三井寺力餅は大津名物として有名です【大津市浜大津】
大津市の名物と言えば真っ先に出てくるのが力餅です。その本家が教室から徒歩7分程の所にあるので、行ってきました。
三井寺力餅本家の情報
創業が明治2年という歴史ある店で、現在では大津を代表する名物として名高いです。
平成8年には、滋賀県観光土産品審査会において、一般消費者による人気ナンバーワンに選ばれました。
また、平成19年に大津で開催された全国豊かな海づくり大会では、両陛下にお茶菓子としてお召し上がり頂き、お土産としてもご注文頂いたということで、全国的に認知され、人気も盤石なものになりました。
さらに食べログベストスイーツ2013年にも選ばれ、人気と知名度はうなぎのぼりです。
そんなこともあり、観光客が訪れたら必ずといって良いほどチェックされるお店です。
そんな人気のある商品を扱っている店なのだから、さぞ豪華な店内だろうと思っていたのですが、全くの逆でした。
暖色系の電球が店内を照らしているので少し薄暗く、風格のある落ち着いた雰囲気が漂っています。
音楽が流れているわけでもないので、静かでした。
ショーケースを見ると、ズラリと力餅が並んでいます。よくよく見ると、力餅以外の商品もありましたが、ごく少数でした。
天皇陛下献上菓子と書かれた札を見ると、力餅に対する誇りと自信がうかがえます。
数々の感謝状が階段の壁に飾られていました。大津市に対する貢献度も大きいようです。
朝の7時から営業しており、こういった和菓子店にしては早い営業だと不思議に思っていました。その理由が書かれていました。
力餅は出来立てが美味しいので、その美味しさを少しでも早く味わってほしいということで、毎朝7時からできたてを用意しているのです。
朝早くに美味しいお菓子を食べて元気をつけてから出かけるというのも良いですし、出張の取引先に手土産として持っていくのも良いでしょう。本家で買ってきたと言ったら、印象が変わるかもしれないですね。
有名人も数多く来店していて、2015年には「せやねん」で紹介されたそうです。
誰が店に来たのか、気になります。
力餅の販売だけでなく、喫茶コーナーも設けられていて、出来立ての力餅を食べることができます。
抹茶付きで650円、安いか高いか分かりませんが、一息つきたい時にはちょうど良い量と価格だと思います。
ただ、出入口に近過ぎるので、あまり落ち着いて食べられないかもしれません。
最近は力餅ソフトクリームを推しているようで、力餅ソフトクリームが書かれた看板を店の外に置いて宣伝しています。
鐘を比叡山まで引きずった弁慶の怪力が由来
力餅は、あの武蔵坊弁慶が関係しています。関係しているといっても、本人は知りません。
弁慶が亡くなって数百年後に、弁慶の怪力に因んで餅を販売したのが始まりです。スマホやパソコンがない時代だというのに、それほど弁慶の名が昔から知れ渡っていたのに驚きです。
弁慶と言えば源義経の従者として有名で、学校でも教えられますが、まさか力餅という商品と関連があるとは思いませんでした。雑学として、そういう事を学校でも教えてくれると面白いのにと思ったりします。
お土産として力餅を購入して、家で食することにしました。
袋を開けると、きな粉がプラスチック容器いっぱいに敷き詰められていました。餅がきな粉に埋もれていて見えません。串の先っぽが見えなかったら、餅が入っていないと錯覚する人もいるかもしれません。
出来立ての味を味わって頂きたいという信念のもと、力餅には保存料などの添加物が一切使われていません。そのため、時間が経つと硬くなります。
餅なので柔らかいのは予想していましたが、口の中で自然と溶けてなくなるほど柔らかいです。
この食感は新しいです。いや、歴史があるから新しいというのも変ですね。
餅の食感も人気の秘密でしょうが、一般消費者による人気ナンバーワンを獲得できたのは、オリジナルのきな粉によるものが大きい思います。
青大豆と抹茶をブレンドしたきな粉は、香ばしくて、優しい甘さなので、いくらでも食べられます。
餅はすぐに食べきれますが、きな粉は大量に残ります。そこで、ヨーグルトに入れたり、ご飯にまぶしたり、そのまま食べてくださいという説明書きが袋に入っていました。
説明書き通り、そのままで食べると美味しいのですが、物足りなかったです。そして、むせます。
ヨーグルトもご飯もなかったので、牛乳に入れて飲んでみました。温めたらちゃんと溶けるのでしょうが、温かい牛乳を飲むにはまだ早い時期だったので、冷たいまま飲んでみました。
きな粉の味が台無しになり、きな粉のかたまりがダイレクトに喉にひっかかるので、しばらくむせました。冷たい牛乳でやるのはお勧はできません。
販売店の紹介
力餅のとろっとした食感は作り立てしか味わえないため、消費期限は製造から2日という短さです。
その短さ故に、遠方への配送は行っておらず、食べようと思ったら滋賀県に行くしか方法がないです。
遠方に住んでいる人にとっては、手に入りそうで手に入らない幻のお菓子と呼べるかもしれません。
また、販売店も限られています。
・浜大津本店
・名神草津PAの上り線・下り線
・琵琶湖ホテル売店
・大津プリンスホテル売店
・三井寺風月堂売店
・名神大津SA下り線
・湖の駅
たった7ヶ所でしか買えません。もし大津まで来るなら、本店に寄ってほしいと思います。
つきたてをぜひ味わってください。きっと良い思い出になるでしょう。
アクセスと地図
JR:大津駅から徒歩8分程。
京阪線:浜大津駅から徒歩1分。
駐車場はありませんが、周辺にコインパーキングがあります。
車の往来が多い所にあるので、店前には止められません。
営業時間:7:00~19:00 無休
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