皇子が丘公園でチャレンジ活動~子供の行動が変化する~
チャレンジなくして成長なしと考えているひだち教室長の安藤です。
大津市には皇子が丘公園という大きな公園があります。
大津市在住の子供なら一度は遊びに来る公園で、人気があります。
そんな公園に不安先行タイプのBちゃん(幼児)と共に行ってきました。
ねらいは2つ。
・できる行動(遊び)を増やす
・公園内にいる子供達と上手く関わる
不安先行タイプのBちゃんは、簡単なことでも経験がなければすぐに逃げます。
なにから逃げ、何を経験させるべきかは現地に行くまでは分からないので、その場で決めることに。
結論から先に言うと、3つの行動を出来るようになりました。
・ジャングルジムで過去最高の5段目まで上がれた
・急な階段でも下りられるようになった
・垂直な階段(はしご)を上れるようになった
Bちゃんにとっては成功体験になり、行動変化(遊びが変化)したキッカケになりました。
今回の記事では、そんな3つの行動について書きたいと思います。
皇子が丘公園でチャレンジ!!
大津市役所から徒歩10分ほどの所に皇子が丘公園があり、敷地は物凄く広いです。
体育館、温水プール、テニスコート、運動場、野外劇場などがあります。
小さな子供が遊べる遊具は公園を少し歩いた所にあり、坂道なので運動不足の人には少しキツイかもしれません。
数年前までは色々な遊具があったらしいですが、古くなってきたのと安全面を考慮されてほとんどが撤去されました。
残ったのは5種類。
要塞のような巨大な遊具、ジャングルジム、アリ地獄のようなもの、ちょっとした滑り台、うんてい。
Bちゃんは能力的にうんてい以外は出来ます。
しかし経験がなければしないので、私はBちゃんの様子を見ながらチャレンジするべき行動を探しました。
過去最高の5段目まで登れた!
今時珍しい8段もの高さのある巨大ジャングル。
Bちゃんはジャングルジムが好きなようで、喜び勇んで登りだしました。
10分ほど眺めていると、3段までは登るがそれより上に上がる様子はありません。
3段までの高さを右往左往しているだけでした。
私:「もっと上がったら?」
Bちゃん:「怖いから無理~」
私:「じゃあ練習しようか」
Bちゃん:「怖い~」
私:「先生がここ持っているし、言った通りやったらできるからやろう!」
Bちゃんはしぶしぶ了承して練習を始めました。
私は奥襟を持って、右手をどこに持つか、足をどう運ぶかを指示します。
その通りに動かすBちゃんは4段目まで登りました。
私:「じゃあ今日は5段目までチャレンジしようか」
4段目まで登ったら終わりと思っていたBちゃんは「ええ~!?」と驚きの声を上げました。
私は一度決めたら決して引かないということを理解しているので、Bちゃんは頑張りました。
そして見事5段目まで上れました。
慣れない高さなので若干震えていましたが成功です。
私が写真を撮ったらそそくさと4段目まで下り、それ以降は4段目までは平気になりました。
練習前は3段目までの行動範囲だったのが、練習後は4段目まで広がりました。
次の機会は6段目までチャレンジしてもらい、5段目までは平気になってもらいたいと思っています。
急な階段を下りられるようになって自信がつく
次にチャレンジしたのは、急な階段を下りること。
要塞の隠れ穴のような所があり、その穴に入るには急な階段を降りる必要があります。
私が下りるよう促すと、怖がって降りようとしません。
それでも促すと、正面を向いたまま階段を下りようとしました。
怖いということもありますが、どうやら下り方を知らなかったようです。
そこで私は「チャレンジしよう」と伝え、指導することにしました。
急な階段を下りる時はまず後を向いて、足を階段に下ろします。
すると姿勢は安定し、下を見なくてすむので恐怖心もなくなります。
Bちゃんは足をぶるぶる震わせていましたが、難なく着地。
Bちゃん:「できたーーー!!」と大きな声を上げながら喜びました。
私が思っていた以上に成功体験になったようです。
その後Bちゃんは何度もこの階段を使って上り下りを繰り返すようになりました。
下りる度に、私の顔を見てどうだといういわんばかりの表情をしていたのが面白かったです。
垂直の階段(はしご)を登れるようになってお姉さんぶる
要塞のような遊具には、壁に階段(はしご)がついています。
Bちゃんは仲良くなった女の子と要塞の中を走り回っていました。
Bちゃんは時折階段(はしご)の前で止まって上りたそうにしていましたが、結局上らず。
そこで手伝おうかと声をかけると「怖い~」と言って逃げ出しました。
身長は十分足り、上り方も知ってるので出来ます。
後はこの階段(はしご)を上る経験を積めば行動範囲が広がります。
私:「じゃあ練習しようか」
Bちゃん:「ええ~怖い~!!」
私:「大丈夫やから。先生の言う通りにやったらできるから」
いつものパターンですね。
Bちゃんは私の言葉を勇気づけ(諦めて?)られて練習を始めました。
10秒後、満面の笑顔を見せるBちゃんの姿がそこにありました。
公園で仲良くなった女の子と遊ぶ中で、
Bちゃん:「見といて。こうやって上るんだよ」
と言って女の子に教える様子が何度も見られました。
人によっては、Bちゃんが出来るようになったことは簡単と思うでしょう。
しかし、Bちゃんにとっては気持ち的に難しいことでした。
それを出来るようになった(成功体験になった)ことで自信がつき、自己肯定感が高まったと思います。
それは行動(遊び)の変化からも読み取れます。
Bちゃんは出来ることが増えたことで、女の子との遊びのバリエーションが増えました。
また、動きにもダイナミックさが出てきて、二人共最後まで面白楽しく遊んでいました。
ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にしつつ、指導者ができると判断できるものは練習をさせて「やったー!」「できたー!」と達成感を味わえるよう指導、サポートをします。そうすることで自信がつき、行動が変化していきます。
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