びわ湖こどもの国再び~確かな成長と初めての経験~
子供の成長を目の当たりにすると感動で身体が震えるひだち教室長の安藤です。
生徒達を引き連れ、久しぶりにびわ湖こどもの国で活動をしました。
新しいメンバーを加えた参加者はこちら!
A君(小学校中学年):明るく元気。ムードメーカー役。〈今治城に行きたがっている〉
Bちゃん(年中さん):不安先行タイプだが、経験すると飛躍的に伸びる。〈オセロや将棋に興味を持ちだした〉
J君(小学校低学年):不安先行タイプ。最近自転車に乗れるようになった。〈ユーチューバーに憧れている〉
今回はそれぞれに見るべきポイントを設定しました。
・J君の運動能力、特性、社会性等の把握
・Bちゃんの成長度合いの確認
・新メンバーであるJ君へのA君の関わり方
成長を確認できるびわ湖こどもの国
1年ぶりのびわ湖こどもの国は相変わらず人が多いです。
とはいえ、敷地が広いので混んでいるとまではいきません。
前回来た時、Bちゃんが初めての遊具を見て脱兎のごとく逃げ出したのを鮮明に覚えています。
Bちゃんはこの1年でどれほど成長できたか、私は少しドキドキしていました。
びわ湖こどもの国には多種多様な遊具があり、年齢の高い子供も楽しめる遊具があるのも大きな特徴。
そのため、成長の度合いを測るのにうってつけの施設です。
不安はどこに?予想以上に心が成長していた!
びわ湖こどもの国の象徴とも言えるナマズ。
前回訪れた時、Bちゃんは怖くて自ら中に入ることができませんでした。
私に勇気づけされてようやく入りましたが、それ以来なのでどうなるか心配でした。
が、その心配は杞憂でした。
Bちゃんは「怖くない」と言って、ナマズの口に入っていきました。
揺れる橋はBちゃんが苦手としている遊具の一つ。
前回は私に促されるまま大号泣しながら渡りました。
今回は平然とまではいかないものの、自ら渡りました。
網のトンネルも怖くて逃げだしていたのに、今回は問題なく進んでいました。
不安先行タイプは一度経験すると平気になりやすいですが、Bちゃんはまさに典型的な例と言えます。
ところが、それとは別に成長を感じられる瞬間がありました。
前回はチャレンジするどころか、近づくこともなかった高い滑り台。
私が勇気づけをする前に、Bちゃんは他の生徒達と共に滑り始めました。
正直かなり驚きました。全く予想していなかった光景だったからです。
他の生徒の影響も多少あったでしょうが、不安を感じたら絶対しないBちゃん。
不安はどこに?と思わざるをえませんでした。
他の遊具に対する不安が除去されたため、心にゆとりを持てるようになり、チャレンジしてみようという意思が芽生えたのだと推測されます。
また、この一年で様々な体験活動をしてきたことも、チャレンジ精神が芽生えた要因になったと思います。
チャレンジ精神が芽生えたということは、心が成長したと言えます。
実際、今回の活動でBちゃんが逃げ出したり、泣く場面というものは一切ありませんでした。
初体験だけどできるようになった!
J君もBちゃん同様不安先行タイプです。
それ故、なかなか新しいことにチャレンジをしにくいです。
しかし、私の自転車指導を受けて自転車に乗れるようになり、強い信頼関係を構築することに成功。
私の勇気づけがあれば頑張れるようになりました。
ターザンは子供にとって非常に面白い遊具ですが、J君は断固拒否しました。
J君:「無理!」
私:「いや、できる。だからやるで」
J君:「したことないもん!」
私:「じゃあ乗り方を教えるからやろう」
J君:「ええ~」
私:「先生はできないことはやらせない。できると思っているからやらせるんやで」
そう言うとJ君は私の指導を受けて乗りました。
一度経験したらよほど楽しかったようで、満面の笑顔で「もう一回やる」と言って自ら乗り始めました。
別のターザンは先ほどよりもスピードが出ます。
再びJ君は拒否しましたが、私の勇気づけにより乗りました。
楽しくてしょうがないといった感じで、そこから何回も乗っていました。
強い信頼関係が築かれていると、できない(やらない)こともできるようになるという良い例ですね。
トランポリンは自分一人で跳ねる分には問題がありませんが、他の子供が跳ぶと怖くて泣き叫んでいました。
Bちゃんも以前はこのトランポリンで泣き叫んでいたのを思い出しました。
そんなBちゃんは今では全く怖がることなく、怖がるJ君をしり目にピョンピョン飛び跳ねていました。
J君は怖くて動けなくなっていました。
勇気づけをしたいところですが、大人はこのトランポリンに乗ってはいけないので、見守るしかありませんでした。
J君の課題も見えました。これから色々な経験を積んでもらい、心を強くしていきたいと思います。
口喧嘩勃発からの仲良し
A君とJ君はしばらく距離がありました。
一緒に行動しているが、一緒には遊んでいない状態。
昼食時には、J君の食べ方にA君は違和感を覚えたようで何か言いたげでしたが、言えませんでした。
そんな状態がしばらく続きましたが、徐々に慣れていき、A君は思い切ってJ君を変わり種自転車に誘いました。
J君は快諾し、二人は変わり種自転車に一緒に乗り始めました。
変わり種自転車は少し操作性にクセがあり、思い通りに曲がれません。
操作を担当していたJ君は何度も植木にぶつかりそうになりました。
最初は励ましていたA君でしたが、ぶつかる回数の多さに熱くなり始めました。
ついにはJ君を厳しく叱責し、口喧嘩が始まりました。
私の介入がいるか見守っていましたが、J君のある一言で喧嘩が終了しました。
J君:「ありがとう」
A君:「うん」
A君に操作を変わったことに対して、J君は感謝の言葉を言ったのです。
そこから一気に二人の距離が縮まりました。
芝滑りなどその他の遊具でも、頻繁にコミュニケーションをとるようになった二人。
意見が合わないこともありますが、お互いの考えを言い合えるようになりました。
A君の方が年齢が高いということもあって、J君の意見をくみ取ろうという意識もみられました。
これからも、意見をぶつけ合いながら仲良くなっていって欲しいですね。
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