不登校をしている子供への保護者の対応方法

不登校時期に何をするかが大事だと思っているひだち教室長の安藤です。

ひだち教室に通う生徒の中には、不登校経験のある大学生がいます。

中学生の時に不登校。

今思い起こすと、色んな意味で大変な時期でした。

今回は、子供が不登校の時に、保護者はどのような対応をとればいいのか。

実践例をもとに、対応方法についてお話ししたいと思います。

不登校のキッカケ

保護者は生徒自身の疲れきった表情を見て、おかしいと感じていました。

しかし、生徒から悩みを言ってくることがなかったので分かりませんでした。

ある時、クラブでトラブルが発生して生徒が抱えている問題が発覚。

学生同士の問題が発端でしたが、クラブ顧問も関わりのあることでした。

保護者は問題を解決するべく、様々な行動を起こしました。

保護者は学校に理解や対応を求めるために、何度も学校と話をしました。

担任の先生、クラブ顧問とも話しの場を設けてもらいました。

しかし、不誠実な対応をされるだけで何も変わりませんでした。

保護者はその不誠実な対応に、学校に不信感を抱くようになりました。

信じていたものに裏切られた保護者。

私との懇談中、怒りと悲しみで心が張り裂けそうな表情をしていたのが印象に残っています。

転校をさせようかという話しが出ました。

現実的でないという結論に至り、結局は転校しませんでした。

次の手を考えることになりました。

不登校をすることによって起きる可能性

保護者から相談を受ける前に、生徒から私に、登校拒否しようかなと相談がありました。

それを受けて懇談を行い、その旨を保護者に伝えました。

保護者は最初良い考えとは思いませんでした。

しかし、生徒の心理状況を考えるとそれがベターと理解されました。

その上で、保護者自身に覚悟を持ってもらう必要があります。

不登校をすることで、どういう事が起きるか。

保護者と一緒に考えました。

・受験に影響が出る

・自ら勉強をするタイプではないので、成績を維持できない

・ネガティブ思考に陥る

・元気がなくなる

保護者が心配していたのは、勉強の部分。

とても不安に思っていました。

マイナス思考と元気が出なくなるというのは、保護者は思いもよらなかった様子でした。

生徒は人の視線をとても気にするタイプ。

だから、自分の現状を卑下して自尊心が低下し、元気がなくなる可能性がありました。

不登校の子供のために保護者ができること

これから書くことは、実際保護者にして頂いた行動や心構えについてです。

ぜひ、参考になればと思っています。

ただし、家庭環境は人それぞれ。

出来る事、出来ない事があると思います。

出来そうな事からやってみてください。

勉強の時間を確保

子供の状態にもよりますが、勉強時間を確保することは大事。

生活の中にいかにして勉強をする時間を設けるか、子供と相談して決める必要があります。

もしかしたら渋るかもしれません。

しかし、長期的に見た時に、勉強をする機会がなければ、不安が増長します。

学校以外の学びの場を探す

中学校は義務教育なので出席していなくても卒業はできます。

ただ、学びの場となる環境を探してほしいです。

子供が得意とすることを発揮できる環境や子供自身を受け入れてもらえる環境がベスト。

絵画教室や塾、スポーツ教室でも構いません。

フリースクール

フリースクールという手もあります。

フリースクールはそれぞれに特徴があります。

合う合わないの問題が出てくると思うので、子供に合ったフリースクールを探しましょう。

全てではないですが、学校の出席扱いされるフリースクールがあります。

出席扱いされるためにフリースクールに通うという考えがあっても良いと思います。

実際、生徒はいくつかのフリースクールに通っていました。

可能性を拡げる

不登校中だろうと、子供の可能性を拡げることは続けた方が良いです。

そのためには、色々なことを体験すること。

家でスマホやタブレットで動画を見ていても、可能性が拡がることは難しいです。

経験が、自分の新しい一面に気づくことに繋がり、自己肯定感が高まることにも繋がります。

また、自己肯定感は一歩を踏み出すためのエネルギーにもなりえます。

体験は家族で行うよりも、他人と行った方が良いです。

家族だと、どうしても甘えがでたり、拒否反応が強まるから。

支援者などの他人に丸投げすることをお勧めします。

期待しすぎない

すぐに学校に復帰できる。

学校に行かない代わりに家の手伝いをしてくれる。

このような期待を持たれる保護者は結構多いようです。

しかし、期待通りにいくことはなかなか無いです。

打ちひしがれ、それが怒りになってくると危険です。

子供に当たるようにり、親子関係がこじれていってしまいます。

そうならないように、期待はほどほどに。

子供が期待したことをやったらラッキーと思うようにした方が、良好な関係を築けます。

将来について話をしない

子供は自分の現状を分かっていないようで分かっています。

だからこそ将来について話されると辛いです。

暴力、暴言を吐く、分かっていないフリをするといった反応を示します。

それらは自己防衛の一種なので、当然の反応と思ってください。

将来の話をするのではなく、子供が興味・関心あることについて話す。

その方が心のエネルギーが溜まります。

子供のネガティブ思考や発言は聞き流す

子供の心が不安定な時期というのがあります。

その時期、子供は凄いネガティブ思考に陥ります。

ネガティブ発言も多くなりますが、それは仕方のないことです。

実際、生徒も今まで見た事がないぐらいネガティブ思考になりました。

YouTubeで見る動画も、グロ系が増えていた。

それを嬉々として私に話す生徒の姿が印象に残っています。

このような事が起こるのは、自己防衛反応の一つです。

自分の心を守ろうとしているからです。

そういった動画を見ないよう言いがちですが、それは子供を苦しめるだけです。

親子関係にも溝ができます。

話を聞いててしんどいかもしれませんが、聞き流してください。

自己肯定感が高まれば、自然と消えていきます。

一人で解決しようとしない

保護者(特に母親)は一人で何とかしようとしてしまいがちです。

気持ちは大切ですが、空回りすることもよくあります。

なので、一人で解決しようとしないでください。

ひだち教室みたいな所があるなら、ぜひ専門家に相談してください。

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