自閉症スペクトラム障害の人が職場内での人間関係で疲れないようにするためには

前回の職場での人間関係の続きです。

前回はADHDの人が孤立することがないよう、どうすれば共感性が高まるかという具体案を書きました。今回はASD(自閉症スペクトラム障害)の人への具体案を書きます。

ASD編

※全てのASDの人が当てはまるわけではありません。

ASDの人は、突然の出来事や変化が苦手です。また、知らないことに対して不安を感じやすいこともあります。そのため、ADHD編にあるような非日常の体験等は苦手なことが多いです。では、どのようにすれば共感性が高まり、人間関係が上手くいくのか?

興味があることに興味を持つ

ASDの人に対してはこれが一番効果的です。

ASDの人は興味・関心の範囲は狭いですが、自分が興味あることに対してはとても深い知識があります。興味があることについて聞いてあげると、会話が成立しやすいです。絶対的な自信があるので、とても楽しそうに喋ることが多いです。

もし運動や好きなアイドル、ゲーム等があれば、一緒になって見て、遊んで楽しむことが重要です。一気に距離が縮まり、共感性が高まります。

ASDの人の得意領域に飛び込むことがなによりも大切です。

私の個人的見解ですが、ゲーム、アニメ、神仏、電車に興味を持っている人が多い気がします。何に興味を持っているか分からない場合は、これらを会話の中に盛り込んで反応を見てみるのも良いかもしれません。

関わる方に心掛けてほしいこと

ASDの人と関わる場合、いくつか心掛けてほしいことがあります。

会話が成立することを過度に期待しない

興味のあることなら会話が成立しやすいといっても、必ずしも会話のキャッチボールがスムーズにいくかは分かりません。もしかしたら、相手側は質問しっぱなしの可能性もあります。というのも、ASDの人は会話しりとりが苦手だからです。

会話は、相手の発言に対して疑問点や共感すべき点について触れ、それをお互い延々と続けていくことで成立するのですが、ASDの人は疑問点や共感すべき点に気が付かず、会話が成立しにくいというのがあります。

また、会話をしていても自分が知らないことになるとピシャっと会話を途切れさせることもあります。

例えばこういうことです。

Cさん「昨日スネを打ってメチャクチャ痛かったから、湿布を貼ろうと思って救急箱を見たら無かったねん。もう最悪やわ」

ASD「そんなん知らんわ」

健常の人の場合「大丈夫?」や「それは残念やね」などと励ましたり、共感したりするものですが、ASDの人は足を打った事実や湿布がないということを実際見ていないため、共感できず、悪気なくそういう発言をすることがあります。

そのようなことがあっても、腹を立てないでほしいです。

変化を気長に待つ

共感性が高まると、相手のことを知ろうと興味を持ってくれるようになります。そうすると会話に変化が起きてきます。「今日は元気ないね」「サッカーの試合があったみたいやけどどうやったん?」等、相手自身と相手の興味あることに関心を寄せるようになります。そうなるまでにどれほどの期間を要するかは人によると思いますが、気長に関わって待ってほしいです。

ASDの人は職場で孤立することが多く、自分で解決する力がない人も多いです。他の職員の力がどうしても必要になります。職員全員とは言いません、一人で良いので、関わってください。それだけで人間関係で疲れることがだいぶ緩和されます。

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