六甲アウトドアステーションフォトン~吹雪に負けないBBQ~
悪天候の活動にテンションが上がるひだち教室長の安藤です。
2月に宿泊活動を開催。
その際、宿泊施設として利用したのが、
六甲アウトドアステーションフォトン。
今回はフォトン情報と、フォトンでの出来事の詳細をお話しします。
Contents
冬の宿泊活動
冬に宿泊活動をするのは恒例です。
大学生は試験さえ終われば時間がある。
中学生以上も3学期の定期試験は1回だけ。
ということもあって、宿泊活動をするにはちょうど良いです。
今回の宿泊活動は、ある生徒に全行程の作成を一任。
全体的に凄く悩んだそうで、宿探しは特に苦労したそうです。
苦労した分、フォトンを見つけた時の喜びは大きかったとのこと。
六甲アウトドアステーションフォトン情報
フォトンは、非常に便利な所に店を構えています。
六甲山のケーブルカーの終着駅から徒歩6分。
大きな荷物を持っていても頑張れる距離。
道路から外れた所にフォトンはあります。
小さな門には「WELCOME」と書かれた看板があり、それを目印に向かいます。
門からは建物が見えないので、見えるまでは少し不安でした。
建物が見えた時は、皆ホッとしたのが印象的です。
一応ゲストハウスですが、ゲストハウスらしからぬ雰囲気を漂わしていました。
木々に囲まれ、車の音も一切ないので、実に静か。
心が癒されますね。
温かみのあるリビング
扉を開くと、3人のスタッフさんが出迎えてくれました。
感じの良いスタッフさん達。
そんなスタッフさんだからでしょうか、リビングは広くて温かみがあります。
最大収容人数が18名。
飲食はリビング限定なので、18名が一度に座れる仕様になっています。
生徒達はリビングに少し感動した後、自分自身で宿帳に記入しました。
一番上には、行程表作成の責任者である生徒が記入。
普通なら、引率者の私が書くべきでしょう。
でもあえて私は一番上に書きませんでした。
何故なら、生徒に責任を負わせるなら、細部まで責任を負わせるべきだと考えるからです。
人は責任を感じながら行動を起こすという経験を積むことで、大人な意識へと移ります。
そして、自立心へと繋がっていきます。
生徒も私の想いを感じ取っているのか、躊躇なく一番上に名前などを記入しました。
私は生徒のそんな姿に感動を覚えました。
なんせ、年長時から指導・支援をしている生徒だから。
ベッド争奪戦!
部屋には二段ベッドと布団が用意されてました。
普段二段ベッドを使用することのない生徒達。
人気なため、じゃんけんをして決めました。
それぞれ場所が決まってから、シーツを敷いていきます。
ベッドを使用することになった生徒は、比較的楽に敷けます。
とはいえ、上段の生徒は少しやりずらそうでした。
床で寝る生徒達は、まずは分厚いマットレスを2枚敷きます。
何故分厚いマットレスを2枚も敷く必要があるのか?
夜になると、それだけ床が冷えてくるからでしょう。
生徒達はその意味を理解していなかったので、理由を説明しました。
こういったことも学びですね。
まさかのサウナにビックリ!
ゲストハウスはだいたいシャワー室。
お風呂を設置している所はあまりないかな。
フォトンもシャワー室でした。
ただ一つ違ったのは、小さなサウナ室が設置されていたこと。
これは驚きです。
温度設定は42度ほどなので、本格的なサウナとは違います。
でも、じんわりと汗をかくので、長時間入れます。
サウナに入ってからシャワーを浴びるのは最高でした!
テラスで食事は無理だった
天気予報では、晴天で降雪はないはずでした。
ここは山の中なので、天気は変わりやすい。
時折、吹雪きました。
スタッフはテラスで食事をするための準備をしてくださっていました。
さすがに寒すぎて、生徒は無理と判断して室内で食事をすることになりました。
テラスで食べたかったです。
火起こしに大苦戦
室内にはカセットコンロとフライパンが一つだけ。
それだけだと肉を焼くのに時間がかかる。
そう判断した生徒達は、テラスにあるBBQコンロを使用することに。
まずはマッチを使って紙に火をつけます。
生徒達はマッチを使うことがあまり経験ありません。
マッチに火をつけること自体に苦戦しました。
それでも、何度かやっていく内にコツを掴みます。
次に困ったのは、紙のどこに火をつければ良いか分からない問題。
火は下から上に上がっていきます。
それが分からないため、紙の上部につけようとして失敗。
そんな事を何度か繰り返していたので、私は教えました。
今年BBQをしたら、火起こしからさせないといけないですね。
吹雪きの中のBBQ
何とか炭に火がついた。
安堵した生徒達に試練が訪れます。
ビックリするぐらいの猛吹雪に見舞われたのです。
思わず笑いが出るほどの雪。
その雪も変わっていて、発泡スチロールみたいな感触でした。
そんな悪条件の中、焼く係を任された生徒達は頑張りました。
生徒達は大変だったでしょうが、私は非日常体験を出来て良かったと思っています。
室内でヌクヌク料理
時間短縮のため、豚肉等を焼く係は室内でフライパンを使って焼きました。
外の生徒達は寒い中頑張っているのに対し、室内は暖かい。
生徒達から文句の一つでも出るかと思ったのですが、それはなかったです。
どうやら、外の方が刺激があって面白かったとのこと。
反対に、室内組は順調に進み過ぎて物足りない感じ。
時折、室内組は外の様子を見に来て、
「手伝おうか?」
と、言っていました。
チャレンジして答えを知る
生徒:「油を引かずに鶏肉を焼いて良いの?」
生徒は私に尋ねてきました。
私:「さあ?どうなんやろ?」
それを聞いた生徒は、スマホで調べます。
でも、明確な答えは書いてなかったようです。
私:「自分で試してみたら良いやん」
私:「それで失敗しても食べれば良いだけ」
私:「経験して、失敗して学んでいけば良い。ひだち教室はそういう所」
生徒:「いいの?」
生徒は失敗は良くないと思っていたので、私の言葉に驚いていました。
こうして、生徒は勇気を出してフライパンに鶏肉を投入しました。
チャレンジした上での学びは忘れにくいです。
常識を覆してこそ楽しめる
BBQ=焼肉。
そのように考える人は多いと思います。
そんな固定観念を、生徒達には捨てて欲しいと思っています。
だから、あえて鍋セットを買いました。
生徒:「BBQなのに鍋て・・・」
そんな言葉を聞かれました。
しかし、担当した生徒は作っていく内に「これもアリやな」
と、思うようになりました。
出来上がった料理はとても美味しかったです。
多少冷えてしまった物もありましたが、生徒達は大満足。
鍋が良いアクセントになっていました。
生徒だけの晩酌
食事と入浴を終えた生徒達。
22時を過ぎていました。
4人の生徒達は、おもむろにリビングに行きました。
私は様子を見に行くと、生徒達は晩酌をしていたのです。
勿論、未成年はお酒は飲んでいません。
1人だけ缶チューハイで、他の生徒達はジュース。
つまみを食べながら、お酒やジュースをチビチビ飲む。
そして、雑談をする。
私はその光景を見て、とても嬉しかったです。
私がいなくても、生徒達だけで雑談をしている。
ごく普通の光景かもしれません。
でも、発達障害のある人にとっては、それがなかなか難しい。
だから嬉しいのです。
ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にし、新しいことにもチャレンジしてもらいます。活動を通して、責任感やチャレンジ精神を養えるようサポートも行っています。
活動に関するご質問、お問合せもお気軽にどうぞ。
>>>お問合せフォームへ
アクセスと地図
六甲ケーブル線:六甲山上駅から徒歩6分。
駐車場:なし。近くに駐車可能なスペースがあります。
チェックイン:16:00~22:00
チェックアウト:8:00~10:00
Wi-Fi:あります。
定休日:なし。
電話番号:078-891-0488
宿泊料:1部屋で14850円※時期によって変動
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