夏のサイクリング
夏期特別プログラムの一つ、60㎞サイクリングを行いました。
大阪~京都も候補として考えていましたが、今年は酷暑ということもあり、ある程度道を知っている南湖を一周することにしました。
南湖をサイクリング
今回自転車をレンタルした店は大津京駅近くにある「サイクルベースあさひ 西大津店」。
開店時間の10:00前に店に着くと、「店休日」と書かれた貼り紙が貼られていたので少し焦りましたが、今日店がお休みというわけではなかったです。
自転車がズラリと並んでいて、お手頃価格なものもあれば、高級な自転車もありました。
教室用に買いたいところですが、外に駐輪していると盗まれる可能性が高いので、買えません。
手続きを済ませると、クロスバイクに初めて乗る生徒は練習をしました。
その間、私は持参したスピードメーターを取り付けようとすると、店の方が取り付けてくださいました。
ありがたいことです。
酷暑なので熱中症にならないよう、しっかりと水分と塩分をとるようにと念押しされ、見送られながら出発!
コース
大津京から出発して琵琶湖大橋を渡り、ぐるっと時計回りに琵琶湖(南湖)を走ります。
琵琶湖沿いを一周すれば45㎞程ですが、いくつか観光スポットにも寄るので、総距離は60㎞以上になります。
今回参加した生徒は単純に走るだけでは嫌がるタイプなので、目的をいくつか設定しました。
観光地を巡りながら、滋賀県のB級グルメを堪能するというもの。
生徒にはそのように伝えましたが、私としては、生徒の自己肯定感や自信を高め、しんどさに対する耐久力の基準を上げることが目的です。
第一の目的地はピエリ守山。サイクルベースあさひから16㎞、所要時間は約1時間。
まあまあの長さです。
生徒は初めての場所と自転車操作にまだ慣れていないということもあり、不安そうにしていましたが、徐々に慣れていきました。
私はその都度進むべき道を指示していましたが、生徒としてはどこの道を進んだら良いのかはっきりと分からないため、不安から何度も私に確認してきました。
そんな時、ぐるっとびわ湖サイクルラインという看板を見つけて、ここに書かれた矢印方向に進めば良いと分かると、安心したのか私に確認する回数が一気に減りました。
琵琶湖大橋へ向かう途中に、浮御堂で一休み。
体力的にはまだまだ余裕の生徒は早く行きたかったようですが、熱中症の危険もあるので、しっかりと水分と塩分を補給してもらいました。
琵琶湖大橋を渡る前に道の駅で小休憩。
琵琶湖大橋の上りは本当にきついです。私は途中で自転車から降り、押しながら上りましたが、生徒は自転車に乗ったまま上りきりました。すごい体力です。
橋のてっぺんに着くと、私を待つことなく一気に坂道を下って行きました。
ここで最高速度である時速42㎞をたたき出したのですが、初めての感覚(快感)にとても気持ち良くなった生徒は、ピエリ守山の看板に気が付くことなく、そのままピエリ守山を通り過ぎてしまいました。
こんなに大きな看板を見落とすって、快感に酔いしれすぎです(笑)
涼しい所で熱中症予防
熱中症にならないために、水分と塩分は欠かせません。
生徒は麺類と思ってラーメン屋の前で並んでいましたが、熱中症の危険性が突然頭をよぎり、急きょ塩分をたくさんとれるマヨネーズたっぷりのカツ丼を注文しました。
さらにから揚げも注文。
身体の外だけでなく、内からも冷やす必要があるということで、「世界で2番目に美味しい焼きたてメロンパンアイス」でメロンパンアイスも注文しました。
このメロンパンアイスは見た目以上にお腹にたまるデザートです。
食べ終えてから生徒は「食べ過ぎた」と、お腹を抑えなから駐輪場に向かいました。
はっきり言って食べ過ぎですが、そのおかげ(?)で生徒は活動中に熱中症で苦しむことはありませんでした。
おすすめの銭湯
次の目的地は烏丸半島。
烏丸半島内にある琵琶湖博物館でブラックバス丼を食べるのが目的です。>>>琵琶湖博物館の記事
あれだけ食べた後で食べられるか心配でしたが、とりあえず向かいました。
烏丸半島は綺麗な景色を見られ、巨大な風車も人気だったのすが、昨年撤去されてしまいました。
生徒に見せてやりたかったです。
運動している内にお腹が減っていたら食べるということでしたが、琵琶湖博物館に着いてもお腹がすくことはなく、結局ブラックバス丼は食べられませんでした。
守山市にある温泉「ほたるの湯」が次の目的地。
烏丸半島からほたるの湯までは8キロ。時速15㎞で進めたら約30分程で着きます。
余裕と思っていたら、かなりきつかったです。
というのも、道中日陰がなく、直射日光を浴び続けたからです。
体力に自信のある生徒もさすがにこたえていました。
それでもなんとか無事に着きました。
ほたるの湯は今年リニューアルオープンしたそうで、昨年にはなかったお風呂がありました。
お勧めは高濃度炭酸泉。
炭酸が体内に入り込むことで、身体の痛み、肩こり、腰痛、ひざ痛などが和らぎます。
体中に気泡がつき、それをなぞると身体に文字を書けるので、子供はとても楽しめると思います。
弱っている箇所はチクチクした感覚がありますが、しばらくすると治まるので、効いていると実感できます。
敵は炎天下だけじゃない!
銭湯に入り、体力と気力は回復しました。しかし、ここからが本当の勝負です。
目的地の滋賀県南郷水産センターまでは18キロ。所要時間は1時間20分。
この炎天下の中を1時間以上走るのはかなり堪えます。
さらに、道に迷いまくりました。
ナビを使っても、よく分からない道を示すので10分以上時間をロスしました。
順調に進んでいたら、突然反対車線に渡らなければ歩道がないというのが何回もありました。
横断歩道を探しても近くにないケースもあり、その度に自転車を持って歩道橋を渡りました。
自転車自体は軽いですが、気持ち的にかなり滅入りました。
南郷水産センターまでの景色は綺麗です。時間に余裕があれば楽しめたのでしょうが、いかんせん時間がありませんでした。
17:00までに着かなければ、南郷水産センター近くにある「水のめぐみ館」内のゲリラ豪雨体験ができないからです。
ひたすら自転車をこぎました。しかし、心は焦るものの二人とも足が動かず、スピードが出ません。
平均時速15㎞が理想なのに、13㎞にまで下がりました。
「みずのめぐみ館」に着いたのは17:05。ゲリラ豪雨体験施設は閉まっていました。
目的を達成できず、生徒は何とも言えない表情をしたのが印象的でした。
敗因は何のかと生徒に訊くと、「あの10分間の迷子やな」と冷静に答えました。
気を取り直して、ゴールである「サイクルベースあさひ」に向かうことに。距離は12.5㎞。所要時間は約50分ほど。
先ほどよりも距離は短いですが、途中で私の身体が悲鳴を上げました。
膝裏に激痛が走ったのです。
足を曲げても伸ばしても激痛が走り、とてもペダルを漕げる状態ではなくなりました。
足に水をかけて冷やしたりしましたが、一向に治る気配がありません。
塩分と水分が足りないとそういう症状が出ると生徒は教えてくれましたが、言い方が冷静過ぎて心配してくれているのか分からず、少し残念に思いました。
しかし、しばらく行動を見ていると私を気に掛けてくれる様子が明らかに増えたので、実は心配してくれているのだと分かりました。
人を心配する心があってホッとしました。
一時間半以上かけて、何とかゴール出来ました。
走行距離63㎞。一日で走った距離で言えば、びわいちに継ぐ長さです。
生徒と私はハイタッチして互いをたたえ合い、今回の60㎞サイクリングを終えました。
最後に感想を訊いたところ、「最初は楽しかったけど、だんだんしんどくなってきつかった」とのこと。
しかし、表情を見るとげんなりした感じではなく、むしろ達成感の表情でした。
自己肯定感と自信が高まったという手応えがあります。
しんどさに対する耐久力の基準が上がったかどうかは、バイトを始めた時に分かると思います。
サイクリングは子供の成長に本当に良いな~と、今回も満足して終了です。
さて、今回はトラブルがたくさん起きましたが、特性故のトラブルもありましたので、解説と私なりの分析についての記事を後日書きたいと思います。
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