見晴らし工房で田舎体験~生徒達の学び編③~

カメムシが大嫌いなひだち教室長の安藤です。

見晴らし工房では、数多くの貴重な体験ができました。

>>>見晴らし工房で田舎暮らし体験の記事

>>>見晴らし工房でタケノコ掘りの記事

活動を通して、生徒達は自己理解が深まったり、色々な学びをできました。

見晴らし工房での生徒達の詳細な動向、第三弾です。

参加したメンバー。

Aちゃん(小学3年) Bちゃん(小学4年)

C君(小学3年) D君(小学4年)

E君(中学2年) F君(中学2年)

田舎暮らし体験の意義

田舎暮らし体験はどんな意義があるのか?

それは生徒達へのねらいとも重なります。

・新しい世界を体感できる

・得意不得意を知る

・チャレンジ精神を養う

・助け合う意識を高める

・お互いを共感し合える

・身体の動かし方を学べる

新しい世界を体感できるというのは、今回は特に大きなねらい。

他者と合わせる大切さとその影響力を知る

丸太を持ち上げて運ぶ。

丸太はかなりの重量なので、大人2人でも持ち上げるのは大変です。

また、一緒に持ち上げる相方をどれほど意識できるかが重要な要素。

・目を合わせる

・声を合わせる

・呼吸を合わせる

一見簡単そうに思えますが、ASDのある人は意外と難しい。

他者への意識が薄い、他者の《間》というのを意識しにくい。

これらの要因により、自分勝手にやってしまう。

実際、F君は他者の《間》というのを意識しにくいため、E君を少しイラつかせる場面がありました。

それでもE君の言葉がけにより、最終的にE君とF君は持ち上げることができました。

F君の課題が見えた瞬間ですね。

最初、C君とD君はそれぞれ自由に持ち上げようと試みました。

当然持ち上がりません。

C君「俺に合わせろ!」

D君「いや、俺に合わせろ!」

そんな言い合いも勃発しました。

私の介入がいるか、一瞬迷いましたが、しばらく様子を観る事にしました。

どちらも折れることはなかったですが、自然と声を掛け合い始めました。

そして、見事丸太を持ち上げることに成功しました!

C君D君「おおお!!」

二人は持ち上げながら、信じられないといった表情をしていたのは印象的です。

丸太を下ろし、二人は「いえ~い」と言いながら、互いの手を叩きました。

他者と合わせる大切さ。

そして、合わせることにより発揮される力というのを体感できた瞬間だったと思います。

コツを掴むには行動あるのみ

木の皮を綺麗に剥がすには、ちょっとしたコツがあります。

ただ、そのコツを教えても理解することは難しい。

何故なら、感覚的過ぎて言語化しにくいから。

生徒自身で試行錯誤しながらコツを掴むしかありません。

『考えるよりも、まずは行動する』

そうすることで解決策が見えてきます。

しかし、ASDのある人は逆なケースが多い。

『考えてからでないと行動できない』

このタイプはどうしても行動が遅れてしまい、コツを掴むのに時間を要します。

実際、前者のタイプの生徒はすぐにコツを掴みました。

後者のタイプは「あ~」といった感じで見守ることに。

後者のタイプはコツを掴めないわけではないので、1人1本やらせたかったです。

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