犬嫌いを克服する方法

ほぼ毎年生徒達を私の家に連れていき、宿泊活動をしています。参加者の中には犬が苦手な生徒もいますが、活動に参加した多くの生徒は犬嫌いを克服しています。克服するための方法をお教えしたいと思います。※人によっては、この方法では克服できない場合もあります。

犬嫌いの理由

犬が嫌いな人は意外と多いのですが、犬嫌いの生徒達に聞くと理由は様々でした。

噛みつく:尻尾をふっていたので喜んでいると思って手を出したら噛まれた。痛みもさることながら、精神的ショックも大きいようです。

動物の匂い:動物特有の匂いがダメみたいです。

食べ物の臭い:これは私も納得します。ドッグフードの匂いは未だに慣れません。

トイレの臭い:便の臭いは誰しも苦手だと思いますが、ドッグフードの種類によってはかなり臭いがキツくなるものもあります。もしかしたら、そういうのを臭ってしまったのかもしれませんね。

音:聴覚過敏がある子供にとっては結構辛いらしいです。

吠える:基本甲高い声なので、耳を塞ぐ様子を何度か見かけたことがあります。また、吠えられることで恐怖を覚えます。

生活音:犬がフローリングを歩く時に爪がフローリングに当たる音がダメなようです。

追いかけられた:これが一番多かった理由でした。遊びたいから追いかけてきたというのもあると思いますが、結果的にそれが恐怖を植え付けてしまったのかもしれないですね。

犬嫌いの人の特徴

犬を見た瞬間、身体が固まるか身構えます。

犬嫌いの生徒の様子を見ていると、身構えながら後ずさりをし、私の後ろに隠れることが多いです。

犬と仲良くなるには

犬嫌いの生徒は、出来れば犬と仲良くなりたいという思いはあります。そこで、どうにか出来ないか考えました。

事前情報が大切

宿泊活動の前に、生徒同士で話し合いの場を設けるのですが、事前情報として安藤家はどういう家なのかという情報も伝えておきます。家族構成、安藤家の就寝の時間、安藤家のルール等です。もちろん、その中に犬の情報も入れます。

以前飼っていた犬で、名前はバシュラ。仏教好きの私の母が仏教用語から命名しました。

画像を見せる、触り方を練習する

まず私がやるのは、何枚か犬の画像を見せながら、親バカな発言をして生徒の笑いをとるようにします。そして、犬には吠えるが人に吠えることはないことを伝えます。

また、触り方にも言及します。初めて触る時は手の甲を必ず匂わせてから触る、目がちゃんと見えないのでソッと触ると安心できることを伝え、実際私を犬に見立てて、触り方の練習をしました。

そうすると、生徒達も犬に対する恐怖心が少し和らぐようで、バシュラなら触れるかなと思うようになります。

犬が苦手とするものを知る

犬嫌いの人は、犬が苦手とすることを無意識にやってしまうことがあります。そのさいたることが大声を出してしまうことです。

特に小さい子供は、犬を見ると小刻みに暴れながら大声で騒ぎ出します。人間の4倍もの聴力のある犬にとって、それはとてつもない驚きです。

生徒達には怖くても大きな声を絶対上げないよう伝えました。

犬は人の態度を見ている

人の態度、行動にはとても敏感に察知するので、絶対に逃げてはいけません。逃げるとそれこそ追いかけられるかもしれません。

その点、バシュラは目が見えず察知することは出来ないので、安全です。

環境を整える

私の家に着くと、生徒達は犬とのご対面です。しかし、私はいきなり触らせるのではなく、バシュラを見るだけに留めます。犬がいる空間に慣れてもらい、緊張感を和らげる必要があるからです。そのために、バシュラは生徒達から適度に離れた場所に寝てもらうことにしました。

翌日、朝食を食べてから犬を触らせるようにします。まずは私が触り方の見本を示し、次に犬が平気な生徒に触ってもらいます。その様子を見ていた犬嫌いの生徒は少し勇気がわくようで、私に導かれながら、自分の手の甲を匂わすことに成功します。今のところ、全ての生徒が成功しています。犬が嫌いな生徒にとって、これだけでも十分な成功体験になります。

カワイイと思える環境を整える

犬嫌いでも、基本的に犬はカワイイと思っています。そのカワイイという感情がより一層高まるよう、意図的に可愛らしい場面や楽しそうにしている場面を見せます。すると、恐怖で固くなっていた思いが溶けだし、自らちょっとずつ距離を縮める様子をよく見かけました。

その後、触ろうとするかしないかは生徒しだいですが、私は初めての時は触れなくても良いと私は考えています。何故なら、次来た時は触れるようになるからです。

仲良くなったという思い出が記憶に残る

触れなくても近づけただけで、生徒の記憶の中では仲良くなったという思い出に変換されます。ある意味、記憶のねつ造なのかもしれませんが、これは良いねつ造なので、否定はしません。成功体験として記憶に残っているなら、必ず次に活かされます。

全ての犬嫌いの人に効果があるかは分かりません。しかし現在のところ、私の家に来た生徒達全て、犬嫌いを克服しています。

今飼っているクマラも吠えないタイプで、とても優しい犬です。クマラを通して、犬好きになってほしいと思います。

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