偉大な発明ガリ版伝承館~面白おじさん出現!~【滋賀県東近江市】

面白おじさんに憧れるひだち教室長の安藤です。

東近江市は体験型施設の多い地域です。

そんな地域に、ガリ版伝承館というあまり聞き慣れない施設があります。

最近の子供はガリ版を経験する機会が少ないでしょうから、貴重な体験になること間違いなし!

そこで、小学5年のA君、幼児のBちゃん、小学3年のJ君を連れて行ってきました。

ガリ版自体も面白かったですが、それ以上に面白おじさんの印象の方が強く残った活動となりました。

堀井新治郎父子の本家を改修 ガリ版伝承館情報

明治40年代に建てられた堀井新治郎父子の本家を改修し、平成10年にガリ版伝承館が開館しました。

堀井新治郎父子はガリ版の発明者であり事業家としても活躍した人です。

発明登録数は初代と二代目合わせて500件以上、凄さが分かると思います。

ガリ版伝承館では、そんな方達が発明したガリ版を体験できます。

館内に入ると、2名の女性スタッフに迎えて頂きました。

事前にガリ版体験をするという旨の連絡をしていたので、さっそく作業部屋まで案内してくださいました。

作業部屋の天井は高く、個人的には少し落ち着きませんでした。

壁には体験者の作品がズラリとかけられていました。

多くの人が体験をしているようですね。

こんな作品が出来るのかと期待が膨らみます。

ガリ版体験スタート!

そもそもガリ版とはなんぞや?

と疑問に思う人もいると思いますが、印刷機の一つで正式名称は謄写版(とうしゃばん)。

プリンターがない時代に、簡単に印刷できるというのがどれほど革新的だったか、容易に分かると思います。

ヤスリの上に原紙をのせて、その上から鉄のペン(鉄筆)で文字を書きます。

原紙には小さな穴が無数に空き、上からインクをのせると、点が線として印刷されるのです。

簡単そうに見えて、なかなか難しい。

力加減を間違えると、頻繁に破けてしまうのです。

実際生徒達は何度も原紙を破いてしまいました。

ガリ版文化は非日常で楽しい!

ガリガリと引っ掻き音が室内に響きます。

A君とBちゃんは集中したら黙り込むタイプですが、J君はお喋りなタイプ。

響き渡るガリガリ音にJ君は面白さを感じ、思わず吹き出すことが何度かありました。

Bちゃんのように絵を描くのも良いし、絵を描くのが苦手な人は文字だけでも構いません。

絵を描くとなると、一枚一枚描くのに時間がかかるのでご注意を。

生徒達はガリ版体験を心の底から楽しんでいました。

ガリ版文化は廃れていますが、非日常を体験するという意味では非常に良いです。

・巧緻性を養える

・筆圧の加減が難しいので感覚を養える

・ローラーを転がすことで感覚を楽しめる

・失敗(紙を破く)が珍しくないので安心して活動できる

トレーニング効果があり、何より楽しく安心して活動に取り組めることが大きいと思います。

ガリ版文化が完全に廃れないことを願っています。

面白おじさん登場!

原紙に文章や絵を描き、次は印刷の行程に入ります。

謄写版を使って、ハガキと原紙が重なるように置きます。

そしてインクのついたローラーでゴロゴロと押圧という作業になります。

女性スタッフが準備していると、突然、おじさんが作業室に入ってきました。

そのおじさんはベテランスタッフ(非番)のようで、たまたま別件で来られました。

女性スタッフのお願いにより、指導して頂けることに。

おじさんは子供に教え慣れしているようで、生徒達に1作業を教える度に、確認の言葉をかけます。

おじさん:「これで分かった?」

生徒達:「うん」

おじさん:「かしこいな~。ほんまかしこいな~」

生徒達:「わははは!」

生徒が書いた文章を読んで、

おじさん:「お母さんいつもありがとう。チュチュしたい」

生徒達:「ぎゃははは!!」

たったこれだけの言葉で生徒達はドカンと大爆笑。

言葉のイントネーションがふにゃけてて面白い。

「チュチュしたい」という書いていないことを言うことが面白い。

何を言っても、何をやっても面白いおじさんでした。

初対面でこれほど子供達の心を鷲づかみに出来る人は、そうはいませんね。

運が良ければ、この面白おじさんに会うことが出来るでしょう。

面白おじさんに教えをうけたことで、生徒達のテンションがグっと上がりました。

生徒達は作業しながらおじさんが言っていた言葉を繰り返し言っては笑っていました。

おかげで生徒達は最後まで楽しく体験できました。

体験を終えた生徒達

出来た作品の第一印象は薄い!でした。

鉄筆でガリガリと描く時の加減が本当に難しいからです。

幼児のBちゃんはまだ感覚が発達しきっていないので、余計に難しかったことでしょう。

それでもBちゃんは満足した様子でした。

A君の作品も薄いですが、何が描かれているかは分かります。

このご時世なので、コロナ終息祈願が書かれていました。

感想を聞くと、A君は黒以外の色も使いたかったようです。

いずれまた体験させて望みを叶えたいですね。

J君は絵を描くのが苦手なので、文章だけです。

しかし、刷り終わってから下に何か描いたら良かったと後悔していました。

イラストを描こうと思えるように、勇気づけをすれば良かったですね。

ひだち教室では、生徒の「やってみたい!」という気持ちを大切にしつつ、体験を通して世界観を広げます。慣れていないことは出来るようにサポートしています。

活動に関するご質問、お問合せもお気軽にどうぞ!

>>>お問合せフォームへ

アクセスと地図


JR:近江八幡駅で下車。近江鉄道バスに乗車して「ガリ版伝承館」で降車。徒歩1分で着きます。

駐車場:20台駐車できます。

開館時間:10:00~16:30 ※土曜と日曜のみ開館。

定休日:月曜~金曜

電話番号:050-5802-2530 ※土曜と日曜しかかかりません。

入館料:無料 ※ガリ版体験は事前予約が必要です。

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