三井寺(園城寺)の広大な敷地を歩く 【滋賀県大津市園城寺町】
JR大津駅からバスで5分ほどの距離にある三井寺。桜のライトアップが有名で、春になるとチラシがあちこちに貼られます。ライトアップは間に合いませんでしたが、ずっと気になっていたので、行ってきました。
Contents
三井寺観光情報
天台宗寺門の総本山です。
境内には霊泉があり、「御井の寺」と称されたことから、三井寺と呼ばれるようになりました。
見るべきところはたくさんあります。
間近で見る仁王門は味のあるはがれ方をしており、時代の経過を感じます。
両脇にいる仁王像は迫力があり、三井寺を守護する意思が伝わってくるようです。
釈迦堂に入ると、絵馬に大量の数学の問題が書かれていて驚きました。
これは算額奉納というものです。
算額とは、神社や寺院に奉納された和算の絵馬のことです。和算の問題や解法を書いて奉納し、問題を解けたことを神仏に感謝してより一層勉学に励むことを祈願されたと言われています。
絵馬には立命館と同志社のロゴが書かれています。これは立命館守山中学校と同志社中学校の算額奉納と交流会が2014年に開催され、その時の算額が展示されているのです。今後もお互いに和算の研鑽を積んで親睦を深めたいという願いも含まれています。
数学が苦手な私にはさっぱり解けません。これを数学が得意な生徒に見せたら、嬉々として解いていたので、解きがいのある面白い問題なんでしょうね。
絵馬を見ていると、以前NHKでやっていた番組「タイムスクープハンター」で、遊歴算家の話があったのを思い出しました。当時は「へ~」としか思いませんでしたが、現実と結びつきがでると少し感動します。
金堂には天智天皇が信仰されていた霊像があり、秘仏として祀られています。
閼伽井屋(あかいや)は金堂のすぐ脇にあります。天智、天武、持統の三天皇が産湯に用いられた泉が涌いています。
とても気になるのですが、暗くて見にくかったです。
弁慶の引き摺り鐘がドンと真ん中に置かれています。
弁慶といえば義経と決闘し、その後配下となって共に行動したことで有名ではありますが、それ以外の話は知らなかったので新たな知識を得ることができました。
ここに鎮座されている鐘は、寺に何か起きるときに不可思議な現象がおきるとのこと。悪いことは起きてほしくないですが、その現象を見てみたいものです。
一切経蔵という初めて見る作りの蔵です。
一切経を収める回転式の八角輪蔵で、なにか異様な雰囲気を放っており、不可思議な圧を感じたので、さっさと外に出てしまいました。
この孔雀園には、もともと50羽ぐらいの孔雀が飼われていました。しかし、今回見た限りでは10羽いるかいないかってぐらいでした。後の孔雀がどこに行ったのか、気になります。
子供連れで三井寺に来ていた家族をちらほらと見かけましたが、寺に興味のない子供にとっては、一番テンションの上がる場所でしょう。
映画るろうに剣心が撮影された場所です。知らない内に聖地巡礼をしていました(笑)
1時間ほど歩き、結構足に疲労が溜まっていたところ、ちょうど良いタイミングでお休み処本寿院を見つけました。
もともとは江戸時代に作られた僧房でしたが、2015年に茶房として生まれ変わりました。
寺の中とは思えないほどオシャレな雰囲気です。
桜チーズケーキが名物のようです。ドリンクセットで1000円は少し高い気がしますが、期待です。
出てきた桜チーズケーキは円形でした。写真と違うので間違った物が出されたと思いましたが、これで合っていました。
形は違いますが、味は確かに桜チーズケーキ。桜の味がとても濃かったです。
ほうじ茶を使用したロールケーキ。美味しかと言えば、そうでもないです。独特の味なので、苦手な人は苦手だと思います。
ただ、お茶と一緒に食べると美味しいです。
観音堂は参拝者が他と比べて多いという印象しか残っていません。むしろ、そこから高台へと続く階段があったので、階段を登りました。
登った先にはそろばんの珠のモニュメントが置かれた記念碑がありました。大津はそろばん発祥の地であるので、その記念碑です。物自体は記念碑だけでしたが、高台から眺める琵琶湖はとても綺麗でした。
子供が楽しめる体験イベントと子供にも人気の和菓子
微妙寺
ここでは腕輪念珠(ビーズブレスレット)の制作体験ができます。
腕輪念珠制作体験
私は不器用なので、こういう制作関係は苦手なのですが、奥さんに贈ろうと一念発起し、制作することにしました。
2本のゴムを重ね、折りたたんでからバラバラにならないよう、クリップで挟みます。単純な作業ですが、悪戦苦闘しながら、なんとか出来ました。
次にメインとなる玉を決めます。それぞれの珠はご利益が違いますが、奥さんの健康を祈って、砂金水晶にしました。
もし私自身が持つなら、仕事運がアップする虎目石ですね。
メインが決まったら、今度は小さな珠を2つ選びます。同じ珠を選んでも良いのですが、せっかくなので違うものが良いと思い、白瑠璃にしました。これも健康に関するご利益があります。
珠と珠を結びつけるための珠を選びます。つける人の手首の太さによって数は変わるのですが、今回は24個選びました。
珠は6種類ありましたが、特にご利益があるというわけではないので、好みの問題なので、私は左下の珠を選びました。
20分程で出来上がりました。しかし、これで完成ではありません。
最後に般若心経をよんでご利益を珠に込めて終了します。
般若心経は生まれて初めてよみました。ふりがなが振ってあったのでよめるのですが、どこで息継ぎをしたらいいのか分からないのです。
ところどころ句点が書かれているのですが、僧侶はそこで息継ぎをしていなかったので、混乱しました。でも、とてもいい経験をしました。三井寺に来たら、腕輪念珠制作体験をお勧めします。
夏は妖怪 秋は紅葉
8月4、5日に夜も楽しめる「三井寺妖怪ナイト」が開催されます。
嵯峨美術大の妖怪アート集団「百妖箱」が制作した妖怪たちが境内に潜み、参加者を驚かすという身も心も涼しくなるようなイベントです。こういうイベントには本物が混じっていると聞きますので、注意をしてください(笑)
いずれ生徒達を連れて行こうと思います。妖怪そのものも怖がると思いますが、イベント時の雰囲気にも怖がると思います。勇気を振り絞って、強い子供になってもらおうと思います。
紅葉と言えば京都のお寺がよく言われますが、三井寺の紅葉も負けていません。見事な紅葉を昼も夜も楽しめるよう、ライトアップもします。
境内は広く、人でとても混むということはあまりないので、ゆっくりと堪能できます。
力餅
三井寺で有名な食べ物といえば力餅です。弁慶が三井の晩鐘を比叡山まで引きずった怪力にちなんで作られた由衣社ある大津名物です。
天皇陛下にお茶菓子として召し上がり頂き、お土産としてもご注文を頂いたことがあります。また、滋賀ベストスイーツ2013に選ばれ、テレビ番組でも数多く紹介されています。個人的には「せやねん」というテレビ番組で見た記憶があります。
初めて食べた生徒は、青豆のきな粉がモソモソとしているので食べづらいけど、味は美味しいとのこと。
思ったより気に入ったようで、1本食べ終わってからまた食べたいと言ってきたので、買ったかいがありました。
御朱印
三井寺には御朱印を頂ける所が6か所もあります。こんなにあるとスタンプラリーをしている気分になります。
どういう御朱印があるかという写真付きの看板が置かれていました。通常は全ての御朱印をもらうのでしょうが、こういう風に一覧を見せられると、どの御朱印を貰おうかと考えてしまいます。
友人たちと参拝したら、どの字が好みかという話で盛り上がりそうですね。因みに私が好きな字は微妙寺の御朱印です。
アクセスと駐車場
京阪石山坂本線:三井寺駅から徒歩10分
JR琵琶湖線:大津駅から京阪バスに乗車。三井寺下車。
JR湖西線:大津京駅から京阪バスに乗車。三井寺下車。
乗用車が350台も入る大駐車場があります。
普通車:500円
拝観時間と入山料
8:00~17:00
大人:600円
中高生:300円
小学生:200円
※団体(30名以上)の場合は50円引き
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