英語で料理後編~失敗が成功になった~

ワイルドな料理が好きなひだち教室長の安藤です。

前回のブログで、牛肉とタマネギのケチャップソテーを作りました。

>>>英語で料理前編の記事

今回は2品目と3品目を作った時のことをお話しします。

英語で料理をする意義

・推測する力を養える

・自然と話し合いの機会が発生する

・社会性が養われる

・共感性が養われる

・人の名前を憶える機会になる

・「ま、いいか」精神が育まれる

話し合いをし、折り合いをつけなければ、課題は進みません。

生徒達は美味しい料理を作ることが成功と思っています。

私は違います。

自然と話し合いが発生し、お互いを助け合い、様々な感情を共感する。

それが成功と位置付けています。

また、中学生のA君は人の名前を覚えるのが苦手。

A君が他の生徒の名前を覚えることも目標の一つです。

英語で料理のルール

食材名も料理の工程も、全て私が英語で伝えます。

それらを聞いて、生徒達は2品作ります。

合計で4品作りますが、残り2品は生徒によるお任せ料理です。

私は英語を喋れません。

つたない英語を駆使して生徒達に伝えます。

流れとしては、下記の通り。

・私が食材名や調味料を英語で伝える

・どんな食材かを推測する

・メモをとる

・買い物に行く

・役割分担をする

・料理を開始する

・食べる

・正解発表

・次の料理にとりかかる

1品ずつに分けたのは、共感する場面を増やすため。

そして、協力プレイを増やすためです。

腹をくくった生徒達

2品目は、先に答えを書きます。

万能ねぎの肉巻き照り焼き。

私は料理名は伝えず、作り方だけを英語で述べました。

それを聞いた生徒達。

1品目と比べると首を傾げる場面が多かったです。

生徒達は話し合いをしながら、何となくの答えを導き出したもよう。

パーフェクトロングベジタブル=万能ねぎ

でも、大根を買ってしまった生徒達。

それでやっていくしかないと腹をくくりました。

大根を切る係。

調味料を調合する係。

肉を巻き、焼く係。

それらをサポートする係。

自然とそんな役割分担が出来ていました。

焼いている段階で、生徒達から歓声が上がります。

E君:「大根で正解やったんちゃう!」

A君:「大根で正解やったかも!」

F君:「これでも良いやんな!」

見た目からして、美味しいのが分かります。

生徒達は食べる前から、確信がありました。

食べた瞬間、当然やなといった表情を皆していたのが印象的でした。

失敗が成功になりましたね。

一休みも大事

2品作って少し疲れた様子のA君。

A君は自ら「休憩をしたい」と言ってきました。

慣れないことの連続だから、疲労が出るのは当然です。

そんな時は、無理せずに休憩するのが吉です。

A君とE君合作の豚の生姜焼き

F君の得意料理は豚キムチ。

F君は1人で準備を始めました。

A君とE君は、特に得意料理というものがありませんでした。

そこで、私は二人に豚の生姜焼きを指定しました。

豚の生姜焼きの素に書かれた説明文を読む2人。

お互いの役割を決め、助け合いながら作りました。

教える立場になった生徒に感動

E君とは、年長さんの時からの付き合いです。

活動で何度か料理をする機会がありました。

その度に、何故かE君はタマネギを切る係によくなっていました。

最初は包丁の扱い方が危うく、猫の手もなかなか癖づきませんでした。

また、タマネギの汁に目と鼻をやられ、悶絶していたものです。

そんなE君が、A君にタマネギの切り方のレクチャーを始めました。

私はそんな様子を見て、思わず目頭が熱くなりました。

成長したな~。

成功体験のある豚キムチ

F君は自宅で豚キムチを作る機会が何度かあったそうです。

家族から大好評だったようで、自信に繋がったとのこと。

見た感じ、作り方はいたってシンプル。

でも、私が見ていない間にちょっとした工夫をしたそうです。

答えは教えてくれませんでしたが・・・。

無事、豚キムチは完成。

自信満々のF君。

私達はそんなF君の表情を見て、期待感を持ってイスに座りました。

豚キムチも豚の生姜焼きもマジ美味しかった!

私の奥さんが作った味噌汁を加えて、完成です。

豚キムチも生姜焼きも、本当に美味しかった。

私の奥さんは豚キムチが苦手で、基本的には食べません。

そんな奥さんが、F君の作った豚キムチを食べられました。

本人も私もビックリで、何故美味しく食べられたのか不思議で仕方ありません。

そんな私の奥さんの反応を見て、F君は照れていました。

お腹がいっぱいになった私達は、大満足で活動を終えました。

A君は名前を覚えていました

今回の活動の目標に、A君がE君とF君の名前を覚えて帰るというのがありました。

人の名前を記憶するのが苦手なA君。

名前を記憶するのが苦手なら、まずは記憶する対象を絞る必要があります。

だから今回の活動の参加人数は、3人だけにしました。

記憶する対象を2人に限定するためです。

また、生徒達の胸に簡易的な名札をつけてもらいました。

視覚から記憶できるようにするため。

活動を終えてから、A君にE君とF君の名前を覚えたか確認しました。

A君は覚えていました。

目標を達成できたと言えます。

でも、本当の意味で定着するには、もう一押しが大事。

私はその一押しが、宿泊活動と捉えていました。

宿泊活動は、エピソード記憶に残りやすいハプニングが沢山起きるからです。

残念ながら、A君は翌月に実施した宿泊活動には参加できませんでした。

名前の記憶が定着できるよう、また作戦を練りたいと思います。

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