大荒比古神社の祭神【滋賀県高島市新旭町】

六ツ矢崎浜オートキャンプ場で一泊してから、大荒比古神社という神社を参拝しました。

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式内社 大荒比古神社情報

六ツ矢崎浜オートキャンプ場から西へ、山に向かって走らせていると、大荒比古神社の案内板が見えてきます。

山の中に入るので、気が付かない内に敷地に入るということはありません。

ここに来るとシンと静まり返っており、不思議な雰囲気が辺りに漂っています。

境内はとても広く、鳥居から本殿まで、結構な距離を歩きます。

本殿近くまで車で行くことは出来ますが、雰囲気を味わいたいなら徒歩がお勧め。

鳥居の前に設置された狛犬。威厳があります。

鳥居からずっと先まで見通せるのですが、鳥居と両脇にある木々のせいでしょうか、吸い込まれそうな感覚に陥ります。

鳥居を抜けて車を走らせていると、昨年の台風の影響でしょう、倒れた木が大量に置き捨てられていました。

車で約2分程で拝殿へと続く階段前に到着。

駐車場は分からなかったので、近くの空きスペースに駐車してから向かうことに。

手水舎。

大荒比古神社と書かれた看板の横に御神木があります。

雷で打たれたのか、中は空洞になっています。

七川祭(例祭)

拝殿。

本殿。

大荒比古神社の祭神は豊城入彦命(とよきいりひこのみこと)、大荒田別命(おおあらだわけのみこと)で、佐々木氏ゆかりの四神で式内社です。

式内社とは、延喜式神名帳に記された神社のことで由緒ある神社です。

5月4日に七川祭という例祭が催されるのですが、特殊(?)な祭です。

奴姿で的十二基と樽二振りの「奴振り」、流鏑馬一頭と役馬八頭による競馬が奉納され、神輿渡御や傘鉾行列が行われる、湖西地方最大の祭です。

「奴振り」は県選択無形民俗文化財に指定されています。

まだ見た事がありませんが、広い境内に人がたくさん押し寄せるそうなので、さぞ壮観でしょう。一度は見てみたいですね。

社務所。

御朱印を貰おうと思ったのですが、たまたま人がいない時間帯だったようで、御朱印を頂くことは出来ませんでした。

遺跡と塚

大荒比古神社の周辺には遺跡と塚があります。

本堂谷遺跡(井野口館)という名の遺跡には、堀と土塁に囲まれた曲輪群が残っています。

天台寺院の大宝寺の坊院跡を利用していることが指摘されていて、織田信長が攻めてきた時に清水山城の出城として機能していたのではと推測されています。

土嚢らしいですが、自然と完全に一体化されていて、よく分かりませんでした。

道らしい道がないので、どこを歩けば良いのか分かりにくい。

もっと奥にも行けそうだったのですが、止めました。というのも、違和感のある雰囲気を感じたからです。

パワースポットで感じるようなものではなく、どこか不気味な感じです。そういう所へは行かないのが賢明です。

境内の一角に立札があるのですが、そこには鬼塚(大人塚)と書かれています。

平安時代の長保年間(999年頃)に、若狭の山中に大盗賊が住み着き、略奪の限りを尽くしていました。

近隣の人々から恐れられていて困っていたところに、法求と呼ばれる人が勅命によってその大盗賊の首を討ち殺し、その首を神社の境内に埋めたと伝えられています。

後に法求は出家して、檜木原というところに大法山花山寺をつくって住んだと言われています。

建武二年(1335年)の大地震によって現在は花山寺はありませんが、土堀や井戸、出入口が残っています。

塚ということもあって、一緒に行った生徒は写真を撮ることを躊躇していましたが、私はお構いなく写真を撮りました。

すると安心したのか、生徒も一枚パシャリと撮りました。

アクセスと地図


JR:新旭駅で下車し、徒歩25分ほど。

バス:新旭駅から西循環線バスに乗り、「井ノ口」で下車。徒歩10分ほどで着きます。

駐車場:無料。参道が広いので駐車できるスペースはあります。

境内にも駐車できますが、枠が見当たらないので、迷惑にならない所に駐車しましょう。

拝観時間:拝観自由。

定休日:年中無休。

電話番号:0740-25-2200

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