犬嫌いを克服する方法

犬が大好きなひだち教室長の安藤です。

ほぼ毎年生徒達を私の家に連れていき、日帰り活動や宿泊活動をしています。

生徒の中には犬が苦手な生徒もいます。

でも、活動に参加した多くの生徒は犬嫌いを克服しています。

今回は克服するための方法をお教えしたいと思います。

※人によっては、この方法では克服できない場合もあります。

犬嫌いの理由

犬が嫌いな人は意外と多いのですが、犬嫌いの生徒達に聞くと理由は様々でした。

【噛みつく】

尻尾をふっていたので喜んでいると思って手を出したら噛まれた。

痛みもさることながら、精神的ショックも大きいようです。

【動物の匂い】

動物特有の匂いがダメみたいです。

【食べ物の臭い】

これは私も納得します。

ドッグフードの匂いは未だに慣れません。

【トイレの臭い】

便の臭いは誰しも苦手です。

ドッグフードの種類によっては、かなり臭いがキツくなるものもあります。

もしかしたら、そういうのを臭ってしまったのかもしれませんね。

【音(吠える含む)】

聴覚過敏がある子供にとっては結構辛いらしいです。

犬がフローリングを歩く時に爪がフローリングに当たる音がダメなようです。

基本甲高い声なので、耳を塞ぐ様子を何度か見かけたことがあります。

また、吠えられることで恐怖を覚えます。

【追いかけられた】

これが一番多かった理由でした。

噛みつく以上に恐怖を植え付けられてしまったのかもしれないですね。

もっとも、犬からしたら遊びたかっただけかもしれませんが。

犬嫌いの人の特徴

犬を見た瞬間、身体が固まるか身構えます。

犬嫌いの生徒達の様子を見ていると、似たような行動をします。

身構えながら後ずさりをし、私の後ろに隠れることが多い。

中には、脱兎のごとく逃げる生徒もいました。

パニック状態になることもあるので、無理な人は本当に無理です。

犬と仲良くなるには?

ひだち教室の看板犬のクマラ。2024年現在は12歳。

犬嫌いの生徒には、出来れば犬と仲良くなりたいという思いはあります。

そこで、どうにか出来ないか考え、実践してきました。

今回はクマラを例にお話しします。

事前情報が大切

宿泊活動の前に、生徒同士で話し合いの場を設けています。

その際、事前情報として安藤家はどういう家なのかという情報も伝えておきます。

家族構成、安藤家の就寝の時間、安藤家のルール等です。

その中に犬の情報も入れます。

勿論「え~!?」と言いますが、そこで犬についてどう接するかの説明をします。

生徒達はこの説明を受け入れるかは、指導者との信頼関係の度合いによるところが大きい。

画像を見せる・触り方を練習する

まず私がやるのは、何枚かクマラの画像を見せます。

親バカな発言をして生徒の笑いをとるようにします。

また、クマラは全く吠えないことも伝えます。

実際未だに私は聞いたことがない。

触り方にも言及します。

初めて触る時は手の甲を必ず匂わせてから触る。

私を犬に見立てて、触り方の練習をしたこともあります。

面白おかしくすると、生徒達もクマラに対する恐怖心が少し和らぎます。

そうすると不思議なことに、クマラなら触れるかなと生徒達は思うようになります。

犬が苦手とするものを知る

犬嫌いの人は、犬が苦手とすることを無意識にやってしまうことがあります。

そのさいたるのが大声

特に小さい子供は、犬を見ると小刻みに暴れながら大声で騒ぎ出します。

人間の4倍もの聴力のある犬にとって、それはとてつもない驚きです。

生徒達には怖くても大きな声を絶対上げないよう伝えます。

犬は人の態度を見ている

犬は人の態度や行動にはとても敏感に察知するので、絶対に逃げてはいけません。

逃げるとそれこそ追いかけられるかもしれません。

もっとも、クマラは逆に人の行動にビビります。

ビビッて泣き出す可能性があるので、「優しく接してね」とお願いしています。

環境を整える

私の家に着くと、生徒達は犬とのご対面です。

生徒達にはいきなりクマラを触ってもらうのではなく、遠巻きに見るだけに留めます。

犬がいる空間に慣れてもらい、緊張感を和らげる必要があるからです。

そのために、クマラには生徒達から適度に離れた場所に寝てもらうことにしています。

翌日に朝食を食べてから、クマラに触れる機会を作ります。

まずは私が触り方の見本を示し、次に犬が平気な生徒に触ってもらいます。

その様子を見ていた犬嫌いの生徒は少し勇気がわきます。

勇気がわいた状態で、私に導かれながら自分の手の甲を匂わします。

今のところ、全ての生徒が成功しています。

犬が嫌いな生徒にとって、これだけでも十分な成功体験になります。

カワイイと思える雰囲気をつくる

犬嫌いでも、基本的に犬はカワイイと思っています。

カワイイという感情がより一層高まることが大事。

意図的に可愛らしい場面や楽しそうにしている場面を見せます。

すると、恐怖で固くなっていた思いが溶けだします。

自らちょっとずつ距離を縮める様子をよく見かけます。

その後、触ろうとするかしないかは生徒しだい。

私は初めての時は触れなくても良いと考えています。

何故なら、次来た時は触れるようになるからです。

仲良くなったという思い出が記憶に残る

触れなくても近づけただけで、記憶の中では仲良くなったという思い出に変換されます。

ある意味記憶のねつ造なのかもしれません。

でも、これは良いねつ造なので、否定はしません。

成功体験として記憶に残っているなら、必ず次に活かされます。

人によっては、継続性が重要な要素の事もあるので、何度も会う機会はいるでしょう。

このようにお話ししてきましたが、全ての犬嫌いの人に効果があるとは断言しません。

しかし現在のところ、私の家に来た生徒達全て、犬嫌いを克服しています。

クマラはとても優しい犬。クマラを通して、これからも犬好きを増やしたいと思っています。

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  1. 2022年 3月 07日

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