趣味がないなら、趣味探しを一緒にしよう

発達障がいのある人が大きくなるにつれて、ある問題が出てくることをよく耳にします。それは、趣味がないため余暇の過ごし方が分からないという問題です。

今回は趣味の必要性について話したいと思います。

何故趣味が必要なのか

趣味は余暇活動だけでなく、人とのコミュニケーションを図るのにも役に立ちます。また、行動を起こす時のエネルギーにもなりえるので趣味があった方が良いです。

学生時代は特に思いませんでしたが、社会人になってから趣味があって良かったと思うようになりました。きっとそう思う人は多いと思います。疲れ切った心身を癒すのは、趣味だと私は思います。

支援者側にとっても、趣味があってほしい

以前、私がある施設へ見学に行った時に言われたのが今でも印象に残っています。

私「発達障がい児には将来どういう力を身に着けてほしいですか?」

スタッフ「身辺自立は勿論ですが、なんといっても大人になるまでに趣味を持ってほしいです。無趣味の人は余暇活動で何をすればいいか分からず、ぼ~としている事が多いからです。

そういう人に何をするか聞いたりしますが、それに時間を結構とられてしまうので、他の仕事が滞ってしまいます。

趣味があると、一人で楽しんでくれるので、それだけで支援者側としては他の仕事に着手できるし、楽になります」

なるほどなと思いました。趣味があることで、当事者が楽しむだけでなく、支援者を楽にさせる効果があるのです。そうすると、支援者側が変にイライラしないですむし、利用者と良好な関係を築きやすくなるので、一石二鳥ですね。

趣味を探そう

当教室は課外活動で外に出る機会が多いです。社会性を養うため、見分を広げるため等、色々な目的はありますが、趣味を見つけるというのも目的の一つです。

よく保護者には、「この子はどういう事だったら、興味を持ちやすいでしょうか?」と聞かれます。はっきり言います、それは分かりません。

これは興味を持つだろうという事をさせても興味を持たないこともありましたし、逆に興味を持たないだろういう事を一度体験したことで興味を持ち、趣味になったこともありました。実際私はそういう生徒達を見てきたので、はっきりは言えません。

だから、私は色々な所に連れていき、色々なことを体験させるのです。それで趣味になってくれたらラッキーという風に思っています。

全てではありませんが、ASD(自閉症スペクトラム障がい)の子どもをお持ちの保護者は「この子はどういう事だったら、興味を持つだろうか?」とモンモンと考えてしまいがちです。それはかえって子どもの可能性を狭めてしまいますので、深く考えずに、色々な所へ連れていき、体験させましょう!

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