見晴らし工房で田舎体験~生徒達の学び編④~

タケノコご飯が好きなひだち教室長の安藤です。

見晴らし工房では、数多くの貴重な体験ができました。

>>>見晴らし工房で田舎暮らし体験の記事

>>>見晴らし工房でタケノコ掘りの記事

活動を通して、生徒達は自己理解が深まったり、色々な学びをできました。

見晴らし工房での生徒達の詳細な動向、第四弾です。

参加したメンバー。

Aちゃん(小学3年) Bちゃん(小学4年)

C君(小学3年) D君(小学4年)

E君(中学2年) F君(中学2年)

田舎暮らし体験の意義

田舎暮らし体験はどんな意義があるのか?

それは生徒達へのねらいとも重なります。

・新しい世界を体感できる

・得意不得意を知る

・チャレンジ精神を養う

・助け合う意識を高める

・お互いを共感し合える

・身体の動かし方を学べる

新しい世界を体感できるというのは、今回は特に大きなねらい。

空気を読む力

切株は地面の中にしっかりと根を張っている。

1人や2人の力では到底無理。

必然的に全員で協力して引っ張って抜くのを試みました。

見た目はまさに絵本の大きなカブを連想します。

こういう時は、誰かが自然と声を出し、周りの人達はそれに呼応するもの。

ところが、生徒達は各々で声を出すだけでした。

何故そのようなことになったのか?

要因の一つとして、状況把握力が弱いのが挙げられます。

別の言い方をすると、空気を読む力

ASDの苦手とする部分です。

ASDの特性故に空気を読む力はなかなか身に着きにくい。

しかし、体験を通して学ぶことはできます。

そこで、私やひだち教室スタッフが声の出し方や合わせ方の見本を示しました。

学んだ生徒達は、徐々に声を出すようになりました。

生徒達はやり方を学びましたが、まだ課題はあります。

声を合わせるという意識は高まったが、率先して声を出すという意識がまだ低い。

活動を通して、高めていきたいですね。

危機管理の意識

最初のタケノコ掘りのエリアは地面がとても固い。

生徒達は柔らかい地面に生えたタケノコがどこかにないかを探しました。

そんな中、F君は少し崖っぽくなっている所に生えているタケノコを発見。

事前に、スタッフは崖(2m程)には近づかないよう注意喚起をしていました。

ところが、F君は崖のギリギリの所に座り、タケノコを掘り始めました。

私も注意をしましたが、聞く耳もたない。

F君の中では、絶対大丈夫と確信を持っていたようです。

こういうタイプは、一度怖い目に合わないと理解はしにくい。

大きなケガをする可能性は低いので、私はそれ以上は言わず、見守ることにしました。

もし似たようなケースが再び起きた場合、カードを提示してみようと思います。

その時にF君はどのような反応をするかですね。

学びや発見の多い活動になりました。

また、ソーシャルスキルという観点からも、実に意義のある活動でした。

いずれ、別の内容でまた見晴らし工房を利用したいですね。

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