小学生達の初めての宿泊活動Vol.4~ようやく一日目が終わる~

ホームシックは無縁のひだち教室長の安藤です。

引き続き、宿泊活動についてのお話しをしようと思います。

>>>初めての宿泊活動Vol.1の記事

>>>初めての宿泊活動Vol.2の記事

>>>初めての宿泊活動vol.3の記事

今回で1日目が終了します。

宿泊活動をする理由

宿泊活動は時間があります。

だからこそ、普段出来ないことに時間をかけることができる。

・現在、どの程度の生活スキル力があるのか?

・どういうことを苦手としているのか?

・長時間親元から離れるとどういう心理状態になるのか?

・自立心がどの程度芽生えているか?

といったことが見えてきます。

こういった情報は、指導方針や環境設定を作る時に役立ちます。

また、宿泊活動をする別の理由があります。

・保護者に休んで欲しい

ほんの少しでも、育児から解放されるというのは大事。

それが良好な親子関係を維持するのに役立つからです。

我が子が宿泊活動している間に、飲みに行こうと計画を立ててた保護者もいました。

どうぞどうぞって感じです。

協力プレイと自己責任とホームシック

活動において、社会性を養うというのは大事です。

同じぐらい、自己責任力と自立心を養うのも大事だと思っています。

そのためには、必然性があり自然な流れの環境設定が必要。

布団はこちらで用意しているので、生徒達で協力して運んでもらう。

寝るタイミングを生徒自身に決めてもらう。

このような状況や自己決定をする機会を作りました。

ある程度の行動予測はしてましたが、ホームシックは予測を外しました。

宿泊活動は生徒達の別の一面を発見できるから面白い。

協力して布団を運ぶ

社会性を養う。

そういう点において、協力プレイというのは欠かせません。

生徒達の布団は別室に保管してあります。

小学生にとっては大きいので、生徒達は必然的に協力しなければいけません。

上手く協力するには、相方を意識する必要があります。

・相手の動きや目線を気にする

・自分勝手な動きはしない

他者に対する意識が低いと、こういった事も難しい。

もめる原因となります。

しかし、今回参加した生徒達は大丈夫でした。

声を合わせながら布団を運んでいました。

これまでの活動の成果かもしれませんね。

寝るか寝ないかの選択をしてもらう

夕食を食べ、入浴を済まし、夜のおやつも食べ、歯磨きもした。

後は寝るだけです。

当初の予定では、就寝時間まで皆でゲームをするという話でした。

しかし、予想以上に全ての行程に時間がかかっている。

就寝時間の21:30を過ぎており、ゲームをする時間がなくなりました。

小学生なので遅くまで起きることは良くない。

でも、私はあえて寝るか寝ないかを生徒達自身に決めてもらいました。

自己責任力をつけてもらうためです。

私「このまま寝るのも良いし、寝ないで静かに何かするのもOK」

生徒達「え!良いの?」

私「何かするのは良いが、明日の活動に影響が出ないようにすること」

私「もし夜更かしが影響していると判断した場合は・・・」

生徒達「した場合は?」

私「次の活動にゲームやタブレットを持って来るのはダメにする」

生徒達は頭を抱えて凄く悩み始めました。

悩んだ末、生徒達全員寝ることを選択しました。

余談ですが、過去に夜更かしするのを選択した生徒(当時小学生)がいます。

生徒は翌日の活動中にリバースすることもあり、痛い目に何度も会いました。

その経験から、その生徒は人一倍責任をとる大切さと自己調整の仕方を学びました。

その生徒は現在社会人で、自己肯定感が凄く高い人間になっています。

ホームシックは誰にでも起こりえる

小学生となると、親元から離れて就寝という経験はあまりないと思います。

普通に生活していれば、あってもお泊り保育ぐらいかな。

すぐに眠る生徒もいれば、なかなか寝れない生徒もいました。

C君(小学2年)とD君(小学3年)は、すぐに眠りにつきました。

Aちゃん(小学2年)とBちゃん(小学3年)はなかなか寝付けず。

Bちゃん「寝れない!!」

Aちゃん「こんなに寝れないのは初めて。どうしよう~?」

普段の様子から、Aちゃんは寂しがって寝付けないと予想していました。

ところが、このような発言をするものの泣いていない。

違和感を覚えた私は、一度部屋を出て2階に待機。

10分ほどして部屋に戻ると、Aちゃんは眠りの世界に入っていました。

どうやら、遠まわしにゲームをする許可を求めていただけなようです。

Aちゃんは普段不安が強いタイプですが、芯の強さは育まれていると感じました。

Bちゃんは、環境が変わると寝にくいタイプだと保護者から聞いていました。

しかし、それだけではないことが分かりました。

Bちゃん「さびしい・・・」

そう呟くことが多かったです。

普段は刺激の強い活動でも強気で挑むタイプのBちゃん。

そんなBちゃんがホームシックになるとは・・・・。

Bちゃんの別の一面を見た瞬間です。

通常なら、私は生徒達の就寝を確認してから2階に上がって寝ます。

しかし、Bちゃんの様子から、それは止めた方が良いと判断。

同じ部屋で眠ることにしました。

Bちゃんはなかなか寝付けませんでしたが、夜1時になってようやく眠りました。

それを見届けてから、私も就寝することが出来ました。

翌日は6時に起床して、Bちゃんと一緒にクマラの散歩に行く予定。

大丈夫かな~と心配してましたが、それは杞憂に終わります。

次からは二日目のお話しとなります。

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