こだわりが改善した旅~神様の力を借りよう?~

ここ5年で4回広島観光に行っているひだち教室長の安藤です。

今年で20歳になるG君の希望で、広島観光に行ってきました。

G君はテレビで観た、厳島神社と広島焼きが食べたいとずっと思っていました。

そして、2年前に行った思い出深いうさぎ島にも再び行きたかったそうです。

G君は単なる広島観光と思っていましたが、私には活動のねらいがありました。

・靴に関するこだわりを改善

・世界観を広げる(カプセルホテルの便利さを知る)

今回は広島での活動の様子とG君のこだわり改善方法について書きたいと思います。

青春18切符で広島旅

今回は生徒と二人っきりなので、予算は限られています。

そこで役に立ったのが青春18切符という超お得な切符です。

一日約2400円でJR電車乗り放題。

新幹線などを使わなければ、格安旅行ができます。

その代わり、長時間電車に乗ることになるのでお尻が痛くなります。

うさぎ島には約6時間かけて到着。

私はお尻が痛くなりましたが、G君は電車好きということもあってか、苦になっていない様子。

広島市に向かう必要があるので、うさぎ島の滞在時間は僅か90分。

うさぎを堪能することは出来ましたが、今回はうさぎ島をゆっくり見て回る暇はありませんでした。

>>>うさぎ島の記事

初めての広島焼きに感動

広島市に着いた頃は、18:30を過ぎていました。

夕食は広島焼き。G君にとって絶対食べたい物。

余談ですが、広島では広島焼きのことをお好み焼と言います。

そのことを私はG君に説明しましたが、どうもピンときてない様子。

ということで、広島焼きで統一しています。

さて、広島県で広島焼きを食べるなら、お好み村という名所があります。

たくさんの広島焼きのお店が集う所で、私も何度もお世話になっております。

ところが、閉店時間が近いということもあって、全て断られました。

私とG君は躍起になって、お好み村以外のお店を探しました。

そして『へんくつや』というお店を発見。

私もG君もホッと胸をなでおろしました。

G君は念願かなって広島焼きにありつくことに成功!

G君は親指を立てて、大満足のジェスチャーをしてくれました。

広島焼きだけでなく、大阪のお好み焼も売られていました。

珍しいな~と思っていたら、店内は阪神選手のステッカーなどがたくさん貼られていました。

どうやら、大阪に本店を構えるお店なようです。

広島カープの本拠地がある土地に阪神ファンが集うお店を展開するとは、鋼の心をしていますね(笑)

カプセルホテルは異世界

今回利用したカプセルホテルはCUBEという店名。

広島駅から徒歩20分ほどの所で、賑わいをみせる商店街のすぐ側にあります。

私自身カプセルホテルに宿泊したのは15年以上ぶり。

カプセルがズラリと並んでいる様相は、未来の宇宙船のようです。

何度利用しても、ワクワクしますね。

カプセルは隣り合っていますが、しっかりと区切られているので、3密にはなっていないと思います。

カプセルホテル初体験のG君は、この摩訶不思議な宿泊施設が楽しいと思えた様子。

ただ、勝手が分からないために、どこで服を着替えたら良いか戸惑いもみせていました。

寝る頃にはリラックスしてゴロゴロしてましたが(笑)

G君は着替えのパンツを忘れたために、どう対処すれば良いか困っていました。

新しく買うか話し合った結果、カプセルホテル内の洗濯機と乾燥機を利用することに。

G君は乾燥機を利用するのは人生初だそうです。

未経験の事に自らチャレンジすることは素晴らしいですね。

タイミングの悪かった厳島神社参拝

厳島神社と言えば、海に浮かぶ鳥居が有名です。

しかし、私達が参拝した時は鳥居の修繕工事が行われていて、全貌を見ることができませんでした。

G君はさすがにガッカリ。

多くの観光客たちも同じ気持ちだったことでしょう。

神社の参拝自体はできたので、参拝をしました。

G君は二礼二拍手一礼はまだうろ覚えだったので、私の指導を受けました。

とはいえ、昔みたいに全く覚えていないというわけではないので、身に着くまでもう少しです。

作業所の人達とグループホーム利用者用のお土産を購入するために、お土産屋へ。

安い値段で個包装されていて、たくさん入っているお土産を探すのにG君は苦心していました。

私にチョイスのコツを聞きながら、無事買うことができました。

家族以外にお土産を買う事がなかったG君にとって、学びになったことでしょう。

こだわりを改善するために価値観を利用する

さて、ここからがこだわりの改善についてお話しします。

G君は日頃身に着けているものに強いこだわりを示します。

ボロボロになっても、別の物に変える・捨てるということがなかなかできないタイプ。

今回の活動でも、ボロボロの靴を履いて活動に参加しました。

普段の活動なら、口頭による注意しかできません。

しかし、今回は厳島神社という神聖な領域に足を踏み入れます。

G君は厳島神社が神聖な所という認識があり、価値観としても持ち合わせています。

この価値観を利用すると、抵抗感なく靴を買い替えることが出来ると私は考えました。

私:「明日行く厳島神社はとても神聖な所って知ってる?」

G君:「知ってる」

私:「そんな神聖な所にボロボロの靴を履いて参拝するのは、神様に失礼やし入られない」

G君:「もう片方はまだ大丈夫」

私:「片方の靴がボロボロな時点でアウトやから、買い替えよう」

G君:「分かった」

実はG君はこだわりだけでなく、もう片方がボロボロでなければ履けるという考えがあったのです。

見方によっては言い訳に聞こえなくもないですが、G君の様子を見ると言い訳というわけではないです。

神社は神聖な所という認識と価値観を利用したことで、すんなりと新しい靴を買い替えることに成功。

勿論、古い靴は靴屋で処分してもらいました。

納得した上での事なので、G君は怒るといったことはありませんでした。

新しい靴を履いて厳島神社を無事参拝できたG君。

履き慣れた靴とは違うので若干の違和感はあるようですが、今では普段靴として履き続けています。

強いこだわりはなかなか改善できないし、無くすことは難しいです。

しかし、その人の価値観を利用することで、こだわりが改善することがあります。

こだわりで困っている方は、一度当事者の価値観を利用して改善を図ってみてはいかがでしょうか?

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