見晴らし工房~自己理解が深まる生徒達~

田舎で動物達とのんびり暮らすのに憧れるひだち教室長の安藤です。

見晴らし工房では、数多くの貴重な体験ができました。

>>>見晴らし工房で田舎暮らし体験の記事

体験を通して、生徒達は自己理解が深まることにも繋がりました。

今回は、見晴らし工房での生徒達の動向をもう少し詳しくお話しします。

田舎暮らし体験の意義

田舎暮らし体験はどんな意義があるのか?

それは生徒達へのねらいとも重なります。

・新しい世界を体感できる

・得意不得意を知る

・チャレンジ精神を養う

・助け合う意識を高める

・お互いを共感し合える

・身体の動かし方を学べる

新しい世界を体感できるというのは、今回は特に大きなねらい。

実際活動すると、お腹いっぱいになるぐらい新しい世界を体感できました。

でもそれ以上に、生徒達は自己理解が深まりました。

思い込みが学びの妨げになったチェーンソー体験

チェーンソーの扱い方をスタッフから説明を受けます。

手本も示してくれて、非常に分かりやすかったです。

生徒達は「なるほど!」といった表情をしていました。

大学生のE君、F君、Y君の順番で実践。

E君は問題なくやり遂げ、F君の番です。

F君はチェーンソーを構えると、突然、ノコギリのようにギコギコしだしたのです。

私は慌てて止めました。

F君は何がダメなのか気づいていない様子。

そこで改めて扱い方を教えました。

私「チェーンソーはギコギコしたらあかんで」

F君「え?」

私「自動で動くから、刃をゆっくり下ろすだけでいいねん」

F君「あ~、そういうことか」

それからはしっかりと扱えました。

F君の思考はこんな感じだったと予想されます。

ギザギザの刃がついている→のこぎり→ギコギコ引いて切る。

ASD(自閉症スペクトラム障害)の人は、知識によって思い込みが発動する傾向があります。

F君は手本や説明を見てるし聞いてもいます。

しかし、思い込みが発動すると、見てない聞いていない状態に陥ります。

そして失敗体験に繋がる。

F君の行動はまさにそのパターン。

思い込みは上手くハマれば武器になるが、ズレると失敗に直結します。

F君は自分はそういうことが起こりえるのだと、初めて認識したようです。

全身を使った作業は意外とできる!

チェーンソー体験では一度では上手くいかなかったF君。

F君はチェーンソー体験を終えてから、少し意気消沈していました。

しかし、次の薪割り体験で復活します。

薪割りはタイミング、力、切る場所がマッチしないと上手く割れません。

E君、Y君、私は大苦戦。

ところが、F君だけは違いました。

スパンスパンと次々と薪を割っていったのです。

F君は不器用なタイプ。

不器用なのに薪を割れるのが不思議でなりませんでした。

F君は50の力を求められる細かい作業は苦手。

でも、100の力を求められる作業なら出来るのでしょう。

F君自身も薪割りなら出来るという手応えを掴んだ様子。

他の生徒達が別の作業をしている間も、黙々と薪を割っていました。

いや、黙々ではなく、どうしたらもっと綺麗に割れるかを試行錯誤していました。

出来ることはとことん追求するという、F君の性格が上手く発揮されていますね。

F君は私の予想以上に自己理解が深まる結果になりました。

この調子で、もっと色々な体験を通して自己理解を深めていきたいですね。

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