カボチャのランタン作り再び~経験は強みになる~
本物体験が大好きなひだち教室長の安藤です。
2年前にカボチャのランタン作りを行って以来、ランタン作りはしていません。
昨年ハロウィンが近づいてくると、生徒からランタン作りをしたいという要望がありました。
生徒からの要望に応えないわけにはいきません!
そこで久しぶりに実施することにしました。
カボチャのランタン作りの意義
昨今では、ランタン作りは折り紙を使用など、安価で手軽な方法で行われている事が多いです。
しかし、私はカボチャで作ることにこだわっています。
それは、カボチャだからこその意義があると思っているからです。
・巧緻性の向上
・身体の使い方を学ぶ
・カボチャの触感を知る
・カボチャの匂いを知る
・達成感を得る
カボチャという生の物を使うので、五感を養えます。
特に触感と嗅覚は非日常を味わえるので、初めて体験した子供はエピソード記憶として残りやすい。
人間は経験から学ぶ生き物なので、カボチャを使う意義は大きいです。
今回は経験者と未経験者がおり、反応の違いが実に興味深かったです。
初めて体験した子供は悪戦苦闘
ランタン作り初体験の年中と小学1年生は、全てが大変でした。
・ランタン作り専用のカッターをカボチャに上手く突き刺せない
・押しながらギコギコと切るのが体感として理解できない
・大人に頼り過ぎる傾向があるので集中力が維持しにくい
・匂いで苦しむ
・カボチャの中身の感触に過剰にゾワっとする
小学1年生はある程度やっていくと慣れてきましたが、匂いには最後まで苦しんでいました。
年中さんはギコギコ切るのと集中力の維持の困難さが浮き彫りに。
二人共大人のサポートがないと難しい場面が何度もありました。
子供としては結構な重労働。
それ故、達成感は半端なかったようです。
年中さんは自作のカボチャ内で光る様子を見て、テンション上げ上げ。
小学1年生は家に持って帰り、極力大事に扱ったそうです。
もっとも、一週間もすれば腐ってダメになりましたが・・・。
経験者は手際が良い
小学5年と年長の二人は経験者。
前回やった時は大人のサポートが必要でしたが、今回は違います。
予想以上に手際が良く、サポートも必要ありませんでした。
それには下記の理由があると思われます。
・工程を覚えている
・切り方を体感として覚えているのでスムーズに切れる
・匂いは知っているので匂いを楽しめる余裕がある
・適度に休んだ
・経験のある触感なのでネチャっとした感触が平気
経験していることがこれほど強みになるのかと、気づかされました。
同時に、生徒達が適度に休んだことに私は着目しています。
前回は極度に疲労したら休憩をとるという感じでした。
ところが今回は、疲労が溜まり過ぎる前に自ら休憩をとったのです。
意識的か無意識かは分かりませんが、疲労のコントロールをしていたのには驚きました。
疲労のコントロールは将来仕事を始めた時に必要な能力。
それを実践できたのは、二人にとって良い経験になりました。
活動を終えて
今回の活動は経験者と未経験者を比較することができ、有意義な体験活動となりました。
ASDの子供は新しいことは苦手なことが多く、サポートが必須。
しかし、経験があると手際よくできるケースもあります。
まさに今回はそのケース。
いかに経験は強みになるかを、目の当たりにすることができました。
ひだち教室では同じ体験活動はあまりしません。
でも、今回の様子を見ると、たまに同じ体験をするのも良いですね。
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