夏休み工作教室~ひだち教室の夏イベント2021~

イベントはいつも緊張するひだち教室長の安藤です。

夏休みの宿題で多くの子供と親が頭を悩まされるのは、自由課題。

工作にしようとイメージはできるものの、何を作ったら良いか分からない人もいるのではないでしょうか?

8月に、そんな人達のために夏休み工作教室を開催しました。

今回はイベントについてお話しします。

体験型夏休み工作教室情報

製作するにあたって、4つの目標がありました。

・ある程度見栄えが良い

・簡単に作れる

・家庭や学校で楽しめる

・個性ある作品に仕上がる

特に私が達成したいと思っているのが、3項目目の「家庭や学校で楽しめる」。

折角作るからには自己満足で終わらずに、コミュニケーションツールとして活用して欲しいです。

そんな4つの条件を満たせる作品は『フィンガー投石器』

大津の100円商店街で出店した時に大好評だったので、ウケの良さは折り紙付きです。

指一本で出来る単純操作なのに楽しい。

幼児や小学生が楽しんでいる姿は、今でも良い思い出として残っています。

フィンガー投石器作りスタート!

夏休み工作教室は、午前の部と午後の部に分けて開催しました。

午前の部は、全員非会員。小学生、年長×2人。

午後の部は、会員である小学生のA君と年長のBちゃん。

午前の部は全員初対面なので、アイスブレイクとして亀のボードゲームを行いました。

ひだち教室でも大人気のボードゲームは、お互いの心の距離を近づけるのにうってつけ。

予想通り盛り上がり、心の距離がグッと近づけることに成功しました。

フィンガー投石器に必要な材料。

・ティッシュの箱

・割りばし

・リメイクシート

・ペットボトルのキャップ

・洗濯ばさみ

・デコレーション用のシールやマスキングテープ等

たったこれだけの材料で作れます。

ひだち教室のスタッフの指示を聞きながら、子供達は製作していきました。

リメイクシートという初めて触れる材料に興味津々の子供達。

予め切られたリメイクシートをティッシュの箱に貼り付けていきます。

ここで上手く貼れないと全体の見栄えにも影響が出るので、注意が必要。

実は午前の部と午後の部では、少し工程が違います。

私はA君とBちゃんの能力を把握しているので、少しレベルの高いこともしてもらいました。

定規を使って箱の長さを測り、リメイクシートにその長さをチェックする。

そして、ハサミを使って切ります。

何故わざわざそのような時間のかかることをさせたか?

・巧緻性が高まる

・スキル習得の土台になる

・学校でも似たようなことを事をいずれするので、不安意識がない状態で学べる

A君はこういった工程は好きな方で、楽しそうに作業をしていました。

Bちゃんは定規を使ったことで、長さの単位に興味を持つようになりました。

洗濯ばさみに割り箸をテープで巻き、発射装置にします。

発射台となるティッシュの箱に、両面テープをつけた発射装置を引っ付けて完成。

これだけでも遊ぶことは可能ですが、それでは見た目が面白くない。

個性を出すために、デコレーションをしていきます。

マスキングテープを発射装置に巻きつけたり、シールをぺたぺたと土台に貼ります。

午前の子供達は、テープやシールを花や通路に見立てたりして新しい表現方法を開発。

Bちゃんは、気になった素材を思うまま使いまくるといった感じ。

A君はこだわりを発揮した作り。

午前の子供達と午後の子供達両方とも、個性を存分に発揮した作品になりました。

画像で見比べてみると、午前の子供達の作品は形式化されて整っている印象をうける作品。

A君とBちゃんは自由さを感じられる作品ですね。

作り終えた子供達は、遊びタイムに入ります。

こだわりには理屈が効果的

少し話題を変え、A君とのやりとりを綴りたいと思います。

A君とは数年の付き合いになりますが、私の影響を受けるようになってきています。

「自分には自分の美学がある」「シンプルイズザベスト」

といった言葉を、私はレッスンや課外活動中に何気なく使うのですが、A君にも浸透しつつあるもよう。

フィンガー投石器作りで、A君は「シンプルが一番!」といって何も装飾しようとしませんでした。

なので、ただただ真っ黒なフィンガー投石器。

真っ黒がダメとは言いませんが、さすがにシンプル過ぎる。

「何かつけたらカッコよくなるよ」「綺麗になったら凄いと思うな~」

などとスタッフは促しますが、A君は頑なに拒否。

こうじゃないとダメ!といった、こだわりの領域に入っているように見受けられました。

そこで、私は理屈で促すことにしました。

私:「投石器で遠くに飛ばすには、土台がしっかりしていないといけない」

私:「重さがあればあるほど、振りの反動が大きくなるから、ビーズシールなどで重さをつけるのも一つの手やと思う」

A君:「なるほど~」

科学的(?)な理屈を伝えると、納得したA君。

見栄えをよくするという認識ではなく、遠くに飛ばすという目的のために装飾を施し始めました。

装飾の仕方はA君の感性が反映されていて、個性的な作品に仕上がりました。

このように、こだわりには視点を変えさせると融通が効くことがあります。

幼児や小学生の子供達は大はしゃぎ!!

短時間ですが、投石器を使ってゲームをしました。

飛んでくる球(アルミホイルを固めたもの)を、ゴムバンド付の紙皿でキャッチするというもの。

球が引っ付くように、紙皿の底には両面テープがついています。

子供達は飛んでくる球を受ける度に大絶叫。とても楽しそうに遊びました。

球を受けるよりも、投石器を操作する側をしたがる子供もいました。

受けるのとは違った楽しさがあり、ボールがイメージ通りの軌道を飛ぶ度に喜んでいました。

ゲームの締めくくりとして、個包装された飴を飛ばしてキャッチするというゲームをしました。

物を貰えるとあって、全員目の色を変えてゲームに熱中していました。

フィンガー投石器の予想以上の出来具合に、親達も喜んでいました。

その様子を見た子供達は100点満点の笑顔になり、その笑顔を見た親達も再び笑顔になります。

夏休み工作教室は、単に作って楽しむだけではありません。

親子関係にも良い影響を及ぼしたイベントとなりました。

また、機会があればやりたいですね。

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