かぼちゃのランタン作り
最近日本でもハロウィンが流行りつつあります。
ただ、ハロウィンと言えば仮装という認識が強く、ハロウィンの時期になると仮装をした人が町に溢れます。
私が初めてハロウィンを体験したのは4歳の頃。父親の仕事の都合でアメリカに住んでいた時です。
インディアンの仮装やオヤツを貰いに家々を巡った記憶があります。
その中で一番記憶に残っているのは、各家庭の玄関に置かれている多種多様な表情をしたかぼちゃのランタンです。
オレンジ色の輝くかぼちゃのランタンは、幻想的で子供ながら心惹かれるものがありました。
日本でもランタンを置いている家を見かけますが、プラスチック製や紙製だったりします。
安全面や手軽さを考えると、無理もないです。
面倒な部分はありますが、生徒達に本当のランタンを見せたいと思い、先日のレッスンで作りました。
Contents
ハロウィンのランタンの作り方
ランタン用のカボチャは常に手に入るというわけではありません。あっても、値段は高いです。
ハロウィンの時期になると花屋等で安く販売されたりしますが、私は京都府立植物園で購入しました。
大量に置かれているかぼちゃ。
植物園内で開催される「かぼちゃのランタン作り」用のかぼちゃ。
イベンに使われる物ですが、一般の人が購入することもできます。
色々なサイズがあり、手頃な大きさのかぼちゃは早々に売れるので、早めに買う必要があります。
36年ぶりのかぼちゃのランタン作りとあって、作り方を忘れていました。
なので、動画を見て研究し、子供達にどういう効果があるのかを考えながら、試作品を作りました。
1つ目の試作品は正直言いまして、大失敗。
歯抜けのランタンって感じで、「ついでにとんちんかん」という漫画に出てくる「ぬけさく先生」に似てしまいました。
しかし、2つ目の試作品は大成功!良い感じの表情になりました。
工作気分で作る生徒達
生徒達は全員初体験です。
作れるのか少し不安になっている生徒もいましたが、いざやり始めると「工作みたい」と言って、不安感が吹き飛びました。
屋内でランタン作りをするにあたり、一番気を付ける点は、かぼちゃの汁が床につかないようにすること。
床につくと、なかなか匂いがとれないからです。
大きめのブルーシートを敷くことで、床にベタっと直接つくことを防止できます。
専用道具だと簡単に作れる
ネットを見ると、家庭にあるものでランタンを作ることが出来ると書いています。
確かに出来なくはないのですが、非常に難しかったです。
包丁はかぼちゃになかなか突き刺さらず、手が少しブレた時は危うく腕を切りそうになりました。
もしこれが子供だったらと思うと、ゾッとします。
家庭にあるものだと子供がケガをする可能性が高いので、お勧めしません。
そこで、海外からランタン作り専用キットを購入しました。
先端は丸いのにかぼちゃの皮を悠々と突き抜け、刃の部分はギザギザになっているので皮を切りやすいです。
一つ目の試作品では家庭の物を使い、二つ目は専用のキットを使ったので、専用キットの凄さに驚愕しました。
幼児でも安全に扱える(サポートはいる)ので、幼児にやらせるならこの専用キットは必須。
小学生以上なら一人で問題なく扱えるので、お勧めです。
本来ならランタンの中はロウソクを灯したいのですが、安全を考慮してミニキャンドルを使用。
ミニキャンドルは100均で売っています。
点灯時間は3時間ほどと聞いていたのですが、3日ももちました。
イラスト等を参考にデザインを決める
部屋の環境や道具が揃ったら製作開始です。
かぼちゃのランタンを作るにあたって、まずは表情を決めなければいけません。
私が作ったランタンを参考にしたり、ネットのランタン画像を参考にして生徒達は表情を決めました。
そんな中、幼児の生徒は怖い表情が嫌だったようで、笑っている表情にしました。
そんな発想が私にはなかったので、新鮮です。
油性ペンで表情を書いたら、次は中身を取り出すための穴の位置を決めます。
かぼちゃの底をくり抜いたり、側面を切ることもできますが、一番やりやすかったのはかぼちゃの上部をくり抜くこと。
油性ペンで切るべき部分を書き、いざくり抜き作業です。
専用キットだと実にスムーズに切れます。
カパっと見事にくり抜けた小学生の生徒は、喜びと同時に「くっさ~!!」と騒ぎ始めました。
そう、物凄く臭いのです。私も試作品を作った時は、その匂いに悶絶しました。
奥さんは平気だったらしいのですが、私みたいに嗅覚が敏感な人間はキツイです。
そして、中身を取り出す時はあえて素手でやってもらったのですが、「気持ち悪~!!」
と叫びながら、中身を取り出していました。
この匂いや触感というのは、本物のかぼちゃを使っているからこそ知りえるのです。
五感を養うのに、かぼちゃのランタンを作るという認識がもっと広まって欲しいなと思います。
ぬるぬるした感触が苦手な人は、使い捨ての手袋や大きなスプーンを使うと良いでしょう。
目や口を切るには根気強さと高い集中力が必要ですが、専用キットの性能のおかげで、不器用さがあっても容易に出来ました。
幼児の生徒は途中で心が折れかかりましたが、サポートを受けながらなんとか切れました。
完成したかぼちゃを並べると、ハロウィンっという感じが一気にしますね。
かぼちゃの中にミニキャンドルを入れて点灯させます。
そして部屋の明かりを消すと、幻想的なかぼちゃのランタンが浮かび上がります。
写真ではブレてしまって少し分かりづらいですが、本物のかぼちゃだからこその温かみのある光を見た生徒達は、自然と「きれ~」と言いました。
適度に苦労し、適度な成功体験を積めた生徒達は、作って楽しかったと口々に言っていました。
大好評だったので、来年もやりたいなと思います。その前に次は別グループでもします。
保存方法
かぼちゃは生ものなので、基本日持ちしません。
3日~7日ほどが限界です。
だいたい5日目あたりからカビが生えてくる(目立ってくる)ので、衛生的には決して良くないです。
せっかく作ったのに勿体ない気がしますが、思い切って処分する勇気を出してください。
それでも、少しでももって欲しいという方は環境などに配慮してください。
涼しくて風通しの良い場所。玄関や庭は湿気があるのでNG。
出来るだけかぼちゃのタネやワタを取り除く。
小さいサイズのかぼちゃにする。小さいサイズだと、腐るよりも乾燥するのが早いからです。
意外な注意点
今回使用したかぼちゃのサイズはそれぞれ違います。
大は小学生、中は幼児、小は大学生です。
作りやすいよう小を幼児にしようと思っていたら、幼児が中サイズを希望したので、大学生が小になりました。
その判断が結果的に良かったです。
というのも、かぼちゃは大きいほど熟れているので、大きいサイズほど皮が柔らかいのです。
小さいサイズだと未成熟なため、皮が異常なまでに固い。
皮に刃が通らないため、大学生の生徒はハンマーを使ってトントンとしながら刃を打ち付けていました。
出来上がるまでに一番苦労していたのは、幼児ではなく、実は大学生でした。
そういえば作り方の動画を見た時、幼児(外人)が一人でかぼちゃを切っていましたが、サイズは幼児の上半身ぐらいもある大きなかぼちゃでした。
やはりサイズが大きいほど切りやすいようですね。
子供が小さいほど、大きいサイズのかぼちゃをあてがう方が良いでしょう。
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