魚のさばきかた教室~初心者にはガチ過ぎてビックリ!~
料理教室で魚をさばいたことのあるひだち教室長の安藤です。
生徒達と何度か海釣りをしたことがあります。
釣った魚を誰がさばいたのかを後日尋ねると、1人を除いて親がやったとのこと。
それを聞いた私は、生徒達自身でさばけるようになって欲しい。
そう思うようになりました。
そんなある日、魚のさばき方を教えてくれる方をネットで発見。
これは体験させなければと思い、申し込みました。
今回参加した生徒は、社会人、中学生、小学5年。
全員共通しているのは、包丁に慣れているという点。
家で料理をする機会が多い生徒達です。
Contents
魚をさばく体験の魅力とは?
魚をさばく体験の魅力は何か?
それは生徒達へのねらいとも重なります。
・自信がつく
・新しい世界を体感できる
・包丁の扱い方を学べる
・本当の食育を学べる
・五感を養える
・お互いを共感し合える
・達成感がある
・家庭で手伝いをする意識が高まる
・お片付けの必要性を知る
成長の場として、非常に魅力的な体験と言えます。
魚のさばき方教室スタート
魚のさばき方を指導して頂いたスタッフは、西日本さかなのさばき方研究所に所属されています。
テレビにも出るほど有名な方。
これまで、1000人以上もの人を指導してきた猛者です。
有名な方ですが、生徒達に気さくに話しかけてくださいました。
クレオ大阪東という施設内にあるキッチンスペースで開催。
私達以外に2名受講者がいました。
午前にも指導されたらしく、部屋内には魚の匂いが漂っていました。
気合いを入れる生徒と不安の強い生徒
生徒達の様子を見ていると、心情に2パターンあることに気が付きました。
「さあ、やるぞ!」といった、楽しみにしているパターン。
もう一つは、「何をさせられるんだろう?」といった、不安に襲われているパターン。
因みに私は後者のパターンだったと思います。
予想よりも大きなアジにビックリ
用意された魚はアジ。
それを聞いた私と中学生は小さいのをイメージしました。
昨年、海釣りでアジを釣った時は10~15cmほどだったから。
ところが、出てきたのは20~30cmはあるアジが10尾。
私と中学生の生徒は凄く驚きました。
生徒:「海釣りの時よりも大きい・・・」
スタッフ曰く、朝の市場で交渉して大きいのを仕入れたとのこと。
さすが、顔の広いスタッフです。
自己紹介を済ませた後、魚の鮮度の見極め方についての説明が始まりました。
学校では習わないことばかり。
まさに目から鱗状態で、凄くためになる知識を得られました。
寄り添いながらの指導
1人につき、2尾あてがわれました。
一つは練習用、もう一つは1人でやる用です。
1尾目は手取り足取りで教えてくれました。
生徒の包丁を持つ手に手を添えて、一緒にアジを切ります。
見て学ぶよりも、体験させて学んでもらうという方針。
包丁に慣れているとはいえ、魚をさばくのは初体験の生徒達。
どこに沿って切るべきか分からないので、学ぶべきことが沢山ありました。
工程が多すぎて、一度で全てを記憶することは不可能に近い。
それはスタッフも分かってます。
まずは安全に体験することが大事。
骨抜きは面倒な作業と知る
アジを2枚におろすと、骨抜きを使って骨をとっていきます。
この作業は実に面倒くさい。
とるべき骨は沢山あり、視覚だけでは骨が残っているかは判断できません。
指の触覚も非常に重要です。
感覚鈍麻があったりすると、苦労するでしょう。
骨抜きは集中力を要し、地味で神経を使う作業です。
長い時間やるので、生徒達の身体は固まってしまいました。
骨抜きが終わると、一度まな板を洗います。
この工程があるのは実に助かりました。
固まった身体をほぐすのに丁度良かったから。
1人でチャレンジ
2尾目は、習ったことを思い出しながら、1人でさばきます。
無謀なチャレンジかもしれません。
でも、スキルとして獲得するには、1人でやりきったという経験が必須。
それを分かってのことでしょう。
スタッフの方針に共感するものがありますね。
とはいえ、全て記憶している生徒はいません。
少しずつ思い出しながら、魚を切っていきます。
間違ったところは、スタッフが教えてくれたり、一緒にやってくれました。
スカウトされる生徒
生徒達は包丁に慣れているということもあり、スタッフからお褒めの言葉を何度もかけられていました。
そんな中、凄く褒められたのが小学5年の生徒。
スタッフ:「このままスカウトしたいわ」
そう言うほど絶賛していました。
というのも、包丁を怖がる様子がなく、大胆な包丁さばきが出来ているから。
小学5年でこのレベルに達しているのは、実に稀有なことだそうです。
生徒が褒められている様子を見ると、私まで嬉しくなりました。
盛り合わせて実食
刺身の魅せ方というものがあるらしく、盛り付け方も教えてくれました。
そして、実食。
新鮮な魚なので、とても美味しい。
中学生の生徒は一口食べると、実に良い笑顔をしました。
頑張った自分へのご褒美ですね。
片付けもしっかり指導
片付けまで指導するってのは素晴らしいと思いました。
家庭では、作って食べるだけではありません。
片付けもあります。
それら全てを体験してこそ、責任感や自立に繋がります。
非常に内容の濃い時間を過ごせた生徒達。
あっという間の3時間でした。
いずれ他の生徒達にも体験させようと思います。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。