蓮根掘り体験【近江八幡市】

前日にぬか床作り体験をし、翌日はレンコン掘り体験をしに近江八幡市へ向かいました。

野菜収穫体験ができるNPO法人百彩劇場とは

今回レンコン掘り体験を主催しているNPO法人百彩劇場は、琵琶湖に繋がる水郷地帯で、持続可能な農業の普及を目指し、野菜づくり、お米づくりをしています。農業体験やワークショップを通して、農のある暮らしを提案している団体です。

野菜づくり、お米づくり、レンコン掘り等、様々な体験を通して農業の素晴らしさ、面白さ、食べ物の美味しさといったことを実践形式で学べます。

教科書では書かれていない、学べない事をたくさん学べるとあって、多くの人が体験に来られるそうです。

今回参加した生徒達にはいませんが、感覚が鈍かったり、鋭かったりする発達障害のある子供にとって、こういった体験は感覚のトレーニング効果が期待できます。そういう観点からも、農業体験というのは良いですね。

農園でレンコンを収穫

浜大津駅近くのレンタカー屋で車を借り、教室から約1時間かけて近江八幡駅に到着。予定通りでしたが、そこからが大変でした。

ホームページの地図を頼りに来たものの、目印となる木の看板が見つからず、総出で探すことになりました。

周りを見渡すとラ コリーナと田んぼがあるだけで、何もありません。

仕方ないので農道を走っていくと、それらしい建物が見つけましたが、看板は立っていない。そこで、たまたま近くで農作業をしていたお婆さんに生徒達は聞きに行きました。私が聞きに行っても良かったのですが、これも社会体験と思い、生徒達に頼みました。

お婆さんが教えてくれた所は、全員「ほんまか?」と思うような所でしたが、しばらく駐車して待っていると、スタッフと思しき人が運転している車がやってきて、なんとか時間内に集合することができました。

車を適当なスペースに駐車し、女性スタッフに小さな小屋まで案内されました。

とても汚れるということで、長靴と長手袋を装着。胴付き長靴は2着だけあったので、希望者のみ借りました。

胴付き長靴を借りた生徒は、ゴワゴワしてて着心地悪そうにしていましたが、歩き始めると段々馴染んできたようで、気にも留めなくなりました。

今から農作業するぞという気分にさせてくれるようです。

事前に聞いてはいましたが、レンコンが埋まっている畑を見て少し驚きました。テレビでよくみられるような、水がひたひたな畑ではなく、水気を含んだだけの畑です。

スタッフさんの話では、テレビでやっているレンコン畑は関東のみで、関西の土は粘土質なので無理とのこと。水の中をズボズボ入りながら収穫したいなら、関東に行くしかありません。

この辺り一帯はもともと田んぼで、常に水が溜まっていて、トラクターまでもが沈んでしまいます。田んぼとして活用することが難しいので、レンコン畑にしてみたところ、土との相性が良くて一気に増えたそうです。

機械を入れて収穫するほどの広さもないので手作業で収穫するしかなく、それはとても重労働です。それならばレンコン掘り体験を開催して、お客さんに収穫してもらおうとなったそうです。レンコン掘り体験をしたいというニーズは多く、楽しんで貰いながら収穫もできるので一石二鳥です。なんとも賢い発想です。

生徒達は勘を頼りに、掘られていない箇所を掘り始めます。

どこにレンコンが埋まっているか分からないので、大きいスコップで土を掘り起こす時は、間違ってレンコンを傷つけてしまわないかドキドキしながらスコップを突き刺します。そして、高い確率で「やってしもうた~」という悲壮な声が聞こえてきました。

掘るものの、なかなか出てきません。根っこがどういう風に生えているか、推測する能力が求められます。

紫色をした根っこ(?)が出てきたりしますが、それは昨年のレンコンのなれはてだそうです。

そういう事を教えてもらいながら、掘り続けること30分。ようやく、一人の生徒が40cmほどのレンコンを掘りだすことに成功しました。

40cmでも十分大きいと感じますが、これは小ぶりです。例年なら1mや2mを超えるレンコンがザックザックだそうですが、今年は不作で、サイズも小ぶりな物ばかりだそうです。残念ではありますが、そのおかげで今回の体験料が通常2000円なのが1000円にして頂けました。

その後、他の生徒達もレンコンを収穫することに成功。あっという間に2時間が経過しました。

最後の方は全員で同じ箇所を掘り、協力プレイでレンコンを収穫しました。ゲームでの協力プレイよりも、こういった身体を使っての協力プレイの方が共感性が高まります。

宝探し要素の高いレンコン掘りは、宝探しが好きな人にとっては、とてもはまる農作業です。

ある生徒はとてもはまり、服が汚れることお構いなしに掘り続けていました。その集中力は目を見張るもので、作業中は疲れた様子もありませんでした。

2時間かけて、収穫したレンコンです。泥がついていると、ただの根っこにしか見えませんね。

レンコンとスコップを持ち、近くの小川で洗います。

この作業が地味につらく、ずっと腰をかがめて洗うので、子供達は腰が痛いと嘆いていました。腰痛持ちの私にはできない作業です。

後から写真を撮りましたが、昔の仲の良い農業一家という感じがして、好きな構図です。

レンコン掘りを終えてから生徒達は、前日に作ったぬか床にレンコンを漬けると言っていました。

別々の活動ですが上手く繋がったので、ねらい通りです!

来年はどんな作業をするか、また考えていきたいと思います。

アクセスと地図


JR:近江八幡駅に降り、バスに乗車。「北ノ庄」バス停で降車。

農園は地図とは違う場所にあります。HPに載っている木の看板もありません。

北ノ庄バス停のすぐ側にある農道に入ると、駐車できる狭いスペースがあり、そこに駐車します。

とりあえず、近場にきたら連絡を取り合うことをお勧めします。

百彩劇場のHPに載っている電話番号に電話をしても、そこのスタッフはレンコン掘り指導スタッフの携帯番号を知らないので、注意が必要です。メールでのやりとりの際に、指導者の携帯番号を聞いておくことは必須です。

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