味覚がおかしいと言われることはありますか?

生徒共に外で活動をしていると、必然的に一緒に食事をする機会があります。

ある生徒と共にラーメン屋に行った時のことです。

私は醤油ラーメンを注文し、その生徒は私とは別のラーメンを注文しました。そのラーメンの名前は○○(地域名)ラーメンと書かれていて、何の味かは分かりません。そこで、生徒が食べてから何味なのかを聞きました。すると、生徒はこう答えました。

「何味か分からへん。そういうことは分からない」

とても驚きました。見た目は味噌っぽいのですが、それが分からない。ラーメンはラーメンであって、それ以上でもそれ以下でもないということです。

発達障がいの子どもは感覚が過敏だったり、逆に鈍かったりします。講演会等で味覚が鈍麻な人もいるとは聞いていましたが、その時初めて目の当たりにしました。数年前の話です。

今はその子どもはいませんが、他の生徒でも時々「あれ?」と思うことがありました。

そこで、味を知る、表現方法を知るということをねらいとして、『ラーメンの味を当てられるかなゲーム』をしました。

ラーメンは3種類

3種類のカップラーメンを用意しました。Aと書かれた紙の上に塩ラーメン、Bの紙の上は醤油ラーメン、Cの紙の上に味噌ラーメンです。

生徒達には別部屋に待機してもらい、それぞれのコップに麺とスープを少量入れて、何のラーメンか分からないようにしました。そして実食!

麺とスープをしっかりと意識しながら食べます。そして、予め配っていた表(A、B、Cと書かれている)に各自が思う味を記入してもらいました。

全員自信がないようで、何度も試食し、首をかしげる様子が度々見られました。数分後、各自発表のためにホワイトボードに書いてもらいました。

生徒が導き出した答え

カッタ君(仮名)の答え:A(塩)は野菜の味、B(醤油)はシーフード味、C(味噌)は中華味。

シッタ君(仮名)の答え:A(塩)は塩味、B(醤油)はカレー味、C(味噌)は出汁味。

パッタ君(仮名)の答え:A(塩)はシーフード味、B(醤油)は味噌味、C(味噌)は塩味。

唖然としました。何味かという情報を味覚や嗅覚で得にくいだけでなく、視覚からも情報を得にくいことが分かりました。というのも、ラーメンには具材やスープも入っていて、視覚からの情報もあるからです。実際、食べたり、匂ったり、じっと具材を見る様子も見られました。

単純に味覚が鈍いというだけでなく、情報を統合して推測する力が弱いのが原因だと私は考えています。

それならばやることは一つ。ヒントを与えながら一つ一つ情報を精査してもらい、その上で情報を統合して考えさせ、答えを導き出させることが私の役割です。そう思い、ヒントを出そうとしたら、つい脱線してしまいました。続きは次回です!!

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