溶接を体験~職人の凄さを体感して~【大阪府八尾市】

未知の世界に触れて驚く生徒達を見るのが好きなひだち教室長の安藤です。

生徒の年齢が上がると、活動内容もよりレベルの高い事ができます。

今回はそんなレベルの高い活動をしました。

それが溶接体験。

溶接体験に参加したのは以下のメンバー!

スーパーのバイトに勤しむイケメン。自動車教習所に通うE君(大学生)

自動車の免許を取得。次なるステップのために準備を進めているF君(大学生)

卒業研究が終わりホッとするのも束の間、就活に勤しむK君(大学生)

初心者歓迎のドリーム製作所情報

関西で溶接体験をしている所はほとんどありません。

私の知る限り、関西では二ヶ所ほど。

常時溶接体験を受け付けているとなると、今回お世話になったドリーム製作所だけ。

ドリーム製作所はテント製作が主な仕事。

テント製作の工程で溶接をしているそうです。

将来はキャンプ場を所有することが目標とのこと。

明確な目標があるって良いですね。

八尾市にある工場地帯の一画に、ドリーム製作所の工場はあります。

正直言って、私達は外観を見た時は驚きました。

私:「普通の工場やん」

E君:「ホントにここなん?」

工場内に一歩入ると、今まで感じたことのない雰囲気が漂っていました。

生徒達も初めての雰囲気にソワソワ。

指導してくださった方はドリーム製作所の代表者。

とても気さくな方で、生徒達も喋りやすかった様子。

参加者の中に不器用な人がいると事前に伝えていたので、配慮もしてくださいました。

体験をこれから考えている人は、安心してください。良い人です。

生徒達は自己紹介を済ませ、さっそく溶接体験に取り掛かりました。

近畿で唯一の常時開催型ワークショップ

溶接体験は初級、中級、上級とあります。

初級は、サクサクっと溶接を体験したい人向け。

中級は、ガッツリと物を作りたい人向け。

上級は、本気で溶接を学びたい人向け。

生徒達は中級をすることにしました。

中級の作品工程は下記のようなもの。

・設計図を作る

・鉄の棒を切断

・鉄の棒を組み立てるための鉄枠を床に設計

・鉄枠を溶接

・鉄枠に鉄の棒をはめて溶接し、鉄の脚にする

・鉄の脚に防サビスプレーをかける

・木の板に鉄の脚をはめて完成

工程は多いですが、スタッフ曰く、2時間もあれば出来るそうです。

先に言っておきます。生徒達は完成するまで5時間かかりました。

体験を考えている人は、時間に余裕をもたせた方が良いです。

こだわりの設計図作り

設計図作りは、こだわらなければ小学生レベルの知識で問題ありません。

メジャーなどを使いますが、スタッフのサポートもあるので安心です。

文系のF君は苦手な分野ではありますが、20分ほどで描き終えました。

E君とK君は理工学部ということもあり、細部までこだわりました。

大学で使用しているアプリを使いながら、緻密に描いていきます。

「制限定理」という謎のワードが二人の間で飛び出たりして、私とF君は首を傾げました。

二人が描き終えるのに1時間を要しました。

時間はかかったけど、学んでいることを活かしている姿を見て、私は密かに泣きそうになりました。

成長した姿を目の当たりにしたからです。

恐怖の電動のこぎり

電動のこぎりで鉄の棒を切るのは、とても怖かったです。

大きな音と前方に火花が飛び散る様子は恐怖でしかありません。

生徒達はとてもビビッていました。

ところが、何本も切っていると慣れていきます。

F君の上達と慣れは目を見張るものがありました。

最初は切断するのに2分以上かかっていたのに、後半は切断するのに15秒ほどでした。

怖い人のために、もう一つの電動のこぎりも用意されています。

自動で切断され、火花も全く出ません。

E君は手動の電動のこぎりはどうしてもダメだったので、こちらを選択しました。

選択肢が他にもあるって良いですね。

自分の感覚を信じるのが溶接のコツ

目を保護するために、溶接用のマスクを装着します。

見た目はゲーム「HALO」の主人公。分かる人はご連絡ください(笑)

マスク内は真っ暗かと思いきや、普通に見えます。

強烈な光が発せられるとマスク内の機器が感知し、突然真っ暗になって目を保護します。

このハイテクにはかなり驚きました。

真っ暗と言っても、溶接時の強烈な光は薄っすらと見えます。

薄っすらなので、ちゃんと溶接できているか分かりづらい。

そこで大事になってくるのは下記の能力。

・イメージ力

・聴覚と触覚

ちゃんと溶接しているかを把握するにはこれら能力がとても重要。

体験したからこそ気づけました。

1500度という高熱なので怖さもあります。

しかし、グローブなどの防具をつけたら安全です。

鉄枠の設計を床に描く工程と鉄枠を溶接する工程は、非常に時間がかかりました。

全員が終えるのに、おそらく3時間はかかったと思います。

生徒達は頭も身体もヘロヘロになりました。

何故そんなに時間がかかったのか?

詳細は、また別の記事に書きたいと思います。

組み立ては簡単

溶接した鉄の脚に防サビスプレーをかけ、乾かします。

乾いてから、鉄の脚を木の板にはめて完成。

全員、売れるレベルの物に仕上がりました。

E君:「結構大変でした。見た目以上に大変だった。職人って凄い」

F君:「結構大変だったけど、思った以上に集中できたのが良かった」

K君:「こういうちゃんとした台を一日で作れたのにビックリ」

生徒達は苦労しながらも自分の力で作れたので、達成感は半端なかったようです。

自分の力で高難易度の物を作れたという事実は、自己肯定感や自尊心の向上にも繋がった事でしょう。

今回の活動で、色々な気づきが私の中でありました。

後日、今回の溶接体験と発達障害の特性を踏まえた考察記事を書きたいと思います。

ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にしつつ、自信に繋がる活動も行っています。また、高難易度の物を作ったりと、自分の可能性に気がつく機会も沢山ご用意しています。

活動に関するご質問、お問合せもお気軽にどうぞ!

>>>お問合せフォームへ

アクセスと地図

近鉄大阪線:久宝寺口駅から車で8分。

近鉄奈良線:若江岩田駅から車で6分。

駐車場:あり

営業時間:9:00~18:00 ※溶接体験は土日祝も可

電話番号:072-926-8738

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