一銭焼きとアイス作り体験

教室から徒歩3分の所に、一銭焼きを販売しているお店があります。

そこの店主にお願いして、一銭焼きとアイス作り体験をさせて頂きました。

一銭焼きとアイスを作りで大はしゃぎ

ホットプレートがあれば教室でも一銭焼きを作れますが、作ることに重点を置いていません。

それを生業としている人が働くお店に行き、店の雰囲気を感じながら作ることに意義があると考えています。

そして、こういう生き方もあるんだと生徒達に知って貰えると、将来の選択肢が広がります。

今回お世話になったお店は、フジタニ洋品店。

洋品店と書かれているのは、先代の店主が60年以上洋品店をされていたからだそうで、リスペクトから名前をそのまま残したとのこと。

一銭焼きを初めて約1年。リフォームしたてなので、木目調の店内は綺麗です。

落ち着いた雰囲気もありますね。

生徒達は若干緊張した面持ちで、店主とその娘、お孫さんにご挨拶しました。

余談ですが、活動から一週間後に「よ~いドン!」という番組で店が紹介されました。

店主の意外な趣味や生活を知って、驚きました。

その生活や趣味を体験させて頂く運びとなったのですが、詳しいことはまた後日書きたいと思います。

ソーシャルスキルトレーニングの一環

当教室では、外での活動時はソーシャルスキルトレーニングの意味合いも含まれています。

ソーシャルスキルの基本中の基本である挨拶、協力する態度や意識が身に着くように活動を展開するように心がけています。

今回は店主から頼まれた食材をメモし、メモしたことを確認するという役目を小学生に課しました。

聞いた事をメモにとるということは出来ても、それが間違ってはいないかの確認をするというのは、意外と出来なかったりします。

将来仕事についた時に、地味に必要な作業だったりするので、習慣まではいかなくても、小学生の内に意識付けはするべきです。

慣れていないこともあり、小学生が書いたメモはどこに何が書かれているのかよく分かりません。

これをどういう風に読みやすくするか、それは今後指導していきます。

膳所にあるスーパーへ行き、手分けして食材を購入。

お世話になる店主、娘、孫にお礼の品を各自で買ってもらいました。

このお礼の品を買うというのは、他者を意識しづらいタイプには結構難しいことです。

自分の好きな物ではなく、他者が好きそうな物という曖昧な情報から決断しなければいけないからです。

ASDの中には困り果てる人もいますが、今回の参加者に困り果てる人はいませんでした。

何故それを選んだかの理由を言語化してもらい、考え方が理に叶っているかの確認もしました。

一銭焼き作り体験

店主の指導のもと、一銭焼き作りを開始。

ボールに強力粉や水等を入れ、かき混ぜていきます。

私が言わなくても、生徒達(小学生)は協力して作ります。

幼児はまだ協力するという意識が低いので、私が指示を出しながら協力する大切さや必要性を教えていきました。

キャベツは全員に切ってもらいました。

初めて握る包丁におっかなびっくりの生徒もいましたが、サポート付きで切ることが出来ました。

達成感があったようで、嬉しそうな表情をしていました。

生地をホットプレートに引きます。

上手くいった生徒もいれば、微妙な形になった生徒もいます。

微妙な形になった生徒は「個性があって良いやろ」と力説しました。

これが自己防衛反応からの発言ととるか、自己肯定感の高さ故の発言と思うかは、指導者の日々の観察力と推理力によって変わるのではないでしょうか?

中の具材は、キャベツ、干しエビ、ネギ、エシャロット。至ってシンプルです。

具材をのせたら、具材の上に生地を軽くかけ、ひっくり返します。

焼きあがったら、ソースをかけて半分に折りたたんで完成です。

ひっくり返す作業は意外とうまくいったのですが、半分に折りたたむという作業は初めてだったため、少し苦労していました。

味は素材を活かした味で、お昼ご飯というより、オヤツにうってつけです。

エビが嫌いな生徒もいましたが、アイスを食べたいがために、頑張って一銭焼きを食べきりました。

エビが好きになるかは分かりませんが、これをキッカケに「自分はエビを食べられる」という認識に変わって欲しいですね。

アイス作り体験

身体に良い料理を提供している店とあって、アイスも健康志向のアイスです。

圧力釜を使い、分づき米(何分づきかは忘れました)を炊きます。

砂時計を見といてと店主の娘さんに言われたようで、砂時計をガン見する生徒。

焚きあがった分づき米を全員で試食。

これだけでも、十分甘味がありました。

この味が気に入った生徒達は何度も試食するので、私に注意されました。

分づき米に米こうじを混ぜて凍らせます。その後、豆乳を入れてかき混ぜ、再び凍らせると完成。

意外と手間暇のかかるアイスですね。

凍らせる必要があるので、既に出来上がっているアイスを生徒達は食べました。

独特な甘味のあるアイスで、身体に良いとすぐに分かります。生徒達は「美味しい」と絶賛していました。

協力して買い物をし、一緒に作って食べたという経験は思い出として残ることでしょう。

ただ、もっとインパクトのある何かが欲しいとも思いました。

一銭焼きに一風変わった食材を使ったりしても良かったかもしれません。

それはまた次回に活かしたいと思います。

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