卵かけめしには醤油を入れないと【京都市左京区大原上野町】

京都の大原と言えば、三千院や寂光院が観光地として有名ですが、玉子かけごはんで有名な店があります。

生の物は高確率でお腹を壊すので行くことがなかったのですが、一度は食べてみたいと思い、行ってきました。

素材が別格!元祖卵かけめし食堂はんじ店舗情報

三千院から少し離れた所に、噂の店がありました。

看板を見ると、元祖卵かけめしと書かれています。

玉子かけご飯は知っていますが、卵かけめしという言い方はあまり馴染みがありませんね。

昔は玉子かけご飯のことを卵かけめしと言ったのかもしれません。

周辺を見渡すと、昔から変わらない田舎の風景が広がっています。

仕事のストレスや人間関係で荒んでしまった心を癒してくれることでしょう。

「はんじ」と書かれた大きな提灯の側に、私ぐらいの高さ(176cm)がある狸の置物がありました。

あまり可愛くないこの狸は、おそらく相当年季が入っていると思います。

というのも、現代風ならもっと可愛くしているからです。これを見ただけで歴史を感じます。

大きな立札に大原地玉(有精卵)と書かれていて、卵かけめしに使われている卵に対する自信が溢れています。

おばあさん一人で切り盛りしているお店のようです。「おばあ」という言い方が良いですね。

昔から変わらない京都大原を体感

外観からも歴史を感じましたが、店内に入るとまさにタイムスリップした気分を味わえます。

電灯も時計も暖房器具も全てが古い。いや、むしろ懐かしいです。まさにTHE昭和。

昔使われていた広告でしょうか、店の端っこの方に置かれています。

物を大切にするタイプか捨てることができないタイプなのか、どちらでしょう?

11時少し前に店に入り、11時になると柱時計が鳴りだしました。

ボーンボーンという音と響きは、母親の実家に遊びに行った時によく聞いた柱時計の音と全く同じで、とても懐かしかったです。

竹細工の電灯。温かみのある色で、ホッコリします。

これまた懐かしいタイプのストーブ。

上でヤカンを置いて沸かしているのが良いですね。子供の頃に、ストーブの上でサツマイモを焼いて食べたのを思い出しました。

こんな記憶を思い出したのは、一体いつ以来でしょうか。40代以上の方は昔話に花が咲くこと間違いなしです。

芸能人も多数来店されているようですね。

黄身が濃い色をした地玉子(有精卵)料理を紹介

おしながきを見ると、ごはん定食、うどん・そばセット、単品の卵かけごはんだけです。

卵かけご飯は並は400円、大(卵2個)は600円です。

テーブルには落雁と思しきお菓子が置いてあり、一粒食べてみるとすぐにシュワっと口の中で溶け、少し甘かったです。

バクバク食べる物ではないですが、食後の口直しに良いかもしれません。

ごはん定食 並 700円 大 950円。

卵かけごはん、汁物、漬物、小鉢が二品ついています。

見た目からして素朴で田舎ならではの料理です。お腹にはたまらないでしょうが、身体に良い定食です。

汁物の中には、鹿か猪と思われるお肉が入っていたので、おばあさんに何のお肉か訊くと、逆に「何のお肉やろね?」と訊き返されました。まさかの回答に思わず突っ込みを入れてしまいそうになりました。

うどん・そばセット 並 950円 大 1100円。

卵かけごはん、汁物、漬物、うどんorそばがついています。

炭水化物+炭水化物なので、お腹に溜まります。よく食べる方なら、このセットを注文すると良いでしょう。

卵かけごはん。

オレンジ色をした黄身は新鮮そのもので、そんじょそこらの卵と違うことが一目瞭然です。

お箸でご飯と一緒にかき混ぜるとネットリした感じが出てきました。

15年以上ぶりの卵かけごはんはとても美味しそうですが、私の心は不安のドキドキと興奮のドキドキが混ざり合っていました。

まずは醤油をかけずに一口。ごはんがぬるい!?

熱々のご飯かと思いきや、ぬるかったです。

意図的にそうしているのかと思ったら、おばあさん曰く、朝5時から炊いているから少しぬるくなったのかもとのこと。

う~ん、炊飯器の保温機能が壊れているのではないでしょうか?

卵の濃厚な味が口の中に広がりますが、ご飯を食べるには物足りません。そこで醤油を入れて、再び混ぜます。

醤油を入れると匂いが変わり、食欲が出てきました。

味も塩っけがあるので、卵かけごはんの味を何倍も高めてくれました。

素材の味を楽しむのも良いのですが、私は断然醤油を入れる派ですね。

ふろふき大根。

お出汁は薄味で、大根本来の味を楽しめます。

お腹に優しい味なので、パクパクっと食べられます。

卵かけごはんもそうですが、喉に通りやすいのでよく噛まないで飲み込んでしまうので、要注意です。

うどん。

うどんのおつゆの味が薄い!薄味思考の私の母ですら薄いと感じました。

不味くはないのですが、美味しくもなかったのが正直な感想です。

これは改良の余地ありの料理です。

アクセスと地図

市営地下鉄:地下鉄烏丸線の国際会館駅が最寄りの駅。

バス:国際会館駅から京都バスの大原行き19系統に乗車して、「野村別れ」で下車するとすぐです。

ただし、一時間に1~2本程度しかないので要注意。

はんじから三千院へは、徒歩で15分ほどの距離です。食べてから三千院で参拝するというプランもお勧めです。

営業時間:11:00~15:30

定休日:不定休。主に隔週の水曜日。

電話番号:075-744-2954

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