大塚国際美術館は体力が必要【徳島県鳴門市】
冬なのに夏の話しになりますが、印象に残っているので書きたいと思います。
夏休みの旅行は淡路島経由で香川県に行くプランです。
その途中、テレビやネットで有名な大塚国際美術館に行くことになりました。
Contents
大塚国際美術館情報
徳島県鳴門市にあるこの美術館は、大塚製薬グループが1998年に創業75周年事業として開設し、とくしま88景に選定されています。
私立としては最大の美術館建築です。その広さ、展示物の数から有名になり、年間来場者数は約38万人になります。
展示物は階によって時代が違います。時代順で見て回るのも良し、好きな時代から見るのも良しです。
B3F:古代~中世画
B2F:ルネサンス~バロック
B1F:バロック~近代
1、2F:現代、テーマ展示
といった感じで、1000点以上もの絵画が展示されていましたが、頑張って全て観て周りました。
再現展示物
名画等、全て再現されたものばかりですが、偽物と分かりつつも本物を見た気持ちになります。細部までこだわって再現されているというだけなら、それほど驚きはしないのですが、巨大な物まで再現しているところに驚きと感動を覚えます。
初めて見る物はこういう作品があるんだと思う程度ですが、知っている作品を見ると「すげ~」と匠な技に見入ってしまいます。
名画
ムンクの叫び、ゴッホのひまわりといった名画等が多数再現されています。絵画好きにはたまらないです。
学校の美術の教科書に載っていた名画を見る度に、溜息が漏れます。美術の授業は必要なのか?と子供達に言われたことがありますが、こういう所に来たら美術の授業は決して不必要な物ではないと思えます。
事前知識があるからこそ、その絵に親近感が湧き、鑑賞することの楽しさを見いだせるのだと思います。
陶板名画
陶器の大きな板に、原画に忠実な色、大きさで再現したもの。紙等に比べたら劣化しにくく、後世に残すのにはうってつけです。
陶板は身近にある物ではありますが、あまり意識したことがないため、親近感があまりありませんでした。そのため、こういう手法があるんだという感想止まりです。
古代遺跡
壁画等の臨場感を高めるために、遺跡ごと再現されているものもあります。とてつもない手間がかかっていて、再現した人達の技術力と情熱とこだわりが伝わってきます。
見事に再現された古代遺跡は素晴らしい物ではあるのですが、遺跡に関してはやはり現地に行き、本物を見た方が良いと思いました。遺跡は現地の雰囲気、環境、人々等、様々な要素が合わさって初めて一つの作品(?)になると思うからです。
再現された古代遺跡からはロマンをあまり感じられませんが、こういう遺跡があるということを知る機会としてうってつけです。これをキッカケに現地に赴くのも良いと思います。
お勧め展示物
美術館の入口に入ると、まずはエスカレーターがお出迎え。上がると売店があり、売店のすぐ近くにある部屋へと続く出入口に足を踏み入れると度肝を抜かれます。
壁、天井にデカデカと壁画が描かれていました。ミケランジェロ作「システィーナ礼拝堂」。これはぜひ生で観てほしい作品です。圧倒され、感動します。
写真にあるように椅子が置いてあるのですが、そこに座って天井を見上げるのも一興です。首さえ疲れなければ、1時間は飽きないと思います。もし強い思い入れがある人なら感涙すること間違いなしです!
入館料と割引券
一般:3240円
大学生:2160円
小中高学生:560円
美術館としても有名ですが、入館料の高さでも有名です。旅行ガイドブックで知っていましたが、購入する時に改めて見ると、条件反射的に突っ込んでしまいました。しかし、この料金は美術館の中を見たら、納得すると思います。
少しでも安くという方には、コンビニで前売り券を購入することをお勧めします。
一般:3100円
大学生:2100円
小中高学生:520円
アクセス
美術館へは車で直接行けません。専用の駐車場に停めて、シャトルバス(無料)に乗って美術館に向かいます。5分もかからない距離です。
最近TVで取り上げられた影響もあってか、乗客は多いので早めに乗ることをお勧めします。
ホームページとツアーについて
これほど大きな美術館で徳島県の観光地として有名なら、当然のようにバスツアーは存在します。
通常でしたら、各ツアー会社のホームページを閲覧してツアーを探すものですが、大塚国際美術館は違います。大塚国際美術館のホームページ内にツアー情報を掲載しています。探す手間が省かれるので、とても便利です。大塚国際美術館
ツアーは美術館の滞在時間が設定されていますが、注意点が1つあります。滞在時間が180分もあります!と書かれているところがありますが、じっくり鑑賞したい方は180分では時間が足らないので、要注意です。
面白いお土産
やたらとムンクの叫びを推してきます。画像にあるように、ムンクの叫びをモチーフとした物ですが、エイリアンにしか見えないです。初見ではかわいくないと思いますが、じ~と見ていると、不思議なことにかわいく見えます。
キモカワイイという部類に入るのだと思うのですが、小学校低学年以下の子供はキモカワイイというより、気持ち悪くて面白いと感じるようで、ウケが非常に良いです。
友人の子供にお土産として渡してみるのも良いかもしれません。
日本最大級だから所要時間も最大級
鑑賞ルートは約4キロ。日本最大級の美術館なだけあって、所要時間も最大級です。
私はじっくり鑑賞しながらだったので、観終わるまで5時間はかかりました。休憩しないで観るともう少し早く終わるとは思いますが、あまりお勧めしません。
一生に一度行くか行かないという所なので、さっさと観るのは勿体ないです。だからといって強制的にゆっくりと観るのも難しいので、事前にホームページや美術の教科書を見ておくと、自然とゆっくり観るようになる思います。
感想
観終わって思ったのが、絵画を見に行ったはずなのに運動をしにいったという感想です。
それほど疲労しきってしまい、その後の移動が辛かったです。
色々な絵画を観て目の保養になったのですが、どうしても理解できなかったのが、現代アートでした。特に芸術的な思考がない私には何が良いのか意味が分かりません。
もっと一般人には分かりやすい物を展示して欲しかったなと思いました。一言モノ申すとしたら、そこぐらいで、後は素晴らしかったです。
生きている内に一度は見に行く価値はあると思いますので、行くのを強くお勧めします。良い思い出になります。
ただ、体験コーナーは少ないので、子どもにとっては辛いかもです。子どもとしっかりと相談した上で行くのがよろしいかと思います。
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