兵庫県で宿泊活動~有馬温泉行って温泉入れず?!~
生徒達が意見をぶつけ合う様子を見るのが好きなひだち教室長の安藤です。
今年度最後の宿泊活動。
次年度就職が決定しているE君に、行程表作成を一任しました。
予定通りにはいかない、そんな活動となりました。
Contents
兵庫で宿泊することになった理由
昨年に岡山県で宿泊活動をした時は、F君が全行程を作成しました。
>>>岡山県旅行の記事
その時のF君の反応が良かったため、今回はE君に任せました。
任されたE君は、前回の反省を活かして作成すると意気込んでいました。
・移動時間は出来るだけ短く
・体験内容をもっと充実させる
・安価&Wi-Fi&洋式トイレの宿
・食と癒しを満喫する
目的は明確だけど、E君はかなり苦悩したそうです。
E君は色々悩んだ末、兵庫県に決めました。
活動前から計画変更が起きてあたふたする生徒
E君は緻密な行程表を作成し、私に提示してきました。
F君の助言も得て、苦労の末の完成。
E君は少しホッとしていました。
ところが、活動日の数日前に変更を余儀なくなる事態に。
1人はインフルエンザ、1人はコロナに感染し、参加できなくなりました。
部屋を2つ借りていたので、E君はとても戸惑いました。
もしかしたら、少しパニックになったのかもしれません。
E君は私に助言を求めてきました。
・まずは宿のスタッフに連絡すること
・部屋は2つのまま借りる必要があるのかの確認
・料金はどうなるかの確認をとる
E君は宿のスタッフに連絡をとり、事情を話して変更をしました。
ASDのある人は急な変更が苦手。
通常なら、もっと慌てふためくことでしょう。
でも、E君は自己肯定感が高い。
だから、比較的冷静に問題を解決することが出来ました。
春節祭中の中華街での活動
兵庫県にある中華街で中華料理を満喫する。
良い案でしたが、想定外なことが起きていました。
春節祭が開催されていたのです。
E君の予定では、中華街でのんびり散策。
全く逆の展開に驚いていました。
それでも、なんだかんだで色々食べることはできました。
まとまって行動すると時間がかかる。
そこで、グループを二つに分けてそれぞれ購入することにしました。
生徒達は焼きビーフンや小籠包、神戸牛のコロッケを堪能。
有名店なだけあって、大好評でした。
また買いたいという意見も出たほどです。
焼きビーフンを落とす(3箱中の1箱だけ)というハプニングもありました。
落とした生徒はどうすれば良いか戸惑っていました。
生徒:「新しいビーフンを買いに行かないと」
すぐさま行動に移そうとしたので、私は生徒を一度落ち着かせました。
・落としたビーフンを回収し、ビニール袋に捨てる
・新しいビーフンを本当に買う必要があるのか考える
私は上記の事を生徒に伝えました。
生徒は新しいビーフンを絶対買わなければいけない。
そう考えていました。
でも、その他の選択肢があります。
箱から出たビーフン(3割)は食べられませんが、箱の中には無事なビーフン(7割)もあります。
落とした生徒が責任もって、無事だったビーフンを食べる。
そうすれば他の人にも迷惑がかからないし、買いに行く必要もない。
そういう選択肢もあると伝えると、
生徒:「なるほどね!」
生徒は目から鱗の選択肢だったようです。
何事も選択肢は一つではない。
それを学び、気づくのも、外で活動をする理由の一つです。
吹雪きの中のBBQは面白かった
宿は六甲アウトドアステーションフォトン。
とても良い宿でした。
夜はBBQをしたのですが、途中から猛吹雪に見舞われました。
悪天候の中でのBBQ。
食べる時は屋内で食べましたが、焼く時はテラス。
生徒達は寒さと戦いながら、肉を焼き続けました。
はたからみたら、大変そうに思えるでしょう。
確かに大変でしたが、非日常感があって面白い。
私と生徒達はテンションが爆上がりしました。
六甲山スノーパークでスキー!
二日目はスキーと有馬温泉を堪能する。
生徒達は話し合った末にスキーをすると決めました。
スキー場に着くまでは、意気揚々としていた生徒達。
ところが、入場してから、予想外なことが沢山起きました。
ロッカー何度も開ける問題。
六甲山スノーパークのロッカーは、お金が返却されないタイプ。
何か忘れたりすると、その度にお金がかかります。
4人中3人の生徒が、ロッカー内に忘れ物をする事態に。
生徒達は一様に「しまった~」と自分自身に腹を立てていました。
ストレスが蓄積されたのが、見て分かります。
ブーツ履くのに時間がかかる問題。
スキーのブーツは履きづらい。
結構頑張る必要があります。
履き慣れていない生徒達は、履くのに時間がかかりました。
また、左右の形状が違うブーツを借りてしまった生徒もいました。
生徒は履いてから気づいたため、余計に時間がかかりました。
身体が重たくなる問題。
宿泊活動は、体力が削られます。
ちゃんと寝たとしても、体力が完全に戻ることはありません。
それを考慮していなかった生徒達。
スキーを始めて1時間もすると、生徒達の身体は重たくなり始めました。
スキーが大好きなE君はこんな発言をしました。
E君:「もうええかな。なんか疲れた」
よっぽどの状態なのが分かります。
そこで生徒達は話し合いました。
そして、スキーを終わらせて有馬温泉に行こうということになりました。
心が折れた有馬温泉
有馬温泉で心も体も癒す。
生徒達はとても期待していました。
ところが、温泉につかることが出来ませんでした。
金の湯は長い行列が出来ていて、すぐに入ることができない。
銀の湯は改装工事のため、営業していませんでした。
ロープウェーの営業時間を考えると、行列に並ぶのはリスクがある。
せいぜい出来るのは、お土産を買うぐらい。
ここでE君の心は折れました。
せめてお土産を買いたいと言う生徒に対してE君は、
E君:「どうでもええわ。買いに行ったらいいやん」
投げやりな発言をしたのです。
E君との付き合いは長いですが、こんな投げやりな発言をするのは珍しい。
生徒達は長い事話し合いました。
お土産を買いに行くグループと、ロープウェー乗り場に戻るグループに別れることに。
ちょっとギスギスした雰囲気になりましたが、これも旅行あるあるです。
幸い、引きずらない生徒達だったため、合流する頃にはギスギス感はありませんでした。
反省会では皆の意見が一致した
宿泊活動の反省会では、皆同じ意見を言いました。
生徒達:「活動を詰め込み過ぎ」
スキーと有馬温泉を両方しようとするのは、時間的に難しかった。
どちらか一つに絞るべきだった。
このような意見が多かったです。
でも、宿泊活動自体はとても楽しかったとのこと。
今回行程表を作成したE君は、また計画を練りたいとも言っていました。
自分で行先や活動内容を決められるというのは、とても楽しかったそうです。
また機会を作って、行程表を作成してもらおうと思います。
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