三上山を登山~初心者に優しい山って本当?~【滋賀県野洲市】
20年前に富士山を登ったことのあるひだち教室長の安藤です。
成人の生徒であるG君が登山をしたいと言い出したので、今回の宿泊活動で行ってきました。
G君は2019年に大台ケ原を登山して以来の登山。
>>>大台ケ原の記事
私は2020年、大台ケ原で朝陽を見るために登山して以来です。
私は結構体重が増えたので少し不安でしたが、今回登る三上山はそこまで高くない。
ネットや母の情報では、登山初心者や幼児も比較的楽に登れる山とのこと。
果たしてその情報は本当なのか?
今回の記事では、真実を知ることができます。
Contents
近江富士とも呼ばれる三上山情報
三上山は野洲市のシンボル。
見た目が富士山に似ていることから、近江富士とも呼ばれています。
標高は432mで、すぐ目の前にしても、それほど高いという印象は受けませんでした。
御上神社に隣接している駐車場に車を駐車。
無事に登れることを祈願しましょう。
敷地内には登山の格好をした参拝者を沢山見かけたので、考えることは一緒ですね。
事前情報として、三上山裏登山道と表登山道があることは分かっていました。
どちらが楽に登れるか、御上神社の宮司さんに尋ねました。
宮司:「裏登山道の方がなだらかな道が続くから楽かな」
それを聞いた私達は、裏登山道から登ることにしました。
登山道の入口はカギがかけられています。
猪が出没しているからだそうです。
入口を開けて入った先には、階段がどこまで続きます。
登山に慣れてる人なら楽なのでしょう。
しかし、私達は階段だけでも結構体力を消耗しました。
階段を登っていくと、表登山道と裏登山道に分かれるポイントに到着。
宮司さんの言う通り、私達は裏登山道へ足を進めました。
楽な道と信じて・・・。
山頂目指して裏登山道へGO
裏登山道は、40分ほどで登れるコース。
時間的には楽な部類。
しかし、私達は1時間かかりました。
1時間程度なら楽と思うかもしれませんが、登山に慣れていない者にとっては地獄でした。
登山に慣れてない初心者には試練のコース
「なだらかな道が続く」
宮司さんははっきりと言っていましたが、全くの逆です。
傾斜のきつい山道で、石や岩、木の根が行く手を塞いできました。
私とG君は大粒の汗を流しながら、いつ終わるとも分からない急斜面を登ります。
G君:「次山登る時はもっと楽な所にして」
G君は悲痛な表情で私に訴えてきました。
お互い励まし合いながら、なんとか頂上に到着。
私達は思わずガッツポーズしました。
1時間で到着ということもあって、足の痛みはありません。
しかし、体力の消耗は著しい。
少し休憩してから、さっさと下山することにしました。
自然の驚異を目の当たりにできる
裏登山道は、自然の凄さをまじかに見ることができます。
数年前の台風の影響なのでしょう、大きな木が根元から倒れていました。
なかなか触れる機会はないので、余裕がある人は触れてみるのも良いと思います。
登山道を遮るように高い木が倒れていました。
身体を屈めないと通れないので、腰をやらないよう注意が必要。
裏登山道一帯は、谷が深くて、大きな岩がゴロゴロと地表から突き出ています。
その様子から、「姥の懐」と呼ばれているそうです。
そんな地形を利用して、天保一揆の時に役人が岩陰に逃げ隠れたという場所もありました。
表登山道で標高432mから一気に下る!
表登山道から下山しようとすると、多くの登山者が下から登ってきました。
どうやら表登山道から登るのが基本みたいですね。
途中で展望台があるので、一度寄って見てください。
滋賀県を一望できて綺麗です。
表登山道を歩いていると、ここはここで登りはキツイなという感想を持ちました。
急斜面が続くよどこまでも
表登山道は裏登山道以上に傾斜がきつく、それがいつまでも続きます。
確かに裏登山道よりもキツイ部分はありますが、それほど大きな違いはありません。
表登山道には手すりがついている箇所もあります。
それを掴みながら歩けるというのがメリットかな。
とにかく、どちらを選んでも初心者には優しくない山です。
表登山道は傾斜がキツイということもあり、下りる時は慎重を要します。
それ故、トレーニング効果などがあるなと感じました。
・どこから下りたら安全に下りられるかを見極める力がつく
・身体の使い方を学べる
・達成感が強いので自己肯定感が高まる
登山は体力がつくだけでなく、こういった力も身に着くんだとG君も実感していました。
三上山を極めた人にも遭遇しました。
私達が三上山を一周(登って下りる)している間に、三周している中年の男性がいたのです。
人間極めると凄いですね。
自然を使った肥満測定装置
表登山道も自然豊かで、少し面白いスポットがありました。
看板には割岩と書かれていて、その下には肥満測定装置とも書かれていました。
これはどういう意味?と思いましたが、近づくと納得。
物凄く狭い通路があるのです。
肥満体型の人は絶対通れない仕様。
私もG君も勿論通ることが出来ませんでした。
余談ですが、三上山を極めた人はスッと通っていました。
登って下りるまで、かかった時間は合計1時間45分。
登りは本当にきつかったです。
しんどかったけど、達成感のあったG君はまた別の山を登りたいと言ってきました。
今度はメスティンでご飯を作ってからだそうです。
また、一緒に登りたいですね。
最後に、三上山を登山した感想。
・三上山は、登山初心者や体力のない人にとってはキツイ
・ネットには比較的楽な山と紹介されているが、登山に慣れていない人は決して楽と思わないこと
・汗だくになることを覚悟して、着替えと飲料物は忘れずに用意してください
ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にしつつ、自信に繋がる活動も行っています。
活動に関するご質問、お問合せもお気軽にどうぞ!
>>>お問合せフォームへ
アクセスと地図
JR:野洲駅から滋賀バスに乗車。山出前バス停で下車してすぐ。
登山道にはトイレがありません。
トイレが設置されている一つ手前のバス停(御上神社前)で下車をお勧めします。
駐車場:御神神社に隣接している駐車場を利用できます。
登山料:基本的に必要ありません。
しかし、9月23日~11月3日までの期間は森林保全管理費用として500円かかります。
その期間は松茸狩りができるからだそうです。
松茸狩り代が500円と思うと、破格の安さですね。
お支払いは御神神社です。
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