乗車。
上成合バス停に下車し、徒歩5分で着きます。
阪急:高槻市駅近くにあるバス乗り場から上成合行きのバスに乗車。
上成合バス停に下車し、徒歩5分で着きます。
駐車場はありますが、3月~7月まで関西電力送電工事の影響で駐車場が大幅に利用できません。
現在利用できる駐車場は、20台ほどしか駐車できません。
土日祝日、特にGWはすごいたくさんのお客さんが来るそうなので、極力バスを利用した方が良いとのことです。
料金:大人(高校生以上) 700円 小中学生 500円 幼児(3歳以上) 300円。
割引:20名以上の団体は50円引き。
モノレール:1人 400円。
バーベキュー:1セット 3000円。炭、網or鉄板、トング付。それ以外の物は貸し出しや販売がないので要注意です。
営業時間:9:00~17:00。
定休日:年中無休。
電話番号:072-688-8281。
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