ハロウィン~カボチャのランタン作り②~

カボチャのランタン作りは楽しいと思っているひだち教室長の安藤です。

前回は生徒達がかぼちゃを運ぶところまでをお話ししました。

>>>かぼちゃのランタン作りその1

今回はその続きです。

カボチャのランタン作りの意義

昨今では、ランタン作りは折り紙を使用など、安価で手軽な方法で行われている事が多い。

しかし、私はカボチャで作ることにこだわっています。

それは、カボチャだからこその意義があると思っているからです。

・巧緻性の向上

・身体の使い方を学ぶ

・カボチャの触感を知る

・カボチャの匂いを知る

・達成感を得る

社会を知る

・社会性を養う

カボチャという生の物を使うので、五感を養えます。

特に触感と嗅覚は非日常を味わえます。

初めて体験した子供はエピソード記憶として残りやすい。

人間は経験から学ぶ生き物なので、カボチャを使う意義は大きいです。

ハロウィン用のカボチャはどこで手に入れるか?

きっと経験がなければ知らないでしょう。

今回はそういったことも学びます。

過去のランタン作りとは違う様子

今回のランタン作りは、少し変化を加えました。

男の子グループは、重いカボチャを運ぶという工程を加えました。

女の子のグループは時間的に運ぶ工程は入れられず。

過去のランタン作りとは違う様子を観られました。

両グループ共に印象に残る活動となって良かったです。

切り方は試行錯誤する力が必要

カボチャを専用の道具を使って切るのは、大人にとっては難しいものではない。

しかし、小学生にとっては難しい。

というのも、経験したことのない手の動きを求められるからです。

切り方は一通り教えますが、すぐに上手く切れるわけではありません。

どうすれば上手く、早く切れるか。

試行錯誤する力が求められます。

A君は試行錯誤する様子が見られ、上手く切れるようになったのは早かったです。

B君は試行錯誤する様子はあまり見られず、切るのに時間がかかりました。

カボチャの匂いに悶絶

カボチャの頭頂部を切り、中身を取り出します。

生徒達は初めて嗅ぐ臭いに悶絶。

B君は臭いと言いながらも、比較的早く臭いに慣れました。

A君は全く慣れず。

マスクをして作業を続けるが、我慢できず。

そこで、私は外で作業をするよう伝えました。

外だとだいぶ臭いが分散される。

そのおかげで、A君は作業を続行できました。

限界に達して人を頼る

B君は切るのに苦戦していました。

ミニノコギリをカボチャに押し付けながらギコギコする。

そのコツが掴めないため、無駄な動作が多かったです。

B君は気分転換も含め、外で作業をすることにしました。

B君は運搬を最後まで1人でやり切った。

その時点で腕には過度な疲労がたまっています。

その状態で、さらに腕を酷使する。

B君はこれには相当参ったようです。

「しんどい~」と言いながら、何度も休憩をとりました。

その度に、チラチラと私の方を伺うB君。

手伝ってくれるのを待っているのが容易に分かりました。

私はB君が「手伝って」を自ら言ってくるまで、ひたすら待ちました。

カボチャのランタン作りを初めて90分。

B君「疲れた~。・・・手伝ってくれへん?」

B君は限界に達して、ついに私に言ってきました。

私「ええよ」

私「自分で頑張るのも大事やけど、人を頼るってのも大事やで」

それを聞いたB君は、何度も頷いていました。

B君は本当に身に染みたかは、別の活動でまた見られるでしょう。

カボチャのランタン完成!

生徒達の人生初のランタン作り。

作る楽しさはあった。

でも、それ以上に強く記憶に残ったことが3つあるとのこと。

・カボチャ運搬のしんどさ

・カボチャの中身の臭い

・カボチャを切る難しさと腕の痛み

エピソード記憶として残る感じですね。

この記憶が2回目やった時に活かされます。

出来れば、生徒達にはランタン作りが好きになって欲しい。

でも、それを強くは願いません。

ランタン作りは、生徒達の成長や行動の変化のための手段に過ぎないから。

次回は女の子グループの様子を書きます。

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