ひらぱーを楽しむ~避けることでチャレンジできる編~

急流すべりが好きなひだち教室長の安藤です。

前回は、ひらぱーでのチャレンジする意義についてお話ししました。

>>>ひらぱーでチャレンジの記事

今回は、ひらぱーでの活動の続き。

そして、避けることの有用性についてもお話しします。

ひらぱーによく行く理由

ひらぱーは老舗の遊園地と言えるほど、昔から馴染みのある遊園地。

2年に1回ぐらいのペースでよく利用します。

ひらぱーは基本的には楽しむ場所。

しかし、発達障害のある人の中には、あまり楽しめない場所だったりします。

①不安が強くアトラクションに乗らないor乗れない

②興味を持ちにくいからアトラクションに乗らない

③自分には無理という思い込みがある

④人混みが苦手だから避ける

⑤至る所から聞こえる人の声が苦手

家族と行っても、乗り物に一切乗らずに終わった。

そんな話もよく聞きます。

遊園地では楽しめないと、諦める人もいるでしょう。

④と⑤が原因なら、無理強いはあまりしません。

でも、①~③が原因なら、私は勿体ないと思っています。

やりようによっては、遊園地で楽しめるようになるからです。

ひらぱーは他の遊園地と比べて利点があります。

・良心的な値段

・長時間行列に並ぶことがない

・教室からそれほど遠くない

定期的にチャレンジする場として適しています。

ひらぱーはチャレンジする場でもある!

課外活動でひらぱーを利用する時は、ただ単に楽しむだけではありません。

生徒達にはチャレンジすることを求めます。

何故なら、下記のことが期待できるからです。

・世界観が拡がる

・自己理解が深まる

・自信がつく

・自己肯定感が高まる

・イメージと現実には違いがあることに気づく

・出来てるようで実は出来ていないことが発覚する

・社会性が高まる

生徒1人に全て該当することは稀です。

でも、経験上どれかは必ず該当してきます。

身体の使い方を学べる変わり種アスレチック

発達障害のある人の中には、極端に運動が苦手な人がいます。

昨今では、そういう人のために感覚統合療法や運動療育なんかが増えています。

勿論、それらを利用するのは良い事ですが、私はフィールドアスレチックを推奨しています。

自然を利用したものが一番いいですが、ひらぱーの変わり種アスレチックも良いです。

簡単そうにみえて難しい、難しそうに見えて簡単。

絶妙なバランスでアスレチックが作られています。

また、それほど怖いと思えるものが少ないのも魅力の一つ。

少し頑張ったら出来ると思わせるのは素晴らしい。

不安の強い生徒も、最後まで飽きずに楽しんでいました。

小学生には絶対やらせたいアトラクションですね。

どうしても無理なことを避けるのもアリ

私は生徒達にチャレンジすることを求めています。

でも、人にはどうしても無理なことが1つや2つあるもの。

避けるのもアリです。

何故避けることもアリと思っているのか?

発達障害のある人の中には、頑張り過ぎる人がいます。

「チャレンジするのは義務で、頑張らないといけない」

環境によってはこの想いが強化され、何をしても心が満たされにくくなります。

最悪の場合、心を病みます。

私はそうなることを一番危惧しています。

だからこそ、小さい内から避けることも大事だと教える必要があります。

言葉で伝えるだけではダメです。

大人が体現し、子供に体感させるのです。

ひらぱーでチャレンジと避けるバランスをどう整えるのか?

それには、事前ルールをどう伝えるかが大切です。

私:「基本的には全てのアトラクションをチャレンジします」

私:「でも、どうしても無理なものもあると思う。例えば先生ならフリーホールがそう」

私:「避けるのは恥ではないで」

私:「だから、3回まで避けることはOKです」

このように伝えることで、どのような効果があるか?

・避けることは悪いことではないと思える

・先生にも無理なものがあるんだと親近感がわく

・安心感が生まれる

・頑張るべきところは頑張ろうと思える

不安の強い生徒達がトロールパニックパチャンガにチャレンジできたのはこういった理由です。

その分、どうしても無理なアトラクションは気兼ねなく避けていました。

俺って凄いんだと思えることも大事

どんな子供にも、多かれ少なかれ先生に対して対抗意識があります。

私が避けたアトラクションを、生徒達はチャレンジしました。

私に勝てると思ったんでしょうね(笑)

ウェーブスインガーに初めて乗った生徒達はとても楽しそう。

私:「先生避けたのを乗るなんてマジで凄いやん!!」

私が賞賛すると、生徒は鼻高々。

中学生の生徒:「俺って凄いやろ」

2回目をやりたそうにしていました。

これからは家族と遊園地に行っても、同じアトラクションに乗るでしょうね。

1人で楽しめるようになる

年少の頃から関わっている小学2年の生徒。

人と離れて行動するのが難しいタイプ。

これまで1人で乗り物なんてできませんでした。

そんな生徒が初めて1人でアトラクションに乗れたのです。

成長を目の当たりにできた瞬間でした。

超絶綺麗なイルミネーションに感動

12月とあって、イルミネーションイベントが開催されていました。

とても綺麗な景色。

生徒達:「きれえ~」

感動しきりでした。

こういう感動を分かち合えるというのも社会性を養う上で大切です。

今回の活動記事は2回に分けて書きました。

チャレンジも大事だが、避けることも大事。

ひらぱーでの活動を通して、生徒達は学べたと思います。

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