ぬか床の作り方を教えてもらいました【チャレンジ体験】

今月は宿泊活動+チャレンジ体験ということで、ダブルの体験活動をしました。

一つはレンコン掘り体験、もう一つはぬか床作り体験です。

チャレンジ体験について少し説明させて頂くと、その名の通り色々な事にチャレンジする体験活動。

課外活動ではなく、通常レッスンとして行っています。ねらいは一人一人によって違います。

色々な事にチャレンジすることで、新しい知識を得る、体験したことを趣味とする、進学や就職時に役立たせる、新しい言葉を学ぶ、会話をする時のネタ作り、自分の意外な一面を知る、社会性を高める、協調性を高める等、多岐に渡ります。

通常レッスンの中で、親子共々一番人気のあるレッスンです。

ぬか床作りの美味しい作り方

今回のチャレンジ体験は教室内で何かやりたいと考え、色々と調べたところ、ぬか床作りというのを見つけ、お願いすることにしました。

ぬか床という全く聞き慣れないものに、生徒達は「???」という顔をしていましたが、漬物と関連があると伝えると、イメージしやすかったようで、すぐに納得しました。

教室にお呼びした先生は、普段はサラリーマンとして働いていますが、ぬか床作りの指導者としても3年以上やられている方です。

プロではなく、セミプロといった感じですが、3年以上指導しているなら、腕は間違いないです。

また、最近は合気道の先生の資格を取ったらしく、なんとも多趣味な方で、今後ともお付き合いをして頂ければと思っています。

16:30からぬか床作りを開始。

先生が机を挟んで生徒達にぬか床作りの工程を説明され、その後ろでサポート役の奥様が慌ただしく準備を始めました。

予め用意して頂いたレジメを見ながら、生徒達は真剣に先生の話を聞きます。

ぬかを袋から出すと、ホワンと良い香りがしました。鼻を近づけて匂うと、きな粉の匂いです。私も生徒も、意外な匂いに驚きました。

タッパーいっぱいのぬかの上に、ドカドカっと塩を投入。塩がまんべんなくぬかと混ざるように、ひたすら手でかき混ぜます。

途中で水を入れて、底からひっくり返します。最初は面白いのですが、これがなかなかの重労働で、手首が痛くなります。

不器用な生徒もおり、その生徒はタッパーの壁面についたぬかをとろうとして、何度も机の上や床にこぼしてしまいました。

今にして思えば、机の下に新聞紙を敷いておけば良かったです。

酸っぱい味がクセになる

水分を含んだぬかはますます粘土のようになってきます。それに合わせて生徒達のこね方も大胆になり、こぼしまくります。

ある程度ぬかと塩と水が混ざったら、風味付けの昆布・鷹の爪を入れて、再び混ぜます。

鷹の爪と聞いたある生徒が「鷹の爪団みたいやな」と言うものの、私以外それを知らず、生徒達はスルー。私がツッコミました。

鷹の爪を入れても辛くないそうですが、先生は昔、興味本位でどこまで入れたら大丈夫なのか試したことがあるそうです。

私も考えましたが、先生も思って実行するとは、なんかシンパシーを感じてしまいました。

鷹の爪を試しに割った生徒がいたのですが、中のタネが黄色くて驚き、これが辛さの素なのか気になって先生に聞いていました。

こういう気になったら質問するという行為は、以前は出来なかったので成長を感じます。

捨て付け用の野菜くずを入れて混ぜます。その後、乳酸菌は酸素を嫌うので、ぬか床を平らにして完成です。

完成といっても、あくまで教室内で出来ることです。肝心なのは家に帰ってから。

出来上がったぬか床を少し食べてみましたが、酸っぱかったです。ただ、嫌な酸っぱさではありません。

ある生徒にとってはクセになる味だったようで、何度も指につけてはチビチビと食べていました。

反対に、口に入れることがどうしても出来ない生徒もいました。

カビが生えないように水抜き等の手入れは大事!

本漬けができるようになるには、1週間~10日かかります。

その間、朝晩2回かき混ぜる必要があり、野菜くずは3~4日で交換しなければいけません。これは少し面倒くさいです。

本漬け後も手入れがとても大切で、1日1回は混ぜることが理想です。

ぬか床の塩分をなめてみて少し辛いかをチェック、ぬか床が減った時は新しいぬかと塩を追加、タッパーの底に水がたまった時にスポンジやキッチンペーパーで取り除いたりと、継続力も非常に問われます。

面倒くさがりの人には向かないかな?そんな人には朗報です。必ず毎日する必要がないとのこと。

面倒な時は、冷蔵庫に入れておけば、漬かり時間はかかりますが、かき混ぜは4~5日に1回で済むとのこと。

長期に家を空ける時などは、冷蔵庫に入れておけば乳酸菌は眠るので安心です

面倒くさがりの生徒達にとってはとても大事な事柄だったようで、何度も先生に確認していました。

オーソドックスなぬか漬けと変わり種のぬか漬け

ぬか床を作るだけでなく、ぬか漬けの美味しさも知ってもらいたいという事で、先生が漬けてきたぬか漬けを頂きました。

キュウリ、山芋は基本です。とは言うものの、生徒達はあまり口にしないので新しい味だったようです。

生徒達がぬか床を作っている間に、先生の奥様がぬか漬けをより一層美味しくいただけるよう、ご飯とみそ汁をご用意してくださいました。

ありがたいことです。

子供達が相手とあって、変わり種も用意してくださいました。アボカド、ゆで卵、ウィンナー、砂肝。

アボカドは不人気でしたが、ゆで卵とウィンナーは大好評でした。

砂肝はビール案件です。一口目は塩っ辛く感じるのですが、徐々に塩っ辛さが柔らかくなってきます。

どんなお酒にも合いそうですが、特にビールが合うと思います。ビールは普段飲まない私ですら、ビールを欲しくなりました。

ウィンナーはすぐになくなったので私は食べられませんでしたが、ウィンナーもさぞビールに合うことでしょう。

非常に貴重な体験をさせて頂けました。子供達も珍しい体験を出来て、良い思い出になりました。

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