小学生達の初めての宿泊活動Vol.5~二日目の前編~
決断するという経験が成長には不可欠と思っているひだち教室長の安藤です。
宿泊活動二日目のお話をしようと思います。
一日目については、下記をクリックください。
宿泊活動をする理由
宿泊活動は時間があります。
だからこそ、普段出来ないことに時間をかけることができる。
・現在、どの程度の生活スキル力があるのか?
・どういうことを苦手としているのか?
・長時間親元から離れるとどういう心理状態になるのか?
・自立心がどの程度芽生えているか?
といったことが見えてきます。
こういった情報は、指導方針や環境設定を作る時に役立ちます。
また、宿泊活動をする別の理由があります。
・保護者に休んで欲しい
ほんの少しでも、育児から解放されるというのは大事。
それが良好な親子関係を維持するのに役立つからです。
我が子が宿泊活動している間に、飲みに行こうと計画を立ててた保護者もいました。
どうぞどうぞって感じです。
どこへ行こう?
宿泊活動二日目は、どこに行くか決まっていません。
私が決めるのは簡単ですが、それではせっかくの宿泊活動が勿体ない。
・どこに行きたいかを事前に考える
・話し合いをする
・折り合いをつけて決断する
ソーシャルスキル、ライフスキルの観点から、上記の3つはとても大事。
生徒達は初めての経験なので、時間はかかります。
でも、何度も経験していくことで出来るようになります。
その第一歩ですね。
因みに、二日目からは中学生のI君が合流します。
動物を飼うという責任
動物好きの生徒は多いです。
動物を飼いたいと思っている生徒も多い。
気持ちは分かる。
でも、長年犬を飼っている者として、そんな気軽に生き物を飼うものではない。
特に犬や猫といった動物となると、散歩やフンの処理は飼い主の義務。
厳しいようだが、それが出来ないようなら、犬や猫を飼う資格はないと思っています。
私は生徒達に問いました。
私「クマラの散歩に行きたいのは良いが、フンの処理もしてもらう」
生徒達「やりたい!」
生徒達はもっと引くかと思っていたのですが、意外にも意気込んでいました。
生徒達にじゃんけんをしてもらい、処理係はBちゃん(小学3年)となりました。
そして朝6時。
看板犬クマラの散歩の時間です。
不運なことに、結構な雨が降っていました。
生徒達は雨の中の散歩は嫌だったようで、Bちゃん以外は家に残ることに。
Bちゃんはカッパを着て、クマラの散歩開始。
責任感も持って欲しいので、Bちゃんにお任せしました。
嬉しそうに散歩をするBちゃん。
クマラは空気を読んだのか、普段はあまりしないような、拾いやすい場所でフンをしました。
Bちゃんは嫌がる様子もなく、淡々とフンを拾って袋の持ち手を結びました。
素晴らしいですね。
私でも、初めて拾った時(小学2年時)は結構引いたものです。
ぜひ、Bちゃんには動物を飼って欲しい。
きっと良い飼い主になることでしょう。
結び方を学ぶ機会
私は単純に結ぶ練習というのは好きではない。
必要性というのを感じられるようにするのが大事。
モチベーションというのは集中力が増し、学びやすさにも繋がるからです。
散歩へ出発する前に、Bちゃんにはフンを拾ってからの袋の締め方を教えました。
Bちゃんは器用ではないタイプなので、少し戸惑いはありました。
でも、高い集中力が発揮されて、2回ほど練習したら出来るようになりました。
その効果もあり、散歩中にフンを拾ってからスムーズに袋を締めることが出来ました。
オリジナルホットサンド作り
朝ごはんは、ホットサンド作り。
具材は自由です。
どんな具を挟むかは、宿泊活動前の話し合いの時に生徒達は決めています。
私は美味しい食べ方を知っています。
でも、美味しく食べることがねらいではありません。
自己決断力とその決断に対する責任をとるという意識と姿勢を構築する。
一長一短で身に着く事ではありません。
些細なことでもコツコツと積み上げていくことが大事。
BちゃんとD君は、マシュマロとチョコ。
Aちゃんは、ケチャップとチーズ。
C君は、ケチャップとソーセージ。
確かな美味しさを求める者もいれば、チャレンジする者もいる。
良いバランスです。
ホットサンドの良い点は、初めてでも簡単にできること。
そして、満腹感が大きい点です。
とはいえ、経験を積まないと焼き加減が難しかったりします。
私も幾度となく失敗しました。
生徒達は初体験。
初体験のものは、出来るだけ成功体験で終わらした方が良い。
なので、今回は焼きのタイミングを教えました。
またホットサンドをする時は、生徒自身で見極めてもらいながら焼いてもらおうと思います。
次回の後編で、宿泊活動の話は終わります。
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