舞洲のバーベキュー場で気軽にバーベキュー
生徒にどういう活動をしたいかを尋ねると、バーベキューをしたいというこどだったので、舞洲のバーベキュー場に行くことになりました。
Contents
持ち込み用の食材を購入
今回利用した舞洲のバーベキュー場は、注文したら食材も用意されるのですが、それでは意味がありません。
ソーシャルスキルトレーニングの意味合いもあるので、西九条にあるスーパーで買い物をしました。
スーパーに着いたら、食材を購入するようとだけ伝え、そこからどういう風に行動するかを観察。
すると生徒全員ゾロゾロとお肉のコーナーに行ってお肉を選び始めました。これでは時間がかかりすぎるので、一旦ストップ。
全員を集め、バスの時間があるので、どうすれば効率よく買い物が出来るかを考えさせました。すると、グループに別れて買うという意見が出たので、グループに別れて買い物を始めました。お肉のグループは3人、野菜のグループは4人。
お肉グループでは、どういう基準でお肉を選んでいるのか、それを3人で話し合っているのかを確認。その後は問題はありませんでした。
野菜グループは、4人いるのに2人だけで買い物をしていたので、注意。全員で何を購入するかを話し合い、共通意識を持ちながら買い物をする、役割を決めると効率が良くなるというアドバイスをしました。それから、話し合いをして意思統一ができると、比較的スムーズに買い物が進みました。
私のアドバイスが無くても効率良く動けるよう、次回は何か対策を考えたいと思います。
40分後買い物を終え、バスに乗って舞洲へ向かいました。
森とリルのBBQフィールド情報
今回利用したバーベキュー場は、「森とリルのBBQフィールド」という所です。
2015年7月にオープンし、手ぶらで気軽にバーベキューを楽しめ、雨天でも問題なくできるというのが一番の売りです。
テレビでもよく放送されているので、瞬く間に大人気のバーベキュー場になりました。
ホテル・ロッジ舞洲を抜けた先は異国
バスはホテル・ロッジ舞洲の玄関付近に停車。
ホテル・ロッジ舞洲の受付を通り抜けると、ロッジが並び立つエリアに入りました。
芝生や木の配置、柔らかなカーブを描く道は、異国の地にいるかのような感覚にさせてくれました。
ワクワク感とちょっとした感動を覚えながら、奥へ進みます。
ロッジエリアを抜けるとバーベキューエリアが見え、バーベキュー場の前にはたくさんのお客さんがいました。
「森とリルのBBQフィールド」は、11:00~15:00までのサンシャインタイム、16:00~21:00までのサンセットタイムという2部制になっています。
私達が着いた時にいたたくさんのお客さんは16時以降(サンセットタイム)に利用される人達で、受付は16時になるまで始まらないので、待機しているのです。
受付所兼販売所の西欧風の建物にはイルミネーションが飾られていて、夜になるととても美しい光景が見られるはずだと予感しました
これが夜になった時の様子です。無駄にキラキラしているような派手な綺麗さではなく、質素(落ち着いた)な綺麗さで、見ていて飽きません。アメリカに住んでいた頃を思い出しました。
バーベキュー場は真ん中に空間があり、その周りを囲むように屋根付きのバーベキューサイトがあります。
真ん中に芝生が敷かれた空間があることによって、開放感が生まれ、窮屈感がありませんでした。よく考えられていますね。
サンシャインタイムで使われたと思えない程、炊事場周辺は綺麗に掃除されていて、利用者が心地よく使っていただこうというスタッフの気持ちがうかがえます。
バーベキュー炉を見ると、既に木炭が組み立てられていて、すぐに火をつけられるように準備されていました。
荷物を置くと、生徒達はさっそく食材切りやお米の準備に取り掛かりました。
今回は空き缶にお米を入れて炊きます。持参したお米を空き缶の口に入れるのですが、これが予想以上に難しいです。皆イライラしながら少しずつ入れていましたが、途中で生徒が袋の端を切って、切口を空き缶の穴に差し込んでスムーズにお米を流す方法を発案。それが上手くいって容易にお米を入れることができました。
次はお米を研ぐ。もちろん、炊飯器のようにちゃんとは研げませんが、お米が出ない程度にシェイクして研ぎました。
お米が出ないよう、研いだ水だけをそっと出すのですが、そこでハプニング。
ある生徒が、お米と水が一緒に出ているのに、気にせずドバドバと出し続けたのです。
何故そんなことをしたのかを聞くと、「水を出さないといけないから」とのこと。お米を出してはいけないという事が分かっていませんでした。
家では時々お米を研いで炊飯器で炊くというお手伝いをしていて、それはちゃんと出来るそうです。同じお米を研ぐという行為ですが、炊飯器の時とは別のものという認識なようです。
ASD(自閉症スペクトラム障がい)の人の中には、同じ行為でも状況が違えば違うものという認識をすることがあります。今回はその特性が発揮されたためのハプニングでした。
一度経験したので、今後は同じ状況なら同じ失敗はしないと思います。これからも色んな経験を積んで、対応する力をつけていってもらおうと思います。
食材を切り、まずは野菜から焼きました。かぼちゃ、キャベツは〇、ニンジンは硬くて×、バターコーンは◎という出来でした。
最終的に野菜は残るので、いつも私が残ったものを食べます。今回も残った野菜を私が食べつくしました。
今回の活動では、自分が苦手な物、嫌いな物に全員チャレンジしてもらいました。
ある生徒と私はトマトが苦手なので、料理が上手い指導者が食べられるよう、美味しく調理してくれました。
焼きトマトチーズ乗せ。とても美味しかったです。焼いてチーズを乗せるだけでなく、何か謎の粉を入れており、おそらくその味がトマトの味を薄めてくれたんだと思います。予想ではコンソメなのですが、未だにその粉の事は教えてくれません。
魚が苦手な生徒には鮭のムニエル。絶品です。魚が苦手な生徒は問題なくパクパク食べていました。
私は必ずといって良いほど、BBQの時は変わり種をします。今回はタコス味のチップにチャレンジ。
生徒達は焼いただけでは味は変わらないだろうと言っていたのですが、食べてみたらビックリ!美味しさが1.5倍アップしました。お試しあれ。
広場にはハンモックが設置されていました。一応100キロまで乗ることができますが、大人で乗っている姿は見かけず。子どもばかりが乗っていました。
食べ終えると、自分達で持ってきた物を片づけてゴミ袋に入れ、後はスタッフにお任せで帰ることができます。
楽です。物凄く楽です。おかげで、無料シャトルバスの時間に間に合いました。
感想
バーベキューを手軽に楽しむというコンセプトを見事なまでに体現しています。環境も素晴らしく、バーベキュー場のイメージを覆してくれました。
一番驚いたのは煙です。普通なら服やカバンに煙の匂いが染みつくのですが、それが全くなかったのです。
帰宅してから奥さんに服を匂ってもらいましたが、煙臭くないとのことでした。
バーベキューを手軽に、気軽に楽しむだけならうってつけの場所だと思います。
ただ教育的に考えると、物足りない。あまりにも恵まれた環境で、不自由さを感じることがないのです。
不自由な中をどうやって解決するか、皆と話し合って考え・解決する事がバーベキューの醍醐味と私は思っているので、そういった意味では違う場所が良かったです。
もっとも、生徒達は今までのバーベキュー場と比べて綺麗で楽だったので、嬉しそうにしていました。
アクセスと駐車場
電車を利用
JR:環状線 西九条駅下車
市営バス(81系統)に乗って、舞洲スポーツアイランド下車。
地下鉄:中央線 コスモスクエア駅下車
コスモドリームラインバスに乗って、ホテル・ロッジ舞洲前下車。
JR:環状線 桜島駅下車
舞洲アクティブバスに乗って、ホテル・ロッジ舞洲前下車。
車を利用
高速道路を利用:阪神高速5号湾岸線湾岸舞洲出口を出て、此花大橋を渡ります。
国道43号線を利用:梅花交差点を西に直進、此花大橋を渡る。
南港方面から来る:大阪湾咲州トンネルを抜け、夢咲トンネルを渡る。最後に夢舞大橋を渡る。
駐車場
ロッジ舞洲隣接に専用の駐車場があります。100台収容することができ、広いです。先着順になっているので要注意です。
30分までは無料。
30分~2時間は500円。
2時間~4時間は700円。
4時間~6時間は900円。
6時間以上は1000円。
バーベキュー場内の料金
手ぶらで来園:大人・小人 200円、幼児 無料。
持ち込み来園:大人1000円、小人500円、幼児 無料。木炭3kg、着火剤、ごみ袋、火ばさみ1本がついています。
炭:3kg 800円、1kg 350円。※最初に用意されている炭は3kg。
紙皿・箸・コップ:各50円。
塩コショウ・しょうゆ・塩:各50円。
レンタル品:網 350円、トング 100円、包丁&まな板セット 300円、キッチンばさみ 100円、焼きそばプレート 500円、軍手 100円。
子供が喜ぶ料理:フライドポテト 350円、チキンナゲット 300円、ミックスナッツ 250円、焼きおにぎり 150円、白ご飯 300円、オニオンリングタワー 1000円、焼きマシュマロ 450円、ソフトクリーム 350円。
大人が喜ぶ料理:トマホークステーキ 7500円、ワンポンドステーキ 2900円、ビア缶チキン 3500円、骨付きスペアリブ 1900円。
ドリンクは30種類以上あり、アルコールの種類も多いです。
手ぶらで来園される方は、セットメニューがお勧めです。下記はお一人様の値段です。
グランドBBQ:3800円。4人以上から注文可能。量も多く、満足度が高いです。ただ、高い。
ワイルドBBQ:2800円。野菜の種類が豊富。ベジタリアンも満足。
バリューBBQ:2300円。値段は安いが、十分BBQを楽しめます。子供と行くなら、これがお勧め。
スタンダードBBQ:3300円。タコ、イカ、エビといった海鮮類が含まれています。
森リルキッズBBQ:1300円。小学生以下が注文できますが、量はそれほどないので、小学校中学年以上は物足りないと思います。
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