蝉丸神社の御朱印はまさかの所で売られています【滋賀県大津市】
京都から大津市に向かうのに国道1号線を利用することが多いのですが、大津市街までもう少しで入るという所に神社があります。
気にはなっていたのですが、教室からだと行きにくい場所にあるのでなかなか行く機会がなかったのですが、時間ができたので行ってきました。
Contents
芸能の祖神蝉丸を祀った神社
蝉丸神社は大津市内に3社あり、旧東海道沿いに並んでいます。
平安時代に、嵯峨天皇の時に猿田彦と豊玉姫を祀り、円融天皇の時に、琵琶の名手であった蝉丸をあわせて祀ったことから、歌舞音曲・芸能の祖神として信仰されている。
関蝉丸神社上社
猿田彦命と蝉丸霊を合祀されています。
大津駅方面から向かうには1号線を通らなければいけません。
車が行き交う側の歩道をひたすら歩いていきますが、坂道の影響もあってか地図以上に長く感じました。
もっとも、京阪線を使えばそれほど苦労はしません。大谷駅から徒歩10分です。
道路の反対側からの写真です。分かるように、神社のすぐ目の前が道路です。車をとめるスペースもなく、車で来ることはできません。
急こう配な階段を上がると、色鮮やかな鳥居が表れます。実はこれ竹でできています。
右を見ると、ちょっとした休憩スペースがあるのですが、そこには何やら竹でできた屏風(?)がありました。
達筆すぎて読めません。
境内の中央には神楽堂があり、さらに奥に本殿が鎮座しています。
神楽堂周辺にも、腰を休める木のイスがいくつか置いてありました。
また、歌が所々に飾られていました。
その中で蝉丸が詠んだとされる歌もありました。
〈これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関〉
ザクっと訳すると、旅立つ人も旅から戻ってくる人も、ここで別れてはまたここで出会う、それが逢坂の関という場所です。
鳥居は色鮮やかですが、木々に囲まれた本殿はどちらかというと地味です。
その分歴史を感じられる雰囲気を出していました。
社務所と呼べるものはなく、どこで御朱印を貰えるかと周りを見ると、御朱印についての貼り紙がありました。
三井寺の敷地内にある三尾神社という神社で蝉丸神社の御朱印を貰えます。
別の神社で販売するとは意外でした。
蝉丸神社からは徒歩だと結構な距離があるので、自転車か京阪線を利用することをお勧めします。
アクセスと駐車場情報
JR:大津駅から徒歩20分。ただし、坂道を歩き続けるので、疲労感は出てきます。
京阪線:大谷駅から徒歩10分。
駐車場はありません。一時的にとめるスペースもないので、車で来ることは無理だと思われます。
徒歩または自転車で来ることになりますが、車の往来が激しい道路なので、十分気を付けてください。
蝉丸神社
関蝉丸神社上社から南へ逢坂を登っていくと、「かねよ」といううなぎ屋の看板が見えていきます。
そこを右に入ると、「かねよ」の店がズラリと並んだ道に入ります。
うなぎ屋の店しかないとあって、道路標識も少し変わっていて、人ではなく、うなぎです。
そして飛び出し小僧がうなぎの姿になっています。これは珍百景になるのでは!?と内心思っています。
進んでいくと、蝉丸神社と書かれた石碑が見えてきます。
駐車スペースがないので、車だととめられません。
私は自転車だったので、適当な所に自転車を置いて敷地内に入りました。
敷地内に入ると、思わず顔をしかめてしまいました。というのも、銀杏が大量に地面に落ちていて、銀杏特有の匂いが充満していて、臭かったです。
急な階段を登っていくと、鳥居があります。
階段を登り切って鳥居をくぐると、少し広めの空間が眼前に広がります。
そこから下を覗くと、駐車場がありました。
蝉丸神社の駐車場かと思いましたが、残念ながらう「かねよ」の駐車場でした。
どうしても蝉丸神社へ車で行きたい方は、「かねよ」でご飯を食べる必要があると思います。
立派な神楽堂ですが、現在も使われているのかは分かりません。
神楽堂の上を見ると、「〇神」と書かれた木板がかけられていたのですが、象形文字のような文字をしています。
大根のような形をしていますが、一体何を表しているのか謎です。
本殿でお参りをしてから引き返しました。
アクセスと駐車場情報
JR:大津駅から徒歩30分。
京阪線:大谷駅から徒歩5分。
駐車場はありません。
しかし、うなぎ屋の「かねよ」で食事をすることにすれば、駐車場を利用することができると思います。
自転車の人は適当な所に自転車を置けば良いでしょう。
芸能祭が行われる関蝉丸神社下社
豊玉姫命と蝉丸霊が合祀されている関蝉丸神社下社は、比較的地域の方々が来やすい位置にあります。
JR大津駅からも徒歩で行きやすい距離です。
1号線から161号線へ入り、真っすぐ進んでいくと、小町湯という情緒あふれる外観をした銭湯が見えてきます。
その銭湯を左に入り、踏切を渡ると関蝉丸神社下社があります。
古びた感じはありますが、芸能祭といったイベントが定期的に開催されるので、他の2社と比べるとある程度は手入れがなされています。
境内の中央には、2社と同様に神楽堂が中央にあります。
この上で芸に通じた方々が披露されます。
能楽、雅楽といった日本伝統の芸だけでなく、ジャズやハープといった外来ものも披露されます。
さすが芸能の神様、物を選びませんね。
境内は閑散としており静かですが、時折鳴る踏切の音が響き渡ります。
鳥居をくぐると、歌碑が目につきます。
関の清水の跡がありました。
この関の清水は歌枕としても有名で、頻繁に出てきます。
〈逢坂の関の清水に影みえて今やひくらん望月の駒〉
〈行くと来とせき止めがたき涙をや絶えぬ清水と人は見るらむ〉
本殿の周りには回廊が建てられており、中をぐるっと歩けます。
光が届かない箇所もあり、とても暗いです。それがかえって神聖な雰囲気を演出しています。
子供が描いたゆるキャラの案でしょうか、可愛らしいものばかりですね。
境内を歩いていると、貴船神社がありました。貴船神社は身近な神社なので、こんな所に鎮座されている事に少し驚きました。
お稲荷さんの小さい像がポツンとありました。私は偶然見つけましたが、見つけにくい所にあるので、ぜひ探してみてください。
子供がいるご家庭なら、子供と競争してみるのも良いでしょう。
アクセスと駐車場情報
JR:大津駅から徒歩10分。
京阪線:上栄駅から徒歩5分。
駐車場はありませんが、大津駅周辺にあるコインパーキングを利用することをお勧めします。
大津駅からレンタサイクルを利用するとすぐに着きます。
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