小学生による溶接体験~器用と度胸が強みになる~
屋内体験で、溶接体験以上に刺激的な活動はないと思っているひだち教室長の安藤です。
前回は別グループが溶接体験をしました。
>>>溶接体験の記事
職人の世界を体験できた生徒達は終わってからも、余韻に浸っていたのが印象的でした。
そんな体験を他の生徒にも体験して欲しいと思い、今回は小学生限定のグループで行ってきました。
参加したメンバーは、小学6年のA君と同じく小学6年のI君です。
Contents
小学生版溶接体験
今回もドリーム製作所にお世話になりました。
私は久しぶりですが、生徒達は初めて見る工場(工房)は異世界といった感じ。
小学生限定ということもあり、前回の大学生グループとは実施できる工程が違います。
その辺りを考慮して、スタッフは準備をしてくださいました。
中級作品の工程は下記のようなもの。
・設計図を作る←小学生には難しく、時間もかかるのでカット
・鉄の棒を切断
・鉄の棒を組み立てるための鉄枠を床に設計
・鉄枠を溶接
・鉄枠に鉄の棒をはめて溶接し、鉄の脚にする
・鉄の脚に防サビスプレーをかける
・木の板に鉄の脚をはめて完成
前回のグループは2時間の予定が5時間もかかったので、私は内心ドキドキしてました。
先に結果を言うと、今回は2時間半ほどで完成。
設計図作りがないのと、生徒達の器用さが発揮されて順調に進んだのが要因です。
鉄棒切断は安全第一
鉄の棒を切断するのは、安全第一で進めました。
火の粉が大量に舞う切断機を使いたかったのですが、小学生には危険とのこと。
自動切断機とはいえ、セットは人間の手で行う必要があります。
書かれた線と刃が合うように調整するのは、意外と神経を使います。
自動とはいえ、生徒達は切断した瞬間は驚いていました。
A君「おお~、切れた」
I君「びっくりした~」
鉄の棒を切断したら、次は溶接の練習です。
イメージと違うことにビックリ!
溶接用のマスクを装着した生徒達は、せわしなく動き回ります。
ドキドキしているのが分かりますね。
スタッフは溶接の見本を見せてくださいました。
生徒達は大きな音が出ると思っていたようで、耳を塞ぎました。
同時に、マスク内が真っ暗になって驚いていました。
イメージとは違っていたため、二人とも「???」といった表情が印象的でした。
A君、I君の順番で溶接練習をしました。
3秒間溶接をし続ける必要がありますが、その感覚を獲得するまでに時間がかかります。
A君は一番手ということもあり、その感覚を獲得するのに多少時間がかかりました。
I君はA君の様子を見て学んだようで、苦戦する様子はありませんでした。
二人に共通していたのは、溶接を怖がる様子がほとんどなかったこと。
前回のグループは結構怖がっていたので、年齢は関係ないんだな~と思いました。
イメージを現実に起こすのが難しい!
予めスタッフが作った設計図をもとに、鉄枠作りをします。
そのためには、鉄の棒を固定するための鉄を床につける必要があります。
これが難しい。
イメージと現実をリンクするには、正確なイメージ力が必要。
二人の頭から湯気が出るのでは思うぐらい、悩み苦しんでいました。
最終的には、スタッフから教えてもらって鉄を床につけることに成功。
もしかしたら、生徒達の中では心残りの部分かもしれないですね。
器用さと度胸があれば容易にできる!
溶接は実にスムーズに進みました。
A君は時折3秒ルールを忘れてしっかりと溶接できていないことがありましたが、許容の範囲。
I君はスタッフからお墨付きをもらえるほど上手かったです。
前回のグループは溶接だけで1時間以上かかったことを思うと、素晴らしいですね。
A君もI君も明らかに器用。そして、度胸がある。
私もスタッフも、安心して見守ることができました。
経験して学ぶ
組み立ては簡単。
とはいえ、鉄枠で立つ理屈が分かればの話。
二人はどうすれば2枚の板が立つのかを、試行錯誤して組み立てました。
これも経験ですね。
鉄枠に錆防止スプレーと塗装スプレーを吹きかけます。
スプレーに触れる機会があまりないので、二人にとっては新鮮だったようです。
吹きかけてから乾燥させ、紙に包みます。
鉄枠を紙で包み、ハンディ型のテープカッターを使ってテープをはります。
予想通り生徒達はハンディ型テープカッターに大苦戦。
現場でよく使われるテープカッターは、家庭で使われるテープカッターとは違います。
どこからテープが出るのか、刃をどのようにして利用するを理解しないと上手く貼れません。
二人で協力しながら、あれやこれやと言い合いながら貼っていました。
大人になったら使う可能性もあるので、またハンディ型を使う機会を作りたいと思います。
溶接体験は実に学びの多い体験です。
小学生でも安全に出来るので、学校の授業に取り入れても良いと個人的には思います。
また、こんな刺激的な体験をしたいですね。
ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にしつつ、自信に繋がる活動も行っています。また、高難易度の物を作ったりと、自分の可能性に気がつく機会も沢山ご用意しています。
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