ボッチャ体験会に参加~どんな楽しさと難しさがある?~
パラリンピックの競技種目を全て体験してみたいと思っているひだち教室長の安藤です。
パラリンピックを観戦していて、生徒達にも体験させたい。
そう思える競技が沢山あります。
そんな折、守山市でボッチャの体験教室が開催されると聞き、生徒達を連れて行くことに。
小学6年生のA君、小学1年生のBちゃん、年長のC君で参加しました。
Contents
パラリンピック正式種目のボッチャとは?
重度脳性麻痺などの、身体が不自由な人のために考案されたスポーツ。
白いボール(目標球)に赤・青色のボールを投げたり、転がしたりして、いかに近づけるかを競います。
障害で投げることができなくても、ボッチャランプ(勾配具)を使って介助者に指示して参加することができます。
ルールは簡単。でも、やってみると実に奥深いスポーツだと気が付きます。
体験教室は守山市地域総合センターで開催されました。
ひだち教室から車で約30分程で到着。
初めて外での活動に参加したC君は、落ち着きのない様子。
外でどう行動をとるべきかを教えながら、センター内に入りました。
センター内にある体育館に行くと、既にボッチャを体験している人がチラホラいました。
ダウン症、知的障害、身体障害など、障害の種類は多岐にわたります。
ボッチャ指導者に体験希望の旨を伝え、ボッチャ体験スタートしました。
ボッチャ体験教室スタート!
先ほど説明した通りルールは簡単。
生徒達はすぐに理解して、ボールを投げ始めました。
一投ごとにテンションが高まる生徒達。
しかし、何度も投げていくうちに生徒達は思った以上に難しいことに気が付いていきます。
私自身も何度も投げていく内に難しさに気が付きました。
身体のコントロールのトレーニングになる
投げる時の力の加減が上手く出来ないと、白いボールに近づけることは難しいです。
A君はその加減が絶妙に上手く、スタッフから「筋がある」とお褒めの言葉をかけられていました。
年長のC君は意図的かどうか判断しにくいですが、白いボールに近づけられていました。
Bちゃんは手先の器用な子供。
しかし、粗大運動をする時に不器用さが見られます。
0か100の力を出すのは問題ないが、50ぐらいの力を要求されるボッチャでは苦戦しました。
Bちゃんが投げたボールは、白いボールの横を何度も通り過ぎてしまいました。
とはいえ、経験していく内に加減を覚えてきて、上手く投げられるようになっていきました。
身体のコントロールが上手くなってきたとも言えますね。
達成感を得やすく感情コントロールのトレーニングになる
運動が苦手な人も勝てるスポーツ。
そういう意味では対等なスポーツですね。
達成感も得られやすいので、嫌いになる子供は少ないのではないでしょうか。
SST(ソーシャルスキルトレーニング)の観点から見ると、感情のコントロールトレーニングにもなると思います。
初心者同士なら一方的に負けるという事が少ないので、適度な感情の乱れで済むからです。
私の計らいでA君とBちゃんはスタッフと勝負しました。
経験者はやはり強い。
Bちゃんは勝てないと分かると、ボール拾いに専念するようになりました。
A君は結局負けましたが、良い勝負だったのでショックはそれほどありませんでした。
次に、日本ランキング上位の小学生と勝負と思ったのですが、A君は大反対。
A君「そんな強い人と戦いたくない!」
大人視点だと、せっかくの機会だから勝負したら良いのにと思いがちです。
しかし、圧倒的な強者だと心が折れるので、無理に戦う必要はありません。
ボッチャが楽しい。
そう思えるだけで十分成功と言えます。
距離の見極めが難しい
ボッチャでは力の加減だけでなく、ボールと身体との距離間の見極めも大切です。
また勝敗を決める時に、どのボールが白いボールに一番近いかを見極める力も必要。
どれも空間認知能力ですね。
A君は空間認知能力が高いようで、見極めるのも早かったです。
私はボールとボールの微妙な距離間の違いがすぐには分からず、難儀しました。
小さな子供も楽しめる
ボッチャにはボッチャランプ(勾配具)という物があり、幼児も手軽に楽しめます。
ピタゴラスイッチみたいな感覚で、ボールを転がせて面白い。
ピタゴラスイッチが好きなC君は、勢いよく転がるボールを眺めて楽しみました。
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