岐阜県の観光名所めぐり
びわいち(びわ湖一周)、びわ湖南湖一周、淡路島一周、大阪~嵐山とサイクリングで周りましたが、今年は大学生の生徒と共に岐阜県へ行くことになりました。
岐阜県で有名な観光スポットを検索すると、養老の滝が出てきたので、最終目的地を養老の滝に設定。途中色々な所に寄り道しながらの一泊二日の活動です。
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岐阜県の観光地に出発!
米原駅に降りて、改札口を出るとすぐに米原駅サイクルステーションがあります。木造の小屋が受付になっていて、自然を感じる造りですね。
滋賀県にあるレンタサイクルステーションの多くは、びわ湖周辺を走るのを想定しており、岐阜県に行くと伝えると断られました。
しかし、このサイクルステーションは岐阜県に近いということもあって、レンタルすることができました。
スタッフの説明はとても丁寧で、養老の滝までのルートや注意点等を教えて頂きました。経験者によるアドバイスは大きな力になります。
出発してわずか5分で傾斜のきつい坂道で体力を奪われたり、20分程進んだところでで軽く迷子になったり、強い雨にもあいましたが、順調に進みました。
途中から中山道を自転車で走ることになったのですが、中山道は車も人も少なく、道も整備されていたので、とても快適に漕ぐことができました。
福島正則陣跡
関ケ原の合戦で有名な関ケ原を通っていると、そこかしこに関ケ原関係の案内板が立っていました。
その中で、歴史好きの生徒のテンションが高まったのは福島正則陣跡でした。通り道でかつそれほど遠い所ではなかったので、行くことになりました。
春日神社という神社の境内に、その陣跡がありました。旗が一本だけ刺さっているだけなので、最初は本当にここなのか疑ってしまいましたが、間違いなくここです。
境内にある大きな杉は、月見宮大杉と呼ばれていて、関ケ原合戦屏風にも描かれています。樹齢800年のこの杉は台風か何かで枝が折れてしまったようで、折れた箇所に布がかぶせられていました。
私は特に戦国時代ファンではないので、それほど詳しくは知らないのですが、電柱に貼られたマイナー戦国武将情報が気になりました。
可児才蔵という武将は、宝蔵院流槍術の使い手で武勇に優れていたそうです。関ケ原の合戦では福島隊の先陣として活躍しました。
学生時代に少しだけ槍術を習っていたから、槍術の使い手と聞くとテンション高まりました。
子供が喜ぶみつばちの郷
関ケ原を抜け、養老の滝へ一直線。と思っていたのですが、養老の町に入るととても魅惑的な店を発見したため、寄りました。
店内は蜂蜜商品がズラリと陳列されていました。
見た事のない数多くのはちみつ、はちみつバター、どれも美味しそうです。はちみつバターを試食しましたが、蜂蜜の味はするけど、しっかりとバターの味もしてました。
店内ではハチミツソフトクリームを食べられます。それだけなら食べなかったのですが、ここのソフトクリームは一味違いました。
ソフトクリームにもしっかりとハチミツが混ざっているのですが、10種類以上のハチミツをかけながら食べることができるのです。
野の花ハチミツ、そばハチミツ、あかしやハチミツ、アルゼンチン産のハチミツ、クローバーハチミツ、ニュージーランド産のビーチジューハチミツ等を、ソフトクリームを一かじりしては別のハチミツをかけて食べ比べをしました。
この中で気に入ったのは、アルゼンチン産のハチミツです。濃厚なハチミツの味がしますが、後味が驚くほどサッパリしているのです。
ソフトクリームとの相性も抜群で、何度食べても飽きませんでした。お勧めです。今思えば買って帰れば良かったです。
焼肉街道は飛騨牛のお店だらけ
レンタサイクルのスタッフから、岐阜県には焼肉街道というロードがあることを教えて頂きました。
その名の通り、そのロード内にはたくさんの焼肉屋さんがあり、その中でも養老ミートというお店はわざわざ遠くからお客さんが足を運ぶ程美味しいということだったので、向かいました。
焼肉街道にデカデカと看板が立っていて、車もひっきりなしに出入りしていました。
岐阜県と言えば飛騨牛、お高いイメージがありますが、他の店と比べて安く販売されています。
お肉の販売だけでなく、その場で食べられるかと思っていたのですが、この店では販売だけでした。
買ったお肉を購入して、隣にある養老うまいもん市場でBBQをして食するというシステムです。
養老うまいもん市場は岐阜県の材木を使用していて、ビーチにある屋台風の建物がズラっと立っています。
店には飛騨牛コロッケ、養老山麓焼き豚、卵、はちみつ、ソフトクリーム、地元野菜等が販売されていました。
とりあえず、お腹が空いていたので、昼食をとることに。
せっかく岐阜県に来たので、飛騨牛を食べないわけにはいきません。1000円と手ごろな値段の飛騨牛カレーを注文しました。
甘めのカレーの中に飛騨牛。正直な感想を言えば、飛騨牛の良さがなくなっていました。やはり飛騨牛は焼いてこそ真価が発揮されると思います。
飛騨牛コロッケもしかり。時間があればバーベキューで飛騨牛を食べたかったです。
穴場スポット
養老ミートから養老の滝までは、距離としては近いです。しかし、地獄のような坂道は我々を歓迎し、苦しめました。
汗だくになりながら、心身共にへたばっていると、非常に興味のある店を発見し、気持ちを上げてくれました。
一見、歴史を感じる宿泊施設ですが、出入口から右に視線を移動させると骨がズラリと飾られていました。
宿泊施設の主人は猟師なのでしょうか?鹿の頭部と猪の皮が壁に飾られていました。
面白おかしくしようとしたのでしょうか、黒のサングラスをかけたり、色を塗ったりしていました。
こういう物が身近にない者としては罰当たりなと感じるのでしょうが、狩猟が日常化している者としてはそういう感覚がないのでしょう。
生徒は骨を見て呪われるかもと怯えていましたが、私は呪いうんぬんよりも、狩猟した方と一度お話してみたいと思いました。
何故なら、価値観や感性が全く違うと思うので、さぞ面白いお話が聞けるんだろうなと思ったからです。
自然が生み出した養老の滝
骨の宿泊施設から養老の滝公園へはすぐでした。
空気はヒンヤリとしていて、火照った身体を冷ましてくれます。が、汗でベチャベチャのシャツは過剰に冷えてしまい、物凄く冷たくなって私達の体温を奪ってきました。
動いている限りは身体は暑いので、休むことなく、自転車を適当な所に置いてから養老の滝へ歩きていきました。
歩き出して20分。体力も足も悲鳴を上げていましたが、なんとか養老の滝と書かれた石碑に到着しました。
これでゴールかと喜んでいたら、上の方から下りてくるお客さんに気づき、せっかくの達成感が絶望感へと変わりました。
正直私の足は限界だったため、上に行くのはイヤだったのですが、生徒は行くと言うので、先生としてのプライドから意地が出てきて、頑張って階段を登りました。
養老の滝を間近に見えるだけでなく、水しぶきも浴びることができて、心身が回復していくのを感じました。
「マイナスイオンだ~」と言いながら水しぶきを浴びていると、生徒が「マイナスイオンなんてのは本当はないんですけどね」と教えてくれて、少しショックを受けました。
養老の滝近くにベンチがあり、しばらく私達は座ってボ~と滝を眺めました。
養老の滝を堪能し、自転車を置いた所へ向かいました。
登りの時は気にする余裕がありませんでしたが、改めて見ると温かな木漏れ日が小川や草木を照らしていて、神聖な雰囲気を醸し出していることに気が付きました。
坂道を下る時も太ももは痛かったですが、私好みの光景を見ることが出来たので、痛みは緩和されました。
養老天命反転地
養老の滝から自転車だとあっという間につきます。下り坂なので、とても気持ちよくいけました。
養老天命反転地は世界的に有名なアーティストと詩人によってつくられた、身体で直接体験できるアート作品です。
巨大な施設という情報はありましたが、アートということは知らなかったので、見た瞬間固まってしまいました。
何を意味しているのか分かりませんが、地面に地名が書かれていたので、日本が関係していることは分かりました。
地面には穴が掘られていて、中には植物が生えていました。
巨大な建造物の内部を見ると、机とイス等が置かれているのですが、普通の部屋というより囚人部屋という印象を持ちました。
内部に入ろうと思ったのですが、虫が大量に壁面をうごめいていたので止めました。内部は虫にとって心地よい暖かさなのでしょう。
養老天命反転地はクレーターのように中央付近がくぼんでいて、周りは盛り上がっています。
外壁の中に入ることが出来ると分かったので、入ることに。
外壁の出入り口付近に警備員がいたので、ここはどういう所だと尋ねると、困ったような表情で「なんでしょうね~?」と逆に質問されました。
話を聞くと、アート作品であり、日本を表しているとのこと。日本と認識した上でもう一度見ましたが、どの方角から見ても日本には見えません。難しいです。
外壁の通路は人一人が通れるギリギリの広さです。
譲り合いの精神を要求され、狭くて歩くのもしんどい通路ですが、少し冒険気分に浸れます。
外壁から見る景色は素晴らしかったです。
このまま反対側の出入り口から出られると思いながら進んでいると、まさかの行き止まりでした。そのため来た道を戻らざるを得なく、ウンザリしました。
私が行った時はそれほどお客がいなかったので、比較的スムーズに進めましたが、これがもし繁忙期だったら、行って帰るまでに1時間は軽くかかると思います。
外壁の中を進む方は覚悟を持って入ってください。
敷地の中央には、宿命の家と呼ばれる施設があります。といっても、家があるわけではなく、低い壁が迷路のように設置されています。
一見廃墟のようなのですが、地面には部屋が埋められていて、名前の通り家を表しているのは分かりました。
アートを理解できる人なら何かしら共感できたのでしょうが、私と生徒はさっぱり理解できず、頭の中がモヤモヤながらホテルのある大垣市へと向かいました。
スーパーホテルと日帰り天然温泉
今回の宿泊所はスーパーホテルです。
時期を考えると、2名一室で9000円は格安です。ただし、カラクリがありました。
部屋は一人用で、通常のベッドは一台。もう一台は個人的には好きですが、無理やりつくりました感のあるベッドです。
私としては上のベッドで寝たかったのですが、もし万が一ベッドが壊れてベッドごと下に落下してしまったら、生徒の顔は大けがを負うかもと想像してしまい、私が下で上は生徒が使用することになりました。
スーパーホテルは大浴場がついているイメージだったのですが、ここのスーパーホテルにはついていなかったので、急きょ近くのスーパーホテルに行くことになりました。
コロナワールドという屋内巨大施設内に、天然温泉コロナの湯が入っています。
ここの温泉の売りは7種類ものお風呂で、その中でお勧めは流水浴アクアレビュースリーです。ジェットバスとは違い、プロペラによる強力な流水が全身をほぐしてくれます。ただし、優しくないです。
水流は予想以上に強力で、しっかりと身体を固定しないと簡単に流されてしまいます。小さい子供は気を付けないと危ないと思います。
入浴後はマッサージを受けて疲労回復を図りました。
疲労は全身でしたが、足の裏が特に痛かったので、足の裏を重点的にマッサージしてもらいました。
私は強めが好きなので、遠慮なくやるようにお願いしたところ、声が出てしまうほど強く圧されました。
悶絶しながらも受け続けていると、幼児は気になるのでしょう、「なんだこの人?」という目で何度も顔を覗かれてしまいました。
終わった頃は息も絶え絶えでしたが、足の裏の痛みはだいぶ改善されました。ありがたいことです。
関ケ原に行ったら絶対行ってほしい観光地
個人的に、関ケ原と言えば、関ケ原ウォーランドです。2回程行っていて、今回で3回目。
毎回思うのですが、このB級感がたまりません。一つ一つの作りは雑に見えますが、数がすごい。等身大の人形が200体以上。そして関ケ原の名場面がちりばめられていて、迫力があります。
一度来たら十分と思う方もいると思いますが、歳をとってまた見てみると、違った感想を持つと思いますよ。因みに、以前来た時の私の感想は「雑でB級感まるだし」でしたが、今回は「数が多いとこんなに迫力があるのか」という感想をもちました。
関ケ原ウォーランドを出ると、生徒がどうしても石田三成陣跡に行きたいと言うので、行きました。
その道中、石田三成についての逸話を話してくれたのですが、聞けば聞くほどアスペルガーっぽく、生徒も「きっとアスペルガーですよ」と言っていました。そういうイメージがなかったので、これから戦国時代のドラマやゲームをする時は石田三成への見方が変わりそうです。
石田三成陣跡周辺は何もなく、広々としていました。
笹尾山に登ると関ケ原を一望でき、当時は軍の動きがよく見えたと思います。
ここから石田三成が指揮を執ったと思うと、感慨深いですね。生徒は私以上に感慨深かったようで、高台からジッと関ケ原を眺めていました。
中山道の醒井宿
帰りも中山道を通ったのですが、米原駅寄りの所に醒井宿という宿場町に少し寄りました。
観光客も少なく、静かで、雰囲気が安らぎを与えてくれます。
醒井宿にある地蔵川は梅花藻で有名な川で、梅花藻の群生が500mに渡って生育しています。夏場はそれを目当てに観光客が数多く訪れます。
そんな観光資源をソフトクリームにして売っている店がありました。
小ぶりなソフトクリームでしたが、ちょうど良い大きさです。食べてみると一味も二味も違う味でしたが、何がどう違うのか表現できません。
可もなく不可もない美味しさですが、珍しいソフトクリームを食べたという満足感はありました。
その後、無事に米原駅に到着し、活動を終えました。
活動で印象に残ったランキング
第5位:理解が難しい養老天命反転地
アートに精通している人と行ってみて、感想を聞いてみたいです。
第4位:中山道
今回の活動は中山道ありきでした。道路が整備されていて、サイクリングをする者にとっては、とても助かりました。
第3位:可児 才蔵という武将の存在。
男子中学生なら、プロフィールを聞くだけで好きになる武将になると思います。
第2位:みつばちの郷のソフトクリーム。
色んな種類のはちみつをソフトクリームにかけながら食べるという初めてのスタイルは衝撃でした。
第1位:石田三成のアスペルガー症候群疑惑。
石田三成がぐっと身近に感じられました。逸話を話している時の生徒の顔が活き活きとしていたのが、とても印象に残りました。
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