瀬田のしじみ漁体験は重労働【滋賀県大津市瀬田】

乗り物酔いに強いひだち教室長の安藤です。

4月に行く予定が、コロナ騒動で延びに延び、ついに先日行くことが出来ました。

生徒達もこの日を心待ちにしていて、モチベーションが高いです。

これから舟に乗り込むのはこちら!

A君(小学校中学年):明るく元気。ムードメーカー役。〈歴史って面白い〉

Bちゃん(年中さん):本好き少女。不安先行タイプだが、経験すると飛躍的に伸びる。〈好きな色はピンク〉

Cさん(短大生):保育士を目指すお姉さん。スヌーピーをこよなく愛する。〈バイトが楽しい〉

伝統漁法の瀬田しじみ漁体験情報

しじみ漁体験は瀬田町漁業組合で受け付けています。

教室(滋賀県庁近く)から30分ほどの距離なので、車で気軽に行けます。

瀬田川沿いにある漁業組合の建物はすぐに見つけられたものの、駐車場が非常に分かりにくかったです。

駐車場の案内看板はないので、事前にスタッフから聞いておくことをお勧めします。

漁業組合内は薄暗いです。

暗いのが苦手な子供は一人で入るのは難しいかもしれません。

大きな水槽があり、その中に大きなザリガニが入っていました。

最近の子供はザリガニをとって遊ぶということはあまりしないのでしょう、物珍しそうに見ていました。

喋りに特徴のあるスタッフが奥にある部屋から出てきて、ライフジャケットを生徒達に装着してくれました。

装着してから川へ向かうと、舟がたくさんありました。

その中に、長年愛用されているのが分かる小舟が浮かんでいました。

大きい船をイメージしていた生徒達は興味津々に見ていました。

私にとっては、このサイズの舟は宮崎県の高千穂峡で乗った以来です。

>>>高千穂峡の記事

何故しじみ漁体験?

滋賀県はしじみが有名ですが、滋賀県に住んでいてもしじみ漁を体験する機会はないようです。

地元のことを体験を通して知っておいて欲しいという私の考えがキッカケ。

当然、効果や学びも意識しています。

・舟の揺れを体感。

・五感を使ってしじみを知る。

・しじみ漁の難しさを知る。

・非日常を体感。

・頑張ってとったという成功体験。

・視機能トレーニング(図と地)。

実は視機能トレーニングとしての効果はそれほどないだろうと思っていましたが、実際やってみたら一番必要な能力でした。

※図と地とは、たくさんの物の中から必要な物を判別し、取捨選択する時に必要な能力。

舟に乗って出発!!

私は舟の乗り心地等はイメージできていたので平気でしたが、生徒達は初体験。

生徒達は舟の先端に足をつけた瞬間、舟が予想以上にユラユラと動くので

「きゃ~!」

「こわい~!」

「ひゃーー!!」

と怖がっていました。

こういったタイプの舟は動いている時は安定していますが、止まっていると非常に揺れます。

その揺れ方は半端なく、Bちゃんは怖くて私のズボンをずっと握っていました。

Cさんは舟の揺れに弱く、しばらくすると酔ってダウンしてしまいました。

舟に酔いやすい人は、酔い止めを飲んでおくことをお勧めします。

しじみ漁をできるスポットはJR線を少し超えた先なので、しばらく舟を走らせます。

心地よい風が全身に当たり、生徒達は舟を楽しんでいました。

途中で近江大橋の下を通るのですが、普段見ることができない光景を見て、Bちゃんは「わ~、すごい!」と喜んでいました。

重量感たっぷりの竹竿でセタシジミすくい

目的のセタシジミは、みそ汁、しぐれ煮、しじみ飯等、古くから地元の味として親しまれてきています。

そんなセタシジミを、昔ながらの伝統漁法でとります。

6mもある竹竿に小さなカゴ網を取り付け、川底に生息するセタシジミをすくいとるというもの。

長いだけでなく重量もあるので、幼児が一人で行うことは不可能。

Bちゃんはスタッフ(漁師)と私のサポート受けながら、体験しました。

川底にあるしじみをすくうには、竹竿を垂直に傾ける必要があります。

長くて重量もあるので、身体と腕が振り回され、竹竿を扱うというより、竹竿に使われる感覚になります。

すくい上げるには、船べりを使ってテコの原理で持ち上げるのですが、これがまた物凄く重い。

A君(小学生)は「う~ん!!!」と叫びながら試みましたが、無理でした。

大人でも力に自信がない人は難しいと思います。

根気のいる作業

一回にすくえる量はこの程度。私は思わず「少なっ!」と言ってしまいました。

何度かやるともう少し多くすくえましたが、労力を考えると納得がいきません。

大小様々なセタシジミ、石、別種類の貝が混在しています。

その中から、1.8cm以上のしじみを選別しないといけません。

しじみは大人の親指ほどの大きさが理想なので、生徒達は私の親指にしじみを重ねて、大きさを確認していました。

既に腐っている(?)ものもあり、それを見極めるコツは色(黒色)だと教えてもらいましたが、素人だとなかなか判断が難しいです。

1.8cm未満のしじみは原則川に戻さなければいけません。

Bちゃんは川に投げて戻していたのですが、どうやらそれが楽しかったようで、ひたすら投げていました。

A君は選別する作業が好きだったようで、真剣にしじみを探していました。

Cさんは酔いでダウンしてしまい、吐き気と戦っていました。

約40分ほどの作業で、1.8cm以上のしじみは170gほどとれました。

あれほど大変な思いをして、とれたのはこれだけ。

割に合わないと思いましたが、それをやってくれる漁師さんがいるから私達は食べられるのだと思うと、感謝の念しかありません。

しじみ漁を体験した生徒たち

しじみ漁は非日常を体験できて面白かったです。

私は竹竿の重量感は一生忘れないでしょう。

A君は腐っているしじみと食べられるしじみを見極める方法が、彼にとっては興味ポイントでした。

Bちゃんはしじみよりも、動く舟は楽しいということに気づいた様子。

Cさんは酔いが強すぎて何かを学ぶなんて余裕はなかったかな。

とれたしじみの量は少なかったですが、しじみをとれたという事の方が生徒達(A君とBちゃん)には嬉しかったようで、嬉々としてしじみを持ち帰りました。

今回体験してみて分かったことがあります。

・酔いやすい人は事前に酔い止め薬を飲んだ方が良い。

・幼児は大人のサポートを受けながらすくうことはできるが、竹竿の印象は残りにくい。

・重労働が嫌いな人には向かない。

・舟を走らせてもらう方が楽しい(頼んだらやってもらえる)。

・選別作業は視機能トレーニングとしての効果を見込めるが、難易度が高過ぎる。

上記の注意点がありますが、実に貴重な体験活動になるので、親子でやってみてはいかがでしょうか?

アクセスと地図


京阪石山坂本線:唐橋前駅から徒歩7分。

駐車場:2台駐車できます。

営業時間:8:00~17:00。

小さいお子さんや船酔いしやすい人が参加する場合は、午前中に行く方が良いです。

夕方頃になると波が高くなるので、要注意。

定休日:なし。

電話番号:077-545-0055

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